蚕を育てるきっかけ。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。


6月は養蚕で

忙しくなりそうなので

治療院の予約が

とりにくくなります。


メンテナンスしたほうが

よさそうな人は

5月中にご予約を。


5月27(日)予約可

   28(月) 予約可

   29(火)夜・予約可

   30(水)予約可

   31(木)満席

6月1日(金)予約可

   2(土)午後のみ

   3(日)休み

   4(月)夜のみ

   5(火)夜のみ

   6(水)休み
   7(木)満席

   8(金)9時・12時・13時

   9・10 休み
  11・12 予約可

   13(水)休み

   14【木)満席
   15(金)休み

郡上にはいるので

お電話での相談は

受けられますが、

新規のかたの

ご予約は6月20日過ぎに

なると思います。

そもそも、名古屋の

都会で生まれ育った私。


「お洒落で安い」

ファストファッション大好き。


デパートの正月・サマーの

セールは中学生のころから

欠かしたことはなかった私。


子どもを産んで

体型が変わったり

子どもに汚されたり


家計的にも

お洒落することに

あんまり興味が

なくなってきたけど


冷え取りをはじめて

絹の靴下や肌着の

良さを実感しはじめて

いたころ、


もりのこ針灸院の

患者さんである


郡上の山奥に

移住して

自然な服作りをされている

石徹白洋品店の

平野馨生里さんから


「カンボジアに織物村を

作った森本喜久男さんに

郡上でお話し会を

してもらうのだけど


ふつうのママさんに

来てほしいから

託児をしてほしい」と

頼まれました。


本当に私は服作りや

自然素材には

興味がなくて

森本さんのお話を

他人事のように

聴いていました。


そのころ、息子が

虫にはまっていて

手に入る限りの虫が

我が家にはいました。


唯一飼ったことがなかったのが

「蚕」


なかなか自然界には

いませんし、

一年のなかでも

手に入る期間が

限られていますから


これは息子のために

親としては

人肌ぬいでやらにゃ、と

と思ったのが最初のきっかけ。


次の年の春に

愛知県新城市の

養蚕農家さんのところまで

蚕をとりにいったのですが


私は20頭くらい

飼えれば十分だと

思って行ったのですが


蓋をあけてみたら

(実際にお菓子の箱に

いれて帰りました)

なんとその数

300頭!




桑の葉もみたことないし

桑がどこに生えているかも

知らない私。


もちろん専用の道具も

ないし、

場所もないですから

だいぶ焦りました。


でも、今思えば

このときにいきなり

300頭からはじめたことが


私なりに自信に

なったし

腹が座ったし

真剣になったし

自分でなんとかしようと

本気になれて

よかったのです。



で、初心者ながら

人にきいたり

ネットをみたり

あ~じゃない

こ~じゃないと

試行錯誤しながらの

蚕との暮らしが

はじまりました。

子どもたちは

戦いもしない

逃げもしない

飛びもしない

鳴きもしない虫は

3日で飽きてしまったけど


虫が苦手だった私は

逆に、なんか

もう一人、子どもが

出来たような

不思議な「母性」が

芽生えてきました。


蚕は中国では6000年前から

育てられてきたと

言われています。


日本でも西暦の初期頃には

養蚕や織の技術が

伝えられて


家のなかで

女・子どもたちが

蚕を育て、

服を作り

蚕とともに

暮らしていました。


蚕の成分は

人間のたんぱく質に

とてもよく似ているので

肌を癒し、傷を治し、

からだの老廃物を輩出し

疲労を回復して、

邪気から身を守ります。

人間の赤ちゃんの

温度管理と

蚕の赤ちゃんの温度管理も

ほとんど同じです。


蚕の卵が繭になるまでに

(品種にもよるけど)
だいたい28日。

これは女性の生理周期と

同じです。

蚕が家にいると

自分の母性がさらに

ひきだされるような

感覚が芽生えます。


私の両親も祖父母も

養蚕の話なんて

一回も私にしてくれた

ことなんてなかったけど


蚕とともにいると

潜在意識に刷り込まれている

ご先祖様の情報が

湧き出てくるような


自分の生命力が

強化されるような

感覚があります。


(実際に直観力も冴えるし

引き寄せ力も高いし

寝なくても元気に

動けます)


それも、私一人でなくて

そのまわりにいる人にも

幸せが広がっていくような


毎年、蚕を通して

素晴らしい出会いがあって

新しい物語を

生み出してくれるのです。

毎年、蚕が終わると

「もうしばらく観たくない」って

なるくらいヘロヘロに

なるのですけどね、


また春になると

「今年は去年より

もっとたくさん飼おう」と

なります。


まるで母親たちが

壮絶な陣痛を

乗り越えて出産したあとに


「陣痛忘れちゃった。

また産みたい」と

言うみたいに。