さよなら松竹座「じゃりン子チエ」 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。



「じゃりン子チエ」が松竹座で舞台になるのを知ったのはちょうど去年の秋だった。昨日、15時30分からの部を鑑賞した。席がなんと1階1列4番花道横。

チエちゃん役は「ブキウギ」の子役だった澤井梨丘ちゃん、おばあはんが南光さん、お好み焼き屋のおっちゃんはヤマヒロさん、花井先生が赤井さん、肝心のテツが浪岡一喜さんで、最初は似てへんなあと思ったのだったが、やはり役者さん、似せてきました。浪岡さんはオファーが来て、一旦自分の役ではないと断ったのだとか。

意外と曽我廼家桃太郎さん、村角ダイチさんのカルメラ兄弟とチエの同級生のいじめっ子のマサルとタカシの一人二役の早変わりが面白がった。

はなしはマンガのダイジェスト版みたいなもので、授業参観のシーンは一人芝居ではしょり、ヨシエはんが戻って来て、花井がチエちゃんに酒を飲ませるところ(今はコンプライアンス的に無理か)、相撲大会のシーンはなし(テツが入院する場面はある)。マラソン大会はなし。作文の発表会はあり。ミツルの結婚式でのテツのスピーチはあり。

ちょうど公演も半ば、各役者さんもアドリブも入れ始め、浪岡さんの「アリさんマークの引越し社」とか「ピカッとモーニングや」とか。おじいはん役の佐藤武志さんのアドリブでは梨丘ちゃんが顔を伏せて肩を震わせ笑いを堪える場面も。

小鉄とジュニアの決闘はあり。特にOSK桐生麻耶さんのキャッツみたいなミュージカルと言うかレビューぼい所作は秀逸。残念ながら、アニメの小鉄役の永井一郎さん風の「たまらんなあ」のセリフが欲しかった。

三人で電車に乗るシーンでチエちゃんが「岸壁の母」を歌うシーンは歌のうまさに拍手喝采。じつは梨丘ちゃん、意外と大きい。ヨシエはん役の三倉茉奈ちゃんと同じ背の高さ。そのあと疲れて眠ったチエちゃんをおんぶする浪岡さんはさぞ、重かったのでは? アニメの中山千夏さんに似た声をしていたときのダブらせるシーンも。

公演は来週25日まで残念ながら完売だそうだ。