風切羽
(2013年/日本/88分)
監督:小沢雅人
【ストーリー】
母ユカリ(川上麻衣子)と姉サユリ(寺田有希)からの虐待が原因で、児童養護施設に措置されてきた高校3年生のサヤコ(秋月三佳)。ほかの入居者となじめず、間近に迫る措置終了後の進路もままならぬ状況が嫌になった彼女は、施設を飛び出す。行くあてもなく、母のアパートへと向かうものの年下の男と一緒に暮らす彼女はサヤコを相手にしない。夜の街で途方に暮れていると、道行く人々に「僕のこと、知りませんか?」と尋ねている奇妙な青年ケンタ(戸塚純貴)と知り合い、旅をしているという彼と行動を共にする。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
主演のお二人が初々しく、また、憂いを帯びた表情がいい~。
んで、お年頃のサヤコはショートパンツをはいているもんだから生足がにょきーん!と出ていておじさんなら・・・いや私でも彼女のきれいなあんよにくぎ付けよ。
でも変なエロさはない。
何かと逃げる場面が多かったのだ。
しんどかったやろうなぁ。
しょっちゅう走ってたように思ったし。
この映画の印象としては前半が「動」なら後半は「静」
前半は激しくもどこにも羽ばたけずもがく・・・まさに羽を切られたサヤコが描かれる。
そして後半は「僕のこと・・知りませんか?」と不思議なことを聞いてまわっているケンタと出会う。
なぜかサヤコもケンタの自転車の後ろに乗り夜の街を徘徊することに・・・・
サヤコは飼っていたインコの風切羽を母にジョキジョキ切られていた。
そしてケンタは昔飛行機のおもちゃの羽を壊された。
そんな二人がこうやって一緒に自転車に乗って夜をさまよっている。
この夜の二人乗りシーンが私はすごく好きだった。
退屈・・・といえばそうかもしんない。
でも、ゴールがわかんない空虚な感じや、やけに耳に残る自転車をこぐ音、街灯の下を走る自転車に乗っている二人の姿、そして10代の少年と少女だけど別にそういう恋愛的な方向に進むでもなく、会話も淡々・・・そういうのが私には印象深く心に残っている。
あのロケ地、結構こだわって探したような感じがする。
そして同じ走るにしても自転車を走らす位置、止まる位置もすごくこだわっていたような感じがする。
終盤、「え!!!!!」な事が起こり、私としてはその後の展開も「え!!!!!」であった。
サヤコは・・・あの結末で幸せになるのだろうか。
いやいや・・・希望のある終わり方だと信じたい。
二人の虐待されていた背景というのがよくわかんなかったけど、彼女たちが出会ってからの物語がメインとして考えるならばそれはいらないのかな。
サヤコもケンタも今すぐに、というのは難しいかもしれないが幸せになってほしいな。
くうこのおまけ
川上麻衣子さんがサヤコのお母さん役なのだが、最後のシーンで着ていた衣装が「おかあさんあんたがインコそのものやー!」な色使いで目を引いたわぁ!!
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