今日は梅雨の最中だけどからっと晴れ渡ったのでネックに取り掛かりました
釣りに行こうかネックを作ろうかと迷った結果です

とりあえず、初めて木工らしい作業に取り掛かります
今回使用するのはセドロ
なんだそりゃ?なんて人もいると思うけど実は非常に伝統的な木材です
スペイン製のギターには特に多く使われています
マホガニーよりも軽く耐久性も優れています。おまけに結構安価です
奇遇にも持っている二本のギターのうち両方ともがセドロのネックで出来ています
ネックの鳴りとしてはマホガニーよりも軽快な感じです

最初の段階はこんな感じです



セドロ・フェルナンデス・ゴメス氏です
中南米出身の陽気な彼はスパニッシュシダーとも呼ばれています



南米出身の彼は表面がまだ荒削りなのでかんなで均します



シュールシュルル~~    っていう感じに写っていますが木屑をのっけて写したやらせの写真です
実際は汗だくの肉体労働です


表面が出来上がったところで端から19.37cmと13.97cmのところに線を引きます
そしてその二本の線を斜めにつなぎます

さらにぶった切ります



バンドソーを持っていない貧乏人のわたしはのこぎりです
この切り方はかなり難易度が高いです



がんばってこんな感じになりました


それをひょいと入れ替えるとこんな感じに
この二つの木片をくっつけるわけですが、きちんと接着面の表面を綺麗に平らにして隙間が出来ないようにしないといけません
かんなやら紙やすりやらを駆使して平らな表面を作ってやります

今回ギターを作るにあたって使っていくのがこのLMI特性楽器メーカーホワイトボンド!!
おそらくアメリカのタイトボンドと同様のものだと思います
要は木工用ボンドですが、楽器製作用に作られた協力ボンドです
接着力はニカワにも匹敵するようです
おまけに熱を加えるとはがすことも可能

で、適量のホワイトグルーをヌーリヌリ

そして、クランプでこれでもかと挟み込みます
まるで、一人のホームレスに対して集団でいじめのような尋問するハワイのポリスメンの様な光景に見えるのは私だけでしょうか?

数時間後
出来上がりです
けっこうがっちりしてます。実は一本継ぎのネックよりのこっちのほうが強度があるらしいです
言われて見ればそんな気も・・・・・・


今日はここまで
フー
さらっと書いたけど実は途中でかなり悪戦苦闘してました(笑)
先が思いやられます・・・・・
おまけに右腕は筋肉痛・・・・・・  明日は腕が上がるだろうか

作業に進展はありません(汗)

今日は書く事もないんでギターに使われる木についての話です

一口に木といってもギターには目的に応じていろんな種類の木が使われます
今回はアコースティックギターのトップに使われる木についての話

このトップとはギターの表側の色白の木のことです


この木がギターの音色に関して非常に重要な役割を果たしています
要はこの部分がギターの音のほとんどを決定しているといっても過言ではないでしょう(ずいぶんぶしつけな表現ですね)

どんな木が使われているんでしょうか
一般的に知られているのがスプルース(松)とシダー(杉)でしょうかね
しかしスプルースといってもたくさんの種類があります
シトカスプルース
インゲルマンスプルース
アディロンダックスプルース
イタリアン(アルパイン)スプルース
ジャーマンスプルース
ラッツスプルース
   こんなところです。それぞれ個性はあってうんちくも腐るほどありますが全部かいていたらきりがないのでね。しかしスプルースは一般的に硬めでこしがあるので硬質で艶のある音になる傾向があるようです
色は白っぽい色白のものが多いです
スプルースは古くから楽器に使われてきた木材で古いギターはほとんどスプルースで作られていてバイオリンやチェロのトップもスプルースです。非常に耐久性があってバイオリンなんかは何百年ももっていますね

シダーには
アラスカンイエローシダー
ウェスターンレッドシダー
ポートオーフォードシダー
なんかがあります。使われているシダーのほとんどがウェスターンレッドシダーみたいです
シダーはスプルースに比べてやわらかいので軽快で明るい音色になる傾向があるようです
音量もでやすくはじける様な音ですね
シダーのギターを持っていますが、まさにそんな感じです
シダーはスプルースよりもすこし赤みがある色をしています

