マイナス30度の極寒の地にしがみついて生き残ろうとする人たち。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の

助産師&針灸師の

加藤祐里です。


先日、ある大ベテランの

母乳マッサージ専門の

助産師の大先輩と

話していたときのこと。


この春から

保険の制度 が変わって

病院で「乳腺炎」の

ケアに保険が使えるように

なったそうです。


今までは

おっぱいが詰まって

熱が出たら

病院に行くと


医師の診察と

抗生剤の処方には

保険が聴いていて


そのあと

助産師さんが

おっぱいケアを

してくれたら


そっちは実費か

病院のサービスで

やっていることが

ほとんどでした。


この春から

マッサージも

保険が利くように

なるらしいです。


もちろん助産院は

保険が使えませんし、


そういう医師会や

厚生省の動きがあったのに


助産師会に何も

知らされていないことに

怒っていました。


私はそれを聴いて


「助産師、終わったな」

と思いました。


助産師は素晴らしい

仕事ですし

少子化や

虐待など


子どもを産み育てにくい

世の中ですから

本当に必要とされている

のは間違いありません。


ただ、

そうやって

感情的になったり


代替案もださずに

反対したり


古臭い価値観を

おしつけてくるから


周辺の関係者は

「助産師、ウザい」


ちょうど今

服部みれいさんの

メルマガラジオを

聴いています。


出版業界で働く

読者さんからの

お便りに

みれいさんが


「出版業界は‘オワコン’

斜陽産業で


世の中の人は

本を読まないし

買わないし


マイナス30度の

極寒の

何の植物も生えない

不毛地帯。


こんな業界で

生き残ろうと思ったら


よっぽどの

才能とチャンスが必要」と

言っていました。


※どうせ、頭の固い

助産師はみれいさんの

ラジオなんて

時間がない、

金がない、って

聴こうともしないで

しょうけど。


そう。

「助産師も斜陽産業」

なんです。


何度も言いますよ。


助産師は必要です。

素晴らしいです。


ですけど

どんどん右肩あがりで

子どもが産まれて

若い人が

次から次へと

出産している時代なら


助産師の業界も

ウハウハなハワイの

ような状態で

いられたかも

しれないですけど


子どもを産む人が減って

高齢出産、

ハイリスク妊娠が増えて


助産師が何をする人か

知らない人がほとんどの

今の時代、


「正直、助産師さんに

わざわざ相談しなくても

なんとかなるよな」と


言われてしまっても

おかしくないのです。


それくらい

現場で働く助産師が

今の自分の

立ち位置に危機感と

絶望感を持ったほうが良い。


怒りをぶつけるべきは

診療報酬改定の件で

助産師会に何も

言わなかった

厚生省でも医師会でも

なくて


こうなるまで

誰かが

なんとかしてくれると

ボヤ~とやってきた

助産師の業界自体に

腹を立てたほうがいい。


先日、開業している

助産師さん何人かと

集まったときに


「クラスをやっても

お客さんが集まらない」


「チラシすら

置かしてもらえない」と

嘆いていました。


私も開業して6年、

いろんなことを

やってきましたし、


起業セミナー、

経営セミナーに

出てきました。


本当に助産師は

世間知らず、

常識知らずだと

感じます。


「助産院」の運営は

ビジネスです。


お産をとらなくても

出張専門でも

ベビーマッサージや

性教育クラスを

やるだけでも


「助産師」を名乗って

人前に出る以上


「お客様に

自分の価値を感じて

もらって

喜んでもらう」ことが

大事です。


助産師といえば

相手が

「すごいですね」なんて

言ってくれる時代は

終わりました。


今まで病院で

働いていて


上から与えられた仕事を

こなすだけ。


気にしているのは

勤務表と毎月の

お給料の明細表。

お客さんがいることが

当り前、

毎月決まったお給料を

もらえることが

当り前な環境で

働いてきた助産師が


ただ、なんとなく

みんなやっているから

見よう見まねで


自分でクラスを運営して

定期的にお客さんを

確保して

活動を続けていくのは

無理です。


ちなみに明日は

郡上から

車で2時間ほどの

岐阜県瑞穂市の

子育て支援センターで

助産師クラス。


もう4年目かな。


そこの園長先生は

助産師という存在に

とても理解をしめして

くださっていて


他の予定を

断ってでも

やりたい仕事のひとつ。


ママ向けのクラスですけど

ぜひ、自分の活動を

拡げていきたい

助産師さんにみてほしい

現場のひとつです。