(2013年/日本/126分)
監督:宮崎駿
【ストーリー】
大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
新作の映画感想で
監督:宮崎駿
・・・ってもう、書くことないんやなぁ・・・と思うとやはりさびしいものがありますねぇ。
全部全部観た、というわけではないですが、やはり宮崎駿監督のファンタジーものって大好きです。
今回はファンタジーな部分があるとは言え、実在の人物:堀越二郎さんを描いた「男のロマン」映画。
宮崎監督が最後の最後に自分に問いかけてるような、でも自分に対する回答のような、そんな作品に感じました。
もう、この『風立ちぬ』がほんまに最後なんやなぁ~というのもひしひしと伝わってきました。
宮崎アニメってファンタジーなのに、いつもどこかリアル。
今回はファンタジーではないけれど、でもどこかファンタジーだったし、常にリアルにも感じました。
人物の何気ないしぐさとかほんとリアルで見入ってしまうのです。
なくても十分成り立つんだけど、その余計なしぐさがあることですごく人間らしく見えたり。
観終わったあと、「うわぁ・・・すごいもん観たなぁ~」という満足感でいっぱいでした。
壮大なテーマだけれど、描いている世界は狭くて深かったように思います。
堀越さんの世界って飛行機と菜穂子さんだけやったのかな?っていうくらいにそこに突き進んでいる彼の純粋さが、もう、「男のロマン」だったような気がします。
あんな風に生きたくてもなかなか生きられないよなぁ。
などなどしみじみ感じながらも、感動で泣きまくって・・・ということはありませんでした・・・。
でも、この映画を劇場で観ることができてよかったなーと思います。(←ぎりぎりの駆け込みでしたけど)
『風立ちぬ』は終始「風」を感じる映画でしたが、今まで日本だけでなく世界のアニメ界にも「風」を立たせてきた宮崎監督!
今まで本当にお疲れ様でした!
くうこのおまけ
朝ドラ『ごちそうさん』も観てるんですけど、ちょうど、この映画を観に行ったときに、「ごちそうさん」でも関東大震災の内容を放送していて、人物もまるっきりかぶって見えました・・・
堀越二郎→西門悠太郎
カップローニ→竹元教授
黒川さん→大村さん
さすがに病弱な菜穂子は元気印のめ以子と被ることはありませんでしたけどね
うりぼう4つ:
ありがとうございました