夫には内緒でまずは候補地探し | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

夫は30代半ばのサラリーマン。

特に資格などなく

数年前に潰れそうだった前の職場から

同じ業種に転職しました。


いくら給料が安かろうが

残業が多かろうが

真面目に会社に通っています。


家族を守らねばというような

熱い使命感というより

特に他にやりたいこともないし

自分にはこの仕事しかないからって感じ。


マイペースで誰かと比べたり

うらやましがったりしない所はいいのですが

もっとよりよく生きようというような

前向きさは少ないです。


そんな夫に仕事を辞めてまで

移住をしてほしいとは思いませんでした。


特にこのころは夫に相談して

反対されるより

水面下で私なりに

温めていこうとしていました。


夫の会社の先輩たちはみな

転勤で家族と離れて暮らしている人ばかりでしたから

いづれ夫も海外などに行くことになる。


だったら、私が母子家庭でも

仕事があって、子育てしやすいような土地。


自分が勤める産婦人科が近くで

病児保育なども充実していて


その上、夫が名古屋や会社の本社に寄った

ついでに滞在しやすい場所。


地図をじーっと眺めて

高速道路のインターチェンジが近いけど

自然環境が豊かな場所


それが郡上でした。


早速、ネットで検索。


郡上移住推進協議会なるものを発見。


その上、直接電話までしました。


はじめてで、それも何の資金もあてもない状態でしたが

電話に出られた方は

親切にお答えくださって

とても心が晴々したのを覚えています。


数日後ふるさと郡上会の発行する

「里山の袋」をはじめとした

郡上の資料を送ってくださいました。


そして、車のない私でも

名古屋から高速バスで1時間半。


保育園のお迎えがあるので

3時間ほどの滞在でしたが

郡上八幡城下を初散策しました

(2009年12月)


12月でしたが、雪は全く降っていませんでした。

スーパーや学校、保育園も近くにあって

意外と街だなというのが第1印象。


その頃はまだ、郡上以外にもあれこれ

考えていましたが


山と川の学校の三島さんのセミナーを聞いて

「やっぱり郡上いいな~」と思い始めました。


他の移住促進団体にも

問い合わせてみましたが


他で暮らしたことがない地元の方にとって

特にお洒落な場所がない自分たちの土地を

心の底から自慢に思っている人って

少ないですよね。


特に都会からくるよそ者に対して

どこか上から目線で

警戒している様子が伝わってきて


やっぱり都会の人間が

いきなり移住するのって難しいのかなって

感じてしまいます。


その次にやったのが

山と川の学校の家族向けのツアーに参加しました。

(2010年5月)


明宝に宿泊し周辺の野山をハイキングしたり

田んぼの横の用水路で

どじょうやカエルをとって遊んだのですが


夫が子供たち以上に

夢中になって虫取りをしていました。


実際、移住したらこんな風に

家から近くのなんてことない場所で

虫を見つけて遊ぶのかな~なんて想像していました。


その高速の帰り道

夫が「郡上はいつも本社に行った帰り道だから

郡上まで来ると名古屋に帰ってきたって気がするよ」と

言いました。


つまり、郡上がそんなに遠いと思っていないってこと?


だったら、比較的ハードルが低いかもしれない

と思いました。


その頃はまだ

自分は助産師として働くつもりでいました。


ですが、その時勤めていた産婦人科の

経営が傾いてきて


その産婦人科は数年目までは

患者さんがたくさん来る‘勝ち組’経営だった時代を知る

私にとって信じられない出来事でした。


助産師の仕事って選択肢がたくさんあるようで

実はそうでもないのです。


少子化で産科が閉鎖になって

違う科で看護業務をしなければならない助産師がいます。


正常産は助産師の責任でできますが

一番、助産師の腕を発揮できる場面に

安い労働力でまかなうために

資格のないスタッフがあてられています。


誰かに雇われている限り

自分のやりたいことより

優先しなければいけないことがあります。

私は鍼灸マッサージ師という

どこに行っても開業できる

往診だけでも仕事ができる資格があります。


これなら自宅で仕事ができるし

雪が降っても

自分で頑張って苦手な運転をしなくていいし

毎日の通勤の手間も省ける。


この時、初めて

鍼灸院の開業という案がでてきました。



山と川の学校の三島校長http://yamakawa.public-s.com/staff/


郡上移住推進協議会(ふるさと郡上会)http://www.furusato-gujo.jp/about/


里山の袋http://www.musublog.jp/blog/satoyama/