”一人前という言葉は危険かも。” | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。

 

もう、週一回は

植松さんのリブログの日♪と

決めました。

この親が子に

期待する

「一人前になって欲しい」

 

今の世の中、

もうほとんど
「呪い」です。

 

以前も書きましたが

中学生くらいから

不登校で

高校も行ってなくて

30歳代の引きこもりの

息子さんがいる方がいます。

 

「うちの息子はダメだ、ダメだ」と

言うのですが

 

じゃあ、例えば

家族と一緒に

ご飯を食べることが

できるようになったとしても

「働いてないから

一人前でない」と言われ

 

もし、働きだしても

「学歴もなくて

出世もできない。
社員じゃないから

一人前でない」と言われ

 

もし、社員になっても

「良い年なのに

結婚してないから

一人前でない」

と言われ

 

結婚できたとしても

「子どもがいないから

一人前でない」と言われ

 

子どもができたとしても

「子どもの出来が悪いから

親として一人前でない」

 

「夫婦の愛情が足りない」

 

「収入が少ないから

家も建てられない」

 

「親の面倒をみない」

 

「老後の資金が少ない」

 

「気がきかない」

 

だの、なんだの

難癖つける。

 

確かに30年くらい前は

それも「普通」だったかも

しれないけど

 

今の世の中、

発達障害も

鬱も何にもないような

人でも

 

結婚も

子を持つことも

就職したり

ひとつの会社で

長く働き続ける人も

少なくなりました。

 

それは

「したくても努力や

甲斐性が足りなくて

できない」でなくて

 

「特別、することに

こだわらなくても

生きていける人」が

増えたからです。

 

ましてや田舎で

長い間

社会的に適応できずに

暮らしてきた人が

いきなり親が満足するような

「一人前」なんて

無理です。

 

こういう場合、

親のほうが

よっぽど無知で

世間知らずです。

植松さんも書いていますけど

「目の前の人(息子)が

何に困っているか?」

観察する目がない。

 

目の前の人(息子)が

何に困っているか

聴きとろうとする

耳がない。

 

ずっと小さいときから

「○○するのが

当たり前」で

思考停止している。

 

今の時代、

大学出ても

就職できない人は

たくさんいます。

 

足りない部分、

できない部分を

責めたりするのでなくて

 

自分が自信もって

楽しくできることを

「あなたの、そういうところ

好きよ~。素敵!!

いいね~」って

言ってあげてほしい。

そして、

子どもが一人前に

育ってないからといって

 

自分は親として

一人前でないと

責めないで欲しい。

 

子どもが一人前でないから、

働いてないから

子供に頼れないから

死ぬまで楽できない、とか

考えるのは

間違っています。

親自身が

「人に頼るのは悪」だと

思っているうちは

 

こどもたちは

人に頼ることを

学ぶことができません。