少数ですがそのほかに使われている物として
マホガニー
レッドウッド
コア
なんかです


ふ~、たくさんありますねー
全部使ってみたいですが、いったい何年かかることでしょうか?
ギター製作からすこし離れますが、先日年代物のシャーラーペグのオーバーホールを行いました

このペグはもともと88年製のギターについていたものですが、ペグ自体にかなりアソビが出てたのではずしていたものです。
この時代のシャーラーは性能はともかく雰囲気があります。
当時は結構な高級ギターにもたくさん使われていましたみたいです
実際にスモールマンのペグは当時からいまだにシャーラーです(まあ最近のは変える人も多いみたいですが・・・・)

というわけで、当時の価値あるペグの復活をさせてみようと思います

今ある問題は低音弦側のペグのグラツキ、ギヤなどにこびりついた油汚れ
なんせ20年物の汚れですからねー、頑固ですよ

とりあえず分解です 
ちゃんとどれがどこのパーツかは把握しておきましょう。



うわ~
こてこてのギトギトです



真っ黒の年代物グリス



シャフトやらギアやらそこら中に油汚れだらけです



っていうか前の持ち主はどれだけグリスをつけまくっていたんでしょうね~
なんでも限度というのがありますよね・・・・・・




ここで活躍するのがWAKOSのBC8です
これは油汚れやら頑固なグリスなんかを綺麗にするスプレーです
昔中古釣具屋で働いていた時から使っているものです
中古のリールなんかのギヤとかベアリングにこびりついたの汚れや古くなって硬くなったグリスなんかを綺麗にするのに使います。もともとはバイクのチェーンなんかの掃除用ですが
当時ひたすら中古リールのオーバーホールに励んでいた時の経験が役に立ったようで
いつ何時どんなことが役立つか分かりませんね
とりあえず何でもトライしましょう

でも、吹き付ければ落ちるというわけではないので、吹き付けて掃除してやらないといけません
こういう細かい部品の掃除は小さいヘッドの使い終わった歯ブラシです

磨くコツは歯磨きと一緒です
細かいコツは歯医者さんに聞いてみましょう



ゴシゴシ、 シャッシャ・・・・・・・
毛先をうまく使って・・・・・・

歯磨きと一緒で力を入れれば落ちるんもんではないです
いかに毛先をうまく使うかです

そんな感じで部品全部きれいにします


そして出来上がったのがこちら

見事に歯垢・・・ではなく油汚れは一掃されました


下が処理前、上が処理後



左が処理前、右が処理後

この写真で分かりますかね?
ペグのシャフトを押さえている小さなプレート
シャーラーの場合これがひん曲がってペグがぐらぐらしてきます
要はシャフトを押さえている部分がゆるくなってくるわけです
それを元通りに矯正(やや内側に押さえ込むように)
そして元通りに組み込むわけです
そうすると本来どおりにペグシャフトを押さえ込んでグラツキがなくなるわけです



そして要所要所に適切な潤滑財を適量つけていきます
つけすぎはいけません
ギヤなんかにはこうやって、綿棒につけて必要なところだけに必要な分だけ
不必要につけるとそれにごみがついて逆にギアをいためることになります

今回は古くなってギアの精度もも甘くなっているのでシリコングリスを使用しました
(最近の超高精度で作ってある高級ペグにはもっと粘性の低いものを使う必要があります)



そしてギターに再び装着で
久々の我が家のようでペグもうれしいようです

弦を巻きつける部分もサンドペーパーで磨いて黄ばみ、巻きつけ傷なんかを綺麗にしました
ここはあくまで弦がまきつく部分だけです
そうしないとヘッドにはめ込む部分のシャフトの太さが細くなってぐらぐらしてしまいます


弦を巻いてペグを巻いてみるといい感じです
ペグのぐらつきも全然気にならない程度におさまり、巻き上げもスムーズです
これで、あと10年くらいはもってくれるでしょうかねー


ただ、自分でやってみようと思う方
オーバーホールで必ずしも巻き具合が「よく」なるとは限りません
長年使われてきたギアは磨り減って少しずつ削られていて、その削りかすはグリスやオイルに混じりこみます
そうして出来上がったギトギトの油膜の厚い油がきれいさっぱりなくなるわけですから、そのぶんギアとギアの間にもすき間が出来るわけです
ですから、オーバーホールすると巻き具合がシャリシャリするとか、前よりもスムーズじゃなくなるかもしれません