だうけう | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

道教とは?

中国固有宗教儒・仏と並ぶ三教の一。不老長生をめざす神仙術と原始的民間宗教結合し、老荘思想仏教取り入れ形成されたもの。
後漢末の五斗米道(ごとべいどう)に起源し、のち次第宗教の形を整え、中国民間 習俗に強い影響力をもった。

by三省堂 大辞林


と、いうわけで道教の美術 という美術展を観にに行ってきた。


特に道教に興味があったわけではないが、チラシの


『日本初!浦島太郎もえんま様も、安倍晴明も織姫・彦星も・・・みんな道教がルーツだった!』


という言葉にひかれたから。



そうなん?そうなん?!そうなぁぁぁああん?!



って思うやん。



で、観に行ったわけですわ。大阪市立美術館へ。


シネマド館-091003_1511~001.jpg

この美術館は久しぶりだなぁ・・・


後ろを見ると・・・


モデルはおフランスのエッフェル塔ざますのよ、の通天閣。
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通天閣がエライねーと思うところはたくさんあるがそのうちの一つにネオンの色で翌日の天気を教えてくれているところがある。


ちゃんと大阪の生活に密着しているところがええねー。


これは有名なのかな?わたしはだんなに聞いて初めて知ったのだがね。

一番上のポチッとな、てな感じの突起の部分。あの部分のネオンの色(上下2色)で天気予報を表している。


白:晴れ 

オレンジ:曇り

青:雨



なので白&白だと晴れ、白&オレンジだと晴れ時々曇りか、晴れのち曇り・・・てな感じである。


晴れ時々曇りか、晴れのち曇りかどちらか・・といういい加減さも大阪らしくて良いですな。




って、私は通天閣の情報を書くために今日記事をアップしているのではなーい!!シネマド館-悔



美術館に来たのである!!



さて、中に入ると、会場が3つに分かれている。

どんだけ作品数多いねん!と思ったが、東京は会場が狭くて期間中何度も作品の展示変えを行ったそうだ。

大阪は基本的には前期、後期の2回である。


道教に詳しい人なら「そうそう、そうなんだよねー」とわかって見ていけるのだろうが、私は道教信者でもないし、道教なんてものも知らない・・・音声ガイドでも借りたらよかったかなーとちょと後悔。


それでも普通の美術展よりは説明書きが多くあったので、親切だったな。



老子と荘子の思想を取り入れている、というだけあって、老子の絵が何枚かあったのだが、老子の乗りものって必ずといっていいほど牛なんだな。


道教でも牛は神の使いとされていたのであろうか。


ヒンズー教は確か牛を神の使いとしているよね。



動物のお化け・・・なんて書くと幼稚だが、魑魅魍魎的な絵もたくさんあってかわいらしかったなぁ。


儒教と道教は同じような発展形式をとっていったらしいのだが・・・


儒教が中国の社会、国家の秩序、および学問技術を統治者の立場から究明しようとするのに対し、

道教は宗教的要素を中心にして、社会の秩序および学問技術を民衆の立場から究めようとするところにある。


と、いうことで(yahoo百科事典より引用)、道教には儒教で退けた迷信や魑魅魍魎(←読めても書けないわ)、変怪鬼物などの鬼神信仰も含まれるようだ。



仏教でもよく言われる閻魔大王も元々は道教出身のようだ。

なので、閻魔さまはあのような道服を着ているんだってさ。


道教も最初は仏教の影響を色濃く受けていたようで、元々偶像崇拝はしていなかった道教も偶像崇拝をするようになったそうで、その初期は仏教の仏像に似ているものがよく作られていた。


あと曼荼羅もあった。

曼荼羅って仏教のイメージが強かったんだけど、道教でもあったんだぁ・・・と思ったり。



こういったことから道教、儒教、仏教は競合していたといえどもお互いに影響しあってたんだなぁ・・というのが、今回の美術展でわかった。


1枚、道教、儒教、仏教の関係者(名前忘れたよ・・・)が一つのツボのものをなめて「すっぱー」みたいな顔をしている絵があって、それは「道教も儒教も仏教も同じなんだよ」ということを説いている絵、と説明書きにあった。


なるほどねぇ・・・。


そういう考えもあるわけね。



安倍晴明の絵も何枚かあって、ここにもちゃんと魑魅魍魎が描かれていて「さすが・・」とちょっと微笑ましかったけれど、彼の職業って表向きでは『お天気お兄さん』(天文学博士)という位置付けだったんだね。



私は野村万斎さんの映画でしか安倍晴明情報は仕入れていないのでよくわからんのだが、そういえば名前も「晴」「明」て・・・なんてお天気っぽい名前・・・・それは関係ない?



詳しいことはよくわからん宗教の美術展だったけれど、わからないなりに「美術」は「美術」として楽しめたよ。


「ザ!宗教」というのではなく「神秘的」な感じの美術展だったなぁ。シネマド館-イェーイ





それにしても・・・若者達も多かったんだけど、年配の方も多かった。

意外と年配の方の私語が目立ってたんだけど、特に年配の男性!!!


なぜにそんな大声でしゃべるのだ!!!シネマド館-膨




自分の知っている知識を一緒に来ている人たちに話している人が結構いたんだけどね。

それはそれでええで。ええけど、自分の家じゃないんだから、もうちょっと声をひそめて話しておくれ!!!



この美術館に来る道中、若い男の子2人が



『大人って「最近の若いもんは」ってすぅぐ言うけど、大人も結構最悪ちゃう?』


『わかるー!大人もどんだけマナー悪いねん!て思う時あるっしよっ!』



と話していたけれど、ほんとそのとおりだよ!!!



人のフリみて我フリ直せ・・・・


私も気をつけたいと思います。



さて、帰りは阿倍野の地下街でお茶。

たくさん歩いたからねー。


いやぁ・・ここにも年配の人がたっくさん!!


この人ら全員さっきの美術展行ってた人らちゃうか?!て思ったほどよ。



私が頼んだのはおはぎシューといってあんこと生クリームが入ったシュークリームラブラブ
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皮は硬くて、中身はパンチある濃厚さでおいしゅうございました☆



帰ってごはん作りかーと思うとブルーになったけれど、楽しいおひとりさまタイムでした!