もう一度幸せになってもいいじゃない!
ナタリー
(2011年/フランス/108分)
【ストーリー】
愛するフランソワと幸せに暮らしていたナタリーは不慮の事故で失意のどん底に落ち、仕事に没頭する毎日だ。ところが自分でも訳がわからないまま、さえない同僚のマーカスと関わりをもち、周囲は大混乱。それは恋か幻か、彼女の人生は転機を迎える。(大阪ヨーロッパ映画祭HPより)
【かんそう】
大阪ヨーロッパ映画祭2013(11月開催)で唯一観た映画。
大当たり。
監督のティーチイン、Q&Aもあり、ほんとうに素敵な時間だった。
映画も私はヨーロッパ映画通の人におすすめされて観に行ったのだがほんとよかった。
彼女に大感謝です!ありがとうございまーす!
この映画、DVD、ブルーレイにはなっているようだが、劇場公開はたぶん未定。
あらすじだけを読んでいると、とある女性の人生を追ったまじめ映画なのかしらぁ・・・という感じだが、観てびっくり。
だった。
十分コメディー。
上映後の監督(ご兄弟で監督されていて今回はお兄さんの方が来日してくださった)のお話を聞いてわかったが、監督自身とってもユーモアがありとにかく楽しい方なのだ。
そのお人柄やユーモアが映画にも反映されたのかなーと。
映画の方は・・・
オドレイ・トトゥ主演なのだが、私の感情は相手の冴えない男性マーカスに感情移入しまくりだった。
セーターがポイントでっす♪
でも、この男性に突然キスしたナタリーはすごい直感の持ち主だと思う。
結果大正解やもんなぁ。
なぜ、そんな直感的にキスしてしまったのか、というのは監督のQ&Aを読んでいただければわかるのだが、その答えにすごく納得・・・
※こちらに映画上映後ののQ&A、そして監督へのインタビューが載っております!
ご興味のある方はぜひぜひ♪
オドレイについても監督がたっくさん語ってくださってます!※
もちろん、全員が全員、ナタリーが持っているそういう感覚で動いているわけではないし、動けるわけではないのだが、ナタリーは動物的本能が優れているんでしょうか(?)
しかし、動物的な感覚を披露したその後はとても(人間の)女性らしい行動と心の変化を見せてくれる。
俺・・・もしかしてイケてるんじゃないの?!
わーかーるーーーーーーー!!!!!
あんなにキュートな女性からキスなんてされたら意識せざるを得ないよね!!
二人がデートを重ね、距離を縮めていく中、周りの目はなぜか冷たい。
だって、仕事もできてかわいくて、前の旦那さんとの仲があんなによくって・・・・
なのに・・・・なぜあの人?!
ナタリーには絶対もっとふさわしい人がいるはずだよね!!
な雰囲気がプンプン!
ナタリーの友達宅でのパーティーにも顔を出すのだが、「なんでこの人がナタリーの?!」な雰囲気を素早く察知したのかマーカスはいたたまれなくなる。
その時の振る舞いも、、もう・・・わーかーるーーーーーーー!!!!!
と、あまりにも「わーかーるーーーーー!!」が多いので、自然とマーカスを応援する立場になってしまう。
もちろんナタリーもきちんと自分を持っている女性であり、そんなマーカスをたぶらかすことはなく、自分にとって居心地の良さと安心感を与えてくれる大切な存在ということを十分に分かっている。
彼に焼きもちだって妬いちゃうもんねー
彼女はマーカスをとっても大切に思っているのだが、マーカス自身は周りからのプレッシャーもあり、自分に自信が持てないのだ。
本当はとってもナタリーの事が大好きなのに。
私としてはそんな二人にはぜひ幸せになって一緒に人生歩んでほしいわーと応援するんですけどね。
ここからは、この映画観ようと思っている方は読まれないことをお勧めします!
読んでも平気!すぐ忘れちゃうから!気にしないから!という方先へどうぞー!
最後、彼女のおばあさんのおうちに行き、一晩を過ごすのですが、そこからラストまでのシーンがもう、今までのコメディとは打って変わっての感動シーンだった。
なんと言ってもラストのオドレイの演技と表情!
見事にやられてしまいました。
あの彼女の表情を観た瞬間、二人の幸せを強く強く願いました・・・
この映画はもう一度観たいです。
できれば劇場で観たいです!!!
くうこのおまけ
・映画祭での質問って結構難解なものが多かったり、「?」だったりすることもあるのですが、今回は意外とシンプルなわかりやすい質問ばかりだったように思いました。
・質問にもあったが、時間の経過の描き方がシンプルで見事だった。そういえば是枝監督も時間の経過に関しては、その後のシーンを観てわかる場合は余計なものは省く、みたいなことをテレビ番組でおっしゃっていたなぁ。
・監督にはサイン会でサインもしていただき、おまけに写真も撮っていただきよい記念になりました。ありがとうございました。
うりぼう5つ:
最近5つが続きますねー
私もうれしー
ありがとうございました☆