いよいよバスは熱海温泉に到着でございます
『熱海の街中にバスは入り、まもなく左手にお宮の松、貫一お宮之像が見えてまいります』
『金色夜叉は明治30年から明治35年にかけて読売新聞に掲載された尾崎紅葉の小説です
有名な小説の一節、貫一がお宮を蹴飛ばすシーンを彫刻家、館野弘青さんが像にし、昭和61年熱海ロータリークラブが熱海市に寄贈されました主人公である、間貫一と鴫沢みやは許嫁でしたが、結婚間近にみや(お宮)は富豪の富山唯継のところに嫁いでしまいます
それに腹を立てた貫一は熱海でお宮を問い詰めましたが、お宮は本心を言いませんでした
そして貫一はお宮を蹴飛ばし、復讐の為に高利貸になっていくお話です
何度か映画やドラマになり、あの有名なセリフが出来ました
(来年の今月今夜のその月を僕の涙で曇らせてみせる)と、皆様お馴染みのセリフでございます』
『また、お宮の松は当初は羽衣の松と呼ばれておりましたが、大正8年尾崎紅葉の弟子である小栗風葉により金色夜叉の句碑が建てられお宮の松とよばれるようになりました
現在の松は昭和41年に熱海ホテルにより二代目の松として植えられました』
『それではこの辺りで一曲歌わせて頂きます金色夜叉
熱海の海岸 散歩する 貫一お宮の二人連れ 共に歩むも今日限り 共に語るも今日限り
僕が学校おわるまで 何故に宮さん待たなんだ 夫に不足ができたのか さもなきゃお金が欲しいのか
宮さん必ず来年の 今月今夜のこの月は 僕の涙で曇らせて みせるよ男子の意気地から……』
オススメです
『間もなくお宿に到着でございます お時間の許しますまで、どうぞごゆっくりと熱海温泉をお楽しみ下さいませ本日はありがとうございました
』
再び次回に続きます
ブラタモリ私も良く見てます