街も人も冷えて頑固なのは嫌われる。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

こないだ、郡上八幡の
古い街並みをいかして
空き家の再利用を目的とした
イベントに参加しました。

今年で3年目かな?
行政も協力している
イベントです。

でも、そういう新しいことを
言い出して
中心になって動いているのは
よそからやってきた
移住者なのです。

で、終わったあとに
どんなイベントや事業でも
必ずそういう人はいるから
いちいち反応することでは
ないのだけど

イベントに参加した
わけでもなければ
スポンサーになって
くれたわけでもないし
手伝ってくれたわけでも
ないような地元の人が

「あの空き家は自分の
同級生の家やった。

事情があって仕方なく
手放したのだけど

こういうお祭り騒ぎで
使われるのは心外だ」と
言うのですよ。

もう、やる気なくすよね~。

別に無理やり地上げ屋の
ように取り上げた
わけじゃないのですよ。

空き家のまま
何年も誰も住んでいなくて
都会に住む親せきも
定期的にきて
メンテナンスをしたり
固定資産税を払う余裕も
なくなってきて

できたら売りたいけど
買い手もないくらい
価値がなくなって
町全体がさびれかねないから
苦肉の策で行政が
取り組んでいるのに。

文句言うなら
郡上の空き家は300個
あるそうなので
好きなだけ
買い占めて

市長にでもなって
自分の理想の街でも
作ればいいじゃん!って
思うのだけど。

古き良き郡上の
伝統的な暮らしを
未来の子どもたちにも
つないでいきたい、とか
恰好いいことを言うわりに

自分の子どもですら
都会に出したまま
実家に戻ってくるような
見通しもなく

自分では
何もできないくせに
「昔は良かった」と
文句だけ
立派にいう人は
どこの世界にもいます。

でもね、
身体が悪くなって
病気になって
再起不能になっていく
状況とよく似ていると
感じたのです。

ずっとそこに生まれ育って
そこに住み続けていると

家が傾いてきたり

まわりのお店がつぶれたり

祭りが中止になったり

住人が少なくなったり

街がさびれていく
小さな小さな変化は
とっくの昔から
起きていたのに

それに目をつぶって
行動を起こそうとしない
「免疫不全」状態。

自分の今までの
生活や考え方を
あらためることができなくて

感覚が麻痺してしまって
自分が病んでいる状態にも
気づけない。

たくさんの身体を
診てきて思うのは

「今までなんの
病気もしたことなくて
風邪もめったに
ひかないし
寝込んだことも
ないです」という人より

小さな不調があるから
日々のメンテナンスを
怠らないで
元気で過ごせることに
感謝できる人のほうが
実はマシです。

そういう人は
「素直」なので
人のアドバイスを
素直に受け取ります。

頑固な人は
自分のやり方に
固執するから
知らないうちに
まわりから人が
去っていきます。

街も人も
冷えて頑固なのは
嫌われます。