「あの助産師さんなら、なんとかしてくれそう」という期待感を培う。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

病院に勤めていて
もっと妊産婦さん、
産後のママのために
あれこれやってあげたくて

整体やベビーマッサージ、
アロマやリフレを
習いにいったのだけど

上のひとたちが
ケアとして
導入することを
許してくれなくて

それで「開業」したい
という人がいます。

それもひとつ
新しい人生の流れに
いくためのきっかけだから
悪くはないと思うのですが

一回、やめると
色んなしがらみや
そのあとの生活が
大変ですから

もうちょっと
今のままで
やれることは
あると思います。

そもそも、
お客さんのために
社員がスキルを磨いて
サービスに生かしたい、と
言っているのに

それを活かさない
経営陣。

「今の時代
ありえんやろ( `ー´)ノ」


私が勤めていた
小さいクリニックは
先生自身が新しいものが好きで

私がこうしたら
どうだろう、と
思うことを
どんどん、やらせて
くれました。

先生の気分次第で
方針がころころ変わるのは
みんな困ってはいたけれど、

経営者が目の前の
ニーズに柔軟に
応えていくことが

スタッフの向上心を
みがいて

お客さまにの心をつかんで
満足していただいて

次も来たい、
あの人も紹介したいと
思ってもらえるような
関わり方だと
勉強になりました。

大きな病院は
まず企画書を
書いて

一緒にやるスタッフを集めて
直属の上司に相談して
そのまた周囲の偉い人に
お伺いを立てて

産科のことなんて
まったくなんも
分かっちゃいないような
頭の固い役員しか出ないような
会議にかけて

半年間とか
忘れたころに
ようやく
できるようになる。

今の1年は
昔の7年に相当する、と
言われています。

「もう今の時代
そんな仕事の仕方、
遅いっちゅうねん!」

確かにやりたい、と
言い出すほうも
病院全体が今抱えている
問題をよく見据えたうえで

方向性にあっている
企画内容なのか、
独りよがりでない
視野を持った企画を
すべきですが

社員がやる気になっているのに
それをスムーズに後足しない
会社内の風通しの悪さ、
リズム感のなさ、
時代錯誤感、

そういう「空気」が
問題なんです。

産科に限らず
ほかの科でも
小さい局面で
「もっとここを
こうすればいいのに…」って
感じているスタッフは
いっぱいいると
思いますよ。

こないだ都知事がやめて
また選挙があるけど
私なんか都民じゃないから

正直、都知事なんて
誰がやっても一緒じゃんって
思える。

政治に対する
諦め感みたいなものに
似ています。

どうせ言っても無駄。


どうせ、聞いてもらえない。



どうせ、変わらない。



どうせ…




どうせ……





どうせ………


ひょっとしたら
病院に通ってくる
患者さん自身も
感じているかもしれない。

そういう「諦め感」が
積もり積もって
心が離れて
病院への期待感が
薄まっていく。

病院に勤めながら
何か資格を身に着けて
ママさんたちのために
やっていきたいと
思っている独立系助産師さん。

ひょっとしたら
あなたのやるべきことは
骨盤ケアでもアロマでもなくて

病院のスタッフたちが
これをやってみたい、
あんなふうに変えてみたい、という
意見や想いがでたときに
それを後押しするような

「影のボス」に
なることかも
しれませんよ。

あなた自身が
誰かの想いや願いを
後押ししていく
‘勝利の女神’のような
存在になる…。

何か新しいことを
はじめるとき、
ただやみくもに
周りに相談すればいいのでなくて

この組織のなかで
誰が動いてくれる人なのか
影響力がある人なのか
キーマンになる人と
繋がっていくことだと思います。

役職や経験は
あんまり
関係ないかな…。

新しい空気や
流れを創り出していく
センスや人脈、
性格を兼ね備えている人。

その人が何ができるか
分からないけど
とにかく一回話を聞いてもらって、
そこに座っていて
欲しいと思える人。

誰がなっても
同じように感じる
政治家とは反対の

あの人さえ
関わってくれたら
なんか変えてくれそう、
盛り上がりそう、
上手くいくような
気がする、みたいな。

本当はね、
もともと地域のなかで
助産師ってそういう
キャラだったのじゃないかって
思うのです。

明治時代に産婆規則ができて

家でみんなが
お産していた時代は

お産婆さんって
その家に入り込むので

料理のあじつけから
経済状態、
夫婦のセックスの回数から
嫁姑問題まで

なんでも知っている人
だったらしいです。

だからみんな頭があがらなくて
結婚式には校長先生の横に
座ってもらうような立場でした。

別に特別賢いわけでも
偉そうだったわけでもなく

弱い者たちが
困ったときに
とりあえず、あそこの
産婆さんに聞いてみれば
なんとかしてくれそう、という
「期待感」があったからじゃ
ないかな。

助産師さんに限りませんが
ある程度、病棟内のことに
慣れてきたら

ほかの科のスタッフさんとか
掃除のおばさんとか
顔を広げていく
ようにしていくと
いいですよ。

飲み会も誘われたら
気軽に出かけて行って
思わぬところで

すごい上の偉い人と
飲み友達になるくらい
かわいがられておくと

いざというとき
役に立つこともあります。

大事なのは
「キャラ(人柄)」を
覚えてもらうこと。

「お前の頼みなら
断れないじゃないか、
しょうがないな~」って
関係性をたくさん
作っておくこと。

独立系助産師には
自分を知ってもらう、という
努力と工夫と情熱が
不可欠なのです。