<焦点>
✔ 利下げのタイミングと回数
✔ 市場では、7月にFEDが利下げに踏み切る確率を85%
✔ 今年12月のFOMCまでにターゲットレンジ1.5-1.75までの利下げを30%台後半の確率で織り込む
✔ 最大で3回の利下げをFEDが実施する可能性を予測
✔ ハト派姿勢が強まらなかった場合、株式市場で売りが膨らむ可能性高まる
パウエルFRB議長は4日の講演で「act as appropriate to sustain the expansion」と述べ、利下げはあくまでも「景気拡大の維持」のための行動と発言。また、5日に公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)でも「Economic activity expanded at a modest pace overall from April through mid-May」と、直近(4月から5月中旬)の経済活動は全般的に緩慢なペースで拡大したと指摘した。
6月のFOMCでこの見方を下方修正するならば、上述した複数回の利下げ確率が上昇する。
現状、FEDの利下げは「景気の拡大を維持」するための対応であることから株式のサポート要因となっている。
経済見通しが下方修正される場合、利下げの目的は「景気減速を意識」した対応へと変化し、本質的な株安要因となる。
<マーケットの見方>
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミスト、ミシェル・マイアー氏
「FRB当局者が利下げを織り込み始めており、ドットチャートは下方修正されると予測。ただ中央値では、据え置きが示唆される」
ナショナル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート・ホーガン氏
「市場関係者は緩和局面にあると確信しているようだが、市場が現時点で先走りしているのかどうか私には確信が持てない」
ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ヤン・ハッツィウス氏
「大半のFRB当局者は通商政策を巡る不透明感で下振れリスクが増していると分析しているが、FRB内に幅広い様々な意見があるというのが最近の当局者発言の1つのテーマとなっている」
バンガードのグローバル・チーフエコノミスト、ジョー・デイビス氏
「今回のFOMCで保険としての利下げがあるかもしれない」
ジョーンズトレーディングのチーフ・マーケット・ストラテジスト、マイケル・オローク氏
「第1・四半期の国内総生産(GDP)は3.1%増で、失業率も過去最低付近にある。株式市場は利下げを要求して最高値に迫っている。根本的に馬鹿げている」
CMEの「フェドウォッチ」によると、市場は88.4%の確率で7月に少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げがあると予測している。6月の25bp利下げの確率は24.2%。
さて、これからFOMCの全貌が明らかになります。
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