夢を語るのはタダですから!
旭山動物園物語
~ペンギンが空を飛ぶ
監督:マキノ雅彦
(2009年/日本/112分)
【ストーリー】
1992年、入園者数が減り続け閉園を迫られていた旭山動物園に新人飼育係の吉田(中村靖日)がやってくる。赤字財政を抱える中、園長の滝沢(西田敏行)は動物園を建て直そうと日々奔走していた。動物たちの習性や特徴を飼育係が直接入園者に説明するなど、自分たちでさまざまな試みを工夫するうちに、市民の支持を取り戻していくが……。(yahoo映画さんより)
【かんそう】
へー。津川雅彦が監督している作品だったのかぁ・・・
そりゃ知らなかった。
今回もチケットを譲っていただいたので(購読している新聞の集金の時にもらえるらしい)ありがたく観に行かせていただいた。
非常に話題にもなった動物園だし、ドラマにもなった動物園の話なので、再生されていく様子、過程などは知っている方も多いと思う。
とても苦労し、情熱を注いでやっとの思いで見事に再生を果たした動物園である。
その話を映画化した、というのであれば、ドラマよりも再生への道を丁寧に描いているのかしら??と思いきや・・・
・・・・ぼやぁ・・・・
使っている俳優陣は超一流。
なのに・・・
・・・・ぼやぁ・・・・・
新人の成長をも組み込んだ話になっているので、じゃぁ、その新人がメインか?と聞かれれば・・・
・・・いやぁ・・・・・
じゃぁ、子供向けなのか??と言えば
・・・・いやぁ・・・・・
多分子供が見てもそないおもしろくない。
もったいないなぁ・・・と思える映画だった。
だが、職員達が「どんな動物園にしたいか」という夢を語り合っている時にある職員が
『でも金がなぁ・・』
と、言うと、園長(西田敏行)が
『もともと金なんてないんだから。夢を語るのは金なんていらないんだから、好きなこと言ったらいいんだ!』
という場面がよかったなぁ。
職員達がみんなイキイキとして夢を語る。
みんな動物や動物園に対してとても愛情を持っているんだなぁ・・・というのが伝わってくる。
以前私の知り合いが
「”叶える”という字は”口”に”十”って書くでしょ。夢は何度でも口にした方がいいのよ。そうすればきっと叶うから。」
とおっしゃってたのを思い出した。
口に出すことによって、脳も「へー。そうなんや。ほなそうしましょか。」と信じ込んでその方向に進む、というのも聞いたことがある。
話は脱線してしまったが、ここで職員達が好き勝手話していた夢の動物園がどんどんどんどん現実化されていくのだ。
まぁ、この園長のおかげと言っても過言ではないのだが、やはり職員全員の力と情熱によるところも大きいだろう。
と、とーっても感動的な動物園のお話のはずなのに、なーんかちょっと上滑りのような・・・ぼやぁ・・・とした感じで終わったような気がするのよねぇ・・・。
俳優陣は超一流で演技も超一流!園長の西田敏行はもう、はまり役!!
・・・と、最後くらいはいいこと書いて終わろう、と思ったけど余計に「一流・・・だからこそもったいないなぁ・・・」という気持ちが強くなってしまったわ・・・・
うりぼう2つ: