今の家は2ＬＤＫの賃貸なので
二人の子どもが成長して二つの学習机がいるまでに
引っ越したいなと思っていました。
できたら、途中で転校とかしないですむことを考えたら
長男が小学校へ入学するところが
ひとつのターニングポイントと思いました。
夫は営業職なので
いずれは必ず転勤があります。
そうなれば、私は産婦人科でパートで
働くくらいのことはできても
自分の治療院をもったりすることができません。
ましてや海外だったら？
っていうか、私は夫がいつどこに行くのか
分からないような状況について行きたいのか？
どうせ、どこに行ったって定時に帰ってくることも
出張がなくなるわけでもないし
家族が一緒に過ごす時間が少なくても離れていても
今までどおり、心の絆さえしっかりしていれば
いいのでないか？
そもそも、夫の会社だって
不況だ、リーマンなんとかだ、と言うたびに
ボーナスが減ったり、危機一髪という状況を潜り抜けていて
10年後に確実に残っているという保証もない。
例えば、ある日突然、会社がつぶれて
慌てて次の住まいを確保しなければならないような
ことになるより
今、両親も元気で介護の心配もなくて
自分に動きたい意志があって
もし、失敗してもやり直しができる若さのあるうちに
住みたいところに動きだしてもいいのかな、と思いました。
そんな時、
私が所属している日本コアコンディショニング協会 のセミナーで
「成人してから猫背になったり姿勢が悪くなる原因は
幼少期にどれだけたくさん
外遊びをさせたかどうかが鍵である」
と学びました。
今の中高生は学校の部活などでけがや故障をする子が多く
たくさん練習しても上達しない生徒などは
身体の骨格の基礎となる内側の姿勢を作る筋肉が弱いので
身体のバランスをとるのが難しかったり
集中力に欠けたり
とっさの動きが弱いなどの報告があるそうです。
大きくなってからトレーニングを重ねても
やはり効果がえられにくく
小さい時からの積み重ね、
歩く習慣、外遊びの習慣が大事なのだそうです。
スポーツ選手だけでなく
普通に社会にでてから、
仕事の覚えが悪いとか
不器用、人の話を聞いていない、すぐできないとあきらめる
など精神的な弱さにつながると
言われます。
ちょうどそのころ、私は
毎週土曜日に出勤していて
朝の決まった時間に電車に乗っていたのですが
中学受験のために塾へ通う小学生たちと
よく会いました。
たいてい、みんな教科書のはいった大きなリュックと
お弁当と水筒を持って座っています。
絶対、メガネをかけていて、
立っている子はほとんどいません。
決して休みの朝に動物園へ楽しみに出かける時のような
浮き足立つような様子ではありません。
だって、みんな疲れたように座っていて
来ている洋服や姿は小さいのだけど、
顔だけ見たら、40代のおじさん、おばさんの表情なんです。
決して、彼らを非難するつもりはありません。
都会の公立学校は今、ひどいところがいっぱいあります。
いじめや学級崩壊、
家庭での生活習慣のしつけができていないため
学校にきて勉強をするような状況になれない生徒が
たくさんいます。
生徒が先生やクラスメイトをを選ぶことができない以上、
子どものことを思ったらそういう形で
生きる道を作ってやるしかない。
子どもだって、嫌々でなくて
それなりに勉強が好きで
励ましてくれる親の期待に応えて頑張りたいと
思うから頑張って電車に乗って塾へ通うのだと思います。
今は私は中学受験は必要ないと思っていますが
なら、この先、都会のこの場所で生き続けていたら
絶対、塾へいかさないか？
子どもが仲良しのお友達が
みんな塾へ行くから僕も行きたい…
勉強が好きだから、あの子みたいに
もっと難しいこと教えてもらいたい…
自分が土曜日に働くために
託児所がわりに勉強をみてもらえたら
楽だわ…
たぶん、‘流されて’なんとなく
塾にいかしているだろう将来の自分がみえました。
結局、都会に住んでいると
自分がそんなに欲しくないものでも
なんとなくいるような気がして
買ってしまうことがいっぱいあります。
子どもの教育だって
良い高校、良い大学にいれようと思うと
塾に通わせたりしてお金がかかるけど
ご飯とみそ汁と漬物で
毎日、お風呂に入ってお布団で眠れる幸せに
満足できる感覚があれば
そんなに欲張らなくても生きていることに気づきます。
（続く）