自分らしさが隠れているところ。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

今までも私のところに
助産師やマタニティケアを
やっていきたい人から

妊婦さんに役立つ
ケアを教えてほしいと
相談を受けることが
よくありました。

ですが、手技的なことだけを
学んでも
「その人らしさ」でないことは
役に立たなくて
長続きしないか

飽きてまた次の
手技を習いにいったり
新しいテクニックを
身に着けようとしがちです。

ベストセラー作家の
ひすいこたろうさんから
伺ったのですが

「その人らしさとは

資格や経歴、
分かりやすい立場などを
取り去って
最後に残るもの」だそうです。

ある有名な
オペラ歌手の方が
病気で声が出なくなって
しまいました。

でも、オペラに関わる
仕事をやめたくなかったし

オペラをもっと
色んな人に知ってもらって
楽しんでほしくて

歌えないけど
コンサートを企画したり
若手の活動をサポートしたり
人に教えたり

オペラを好き、という
気持ちはあきらめなかった」そうです。

同じように
「あなたにお産に
ついてもらってよかった」

「あなたに相談できて
良かった」と

言ってもらえるような
関わりができたときは

ママたちは
もちろん助産師として
の今まで培ってきた
知識や経験も評価して
くれているけど

その人にとって
一生忘れないような
記憶に残る
助産師としての魅力は

「助産師」という
経験や立場を乗り越えた
「人として」という部分です。

新人助産師など
そうですが

経験やテクニックが
ないからこそ
いかにその仕事が好きで

失敗しても
役に立たなくても
ただひたすら成長したくて
謙虚に学ぼうとするから
ママたちは応援したくなります。

あの助産師さんに聞くより
自分で検索して
調べたほうが早いかも
しれないけど

なんか、でも
声をかけたくなってしまう。

会いにいきたく
なってしまう。

話を聞いてもらいたくなる。

そんな人柄や
キャラクターが
「人間力」です。

「その人らしい」とは
良い部分だけではありません。

恰好悪いところ、
嫌な部分、
人には言えない過去、
ずる賢さ、負けたくない気持ち、
忘れてしまいたい汚点、

こういう影の部分も
「その人らしさ」

今の仕事には直接は
関係なくても

親や夫婦、
兄弟、友達との関係。

学生時代に
感じた劣等感。

失恋、裏切り、
お金の悩み。

人生のどん底を味わって
そこから這い上がって
きたからこそ
そこから何を学んで
何を大切にするべきか
分かったからこそ
「その人らしさ」の
味が出ています。

いきなり陣痛で
入院してきた人に
自分の生い立ちを
語らなくても
いいと思いますが

自分の過去と向き合った人は

自分の理想とする
未来に向かって
自然に追い風が吹くような

運命的な出会いがあったり
さらに自分らしさを
学んで磨きをかけるような
ハプニングが起こるもんです。

助産師に限らず
「大変なことは
たくさんあったけど
自分は自分の人生を
選んで生まれてきて良かった」と

自分らしさと向き合って
認めることができている人は

言葉に出さなくても
立ち振る舞いや言動に
自然に「魅力」が現れて
人を惹きつけるのでしょうね。