平和の国の島崎へ | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 16TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 16TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

 






幼い頃に、国際テロ組織に誘拐され、兵士として育てられた島崎は、戦線から脱走して、日本で支援者の庇護のもと、ひっそりと生活している。

しかし、その危険さから常に、警察は彼の動向を監視している。

絵を描くことの好きな彼は、漫画家のプロダクションで漫画を描くかたわら、プロダクションのスタッフの実家の喫茶店で働く。

彼の戦場で培った能力が彼の周りの人々を助けることになるが逆に彼を少しずつ追いつめていく・・・

我々がいかに平和ボケしているか、改めて気づかされる。絵はそんなにうまくはないがそのストーリーやエピソードにすごい衝撃を受けた。

特に平和な生活に溶け込んでいる人間地雷のはなしは江戸時代の隠密の草を連想させる。幼い子どもを持つ若い母親が、ちょっと待っててねとクルマに子どもを待たせて、拳銃を抜いて島崎を襲いに行くシーンは驚いた。

 週刊モーニング連載。先頃一巻が発刊された。