ええところに目をつけはりましたな・・・ | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

大阪と京都同時開催ということなのだが、京都の方は、私的にはもうタイムアップだ!ということで大阪の方へ行ってきた。



ルーヴル美術館展~美の宮殿の子どもたち~  




ルーヴル美術館にある「子供」作品を集めたわけだが・・・・


おもしろい、おもしろくない、は別としてええテーマに目をつけはりましたな・・・と思ったよ。


だって、「子供」作品で十分展覧会が成り立つんだもの。



しかも古代エジプトやら古代オリエントやら古代ギリシャやら・・・そんな時代の作品もたくさんある。

私はルーヴル美術館とは優雅な絵画がたくさんある美術館・・・ってそんなイメージが強かったのだが、いろんな時代の作品も有しているのだね。


いろんな「テーマ」で作品展ができそうだなー。



とりあえず美術展の詳しい内容はこちら ←クリックしてね☆




私が行ったのは平日の夕方。

閉館1時間前。



慌てて早足でまわったのだけど、それでも人は結構いたねぇ。



この展覧会の一番の目玉がエジプトの少女のミイラ。


麻の布に包まれて、緑の網で固定されていた。


いろんな角度からじーーーっと見ていたら・・・



いきなり年配のご婦人が話しかけてこられた。




『あの緑の網みたいなやつね・・・』



Σ(・ω・ノ)ノ!私に話してる?!



『あのミイラと一緒に出土されたんですって。今ね、あの学芸員さんに聞いたらね、当時のものなんですって。

よーく見たらビーズみたいになってるでしょ?』



『・・・・ほんとですね。網じゃないですね・・・。それにしても当時のものとは思えませんね!!現代でかけた網かと思いました。』


『私もね、そう思ってね、聞いてみたのよー。色鮮やかで昔のものとは思えないじゃない。でもね・・一緒に出てきたらしいわよぉ。』


『へぇ・・・すごいですねぇ・・・』


『皆に教えてあげたらいいかなーと思って。おほほ。』




と、そのご婦人は音声ガイドをつけながら次の展示物へと移動していった。


その後も私はミイラを眺めていたけれど、ご婦人に教えていただいたその情報は誰にも言うことなかった・・・




だって知らない人ばかりですからーーーー!!!




子供って昔はとても神秘的な印象があったんだなぁ、とこの展覧会を見ていて思った。

天使とかもみな子供やん?!

しかもさ、絵画の世界では天使のようなのを「プットー」と呼んだり、「アモール」と呼んでたりするのよね。

違いはよくわかんないけど。


また、大人よりは常に「死」と隣り合わせにいたようで「はかない」というイメージももたれていたようだ。


成長の証として肖像画を描かれることも多かったそうだが、時として、それは成長の証ではなく、存在していた証という「過去」のものとして飾られることも多かったのではないだろうか。


そんな風に考えると見ていてちょっと切なくなったコーナーもあったりして・・。



閉館時間も迫り、足早に見てまわり、最後はグッズ売り場に・・。

私は好きな画家の展覧会だと一筆箋を買うことにしているのだが、今回は特に何の興味もないし・・・


と、思っていたらかわいらしいクリアファイルを発見したので購入。



シネマド館-090917_1601~001.jpg


サイズはA4の半分のサイズ。


クリアファイルはどんなサイズのものでも結構使うので買ってももらっても嬉しいのである。



その後、一つ上のフロアに行き「やなぎみわ」って方の作品展「婆々娘々ポーポーニャンニャン」(←中国語読みですな。)を見る。

(上の赤文字「ルーブル美術館展」をクリックしていただくと美術館情報が出てきます。そこに「やなぎみわ」さんの作品展のこともかかれてます)



あぁ、この方、テレビで見たなー!!と思い出した。


女性に特殊メイクをほどこして撮影している美術作家なのだが(もちろん他の方法でも作品作りはされています!)、こちらの作品展をもっとゆっくり見たかったー!!!


写真1枚1枚に詩みたいなのがつけられているのだけれど、写真の女性がどんな人物なのかわかるような詩で、しかも老い、生と死・・・さまざまなことも絡めていて、どれも見入ってしまった。


詩もおもしろいが、写真が独創的でキレイなのよねぇ。



でも、時間切れーーーーダウン


あぅぅちっ・・・




ルーヴル美術館展、やなぎみわさんの作品展共に9月23日までですので、興味のある方はぜひぜひ!!