新世界南光亭 番外編 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。



「阿弥陀池」 文五郎
「令和元年言いたい放題」 南光
「らくだ」 南光

今年最後の落語会(の予定)。ちちんぷいぷいの木曜日レギュラーの南光さん、今週はちちんぷいぷいの総集編みたいなのを放送しているため、時間が空いたのだとか。

今年は「らくだ」をあまり高座にかけなかったので、復習と練習の意味でみたいな感じで、いつもと違う感じでの新世界南光亭。

おそらく、今「らくだ」をさせたら、江戸も上方も合わせて、南光さんが一番だと思う。前にも書いたけど、脳天の熊五郎やらくだのただのだらけ者の噺ではなく、屑屋が酒で身を持ち崩した過去や、娘に酒を買いにやらせていることを懺悔などホロッとさせる技量がいる。

今日の「らくだ」はまた他の誰とも違った「らくだ」だった。らくだの出自や過去を屑屋に語らせる新しい趣向。最後は千日前の火屋までせずに、らくだの出棺でさげ。

米朝一門の噺家さんは「らくだ」の最後まではしないということを話した。後ろの席に座っている人がどれくらいかかるかなあというので隣に座っていた落語マニアの年配の女性と小一時間かかる噺だからねと話したのが縁だった。その女性はこの前の米紫さんの最後までの「らくだ」を聞いたのだとか。

「他に誰が好きなの?」
「最近はたまさんとか。」
「たまさんは「らくだ」は似合わないわ。福笑さんならね。」

わかってらっしゃる。

次回、新世界南光亭は2月24日(月)、天皇誕生日の振替休日だそうだ。