冬 ノ ニゲミズ。
天気がいい。
日常の大半は車で移動するが、今日はめずらしく歩いてみた。アスファルトの向こうに逃げ水が浮かんでいる。歩いても歩いてもおいつかない。ただ遠くに浮かんでいるだけだ。
ふと思った。もし今、乾ききった体に水が必要だったら、逃げ水を本当の水だと思うのだろうか。思い込みが激しいので確信するに違いない。追いつくことはなくても、どこまでもどこまでも追いかけるだろう。
立ち上がる力さえも尽きてしまったら、たとえ転がっても、這いつくばってでも水を目指すだろう、きっと。いくら追いかけても、追いつくことのない逃げ水って何かににている。はて、なんだったっけ。
んー。。まぁ、いいや。どうせ今日は休みだし、時間は死ぬまであるし。追いつかないと思うと追いかけたくなるものだし。水分は足りているけれど、ちょっとだけ挑戦してみよう。
冬の逃げ水に。
にくきゅう。
肉球が好きだ。
さわって気持ちいいのは猫の 肉球が一番。とにかくやわらかい。寝ている時に顔を踏まれても、ムカッとくるが許せてしまうほどボヨヨンだ。ただ匂いなら犬だ。犬の肉球は匂いがいい。犬の足をとり、鼻に押し付けて呼吸をすると、犬はイヤがるが、よく眠れるしホッする。
まさに肉球テラピー。商売出来そうな気がする。その他の肉球も試してみたいが無理だ。ネコ科で言えば、ライオン、チーター、ヒョウ、トラ等。イヌ科でいくと、ジャッカル、リカオン、オオカミ、コヨーテなどなど。絶対に食べられちゃうに決まってる。食べられてまで肉球を愛せない。
そのような危険肉球を安全に体験出来る場所があるならば、ぜひとも行ってみたいものである。
クリップ。
ゼムクリップがきになる。
ゼムクリップを触ると全て伸ばしてしまう。伸ばしてどうするワケでもないが、そうせずにはいられない。伸ばしたあとは鍵穴にさしてみたり、先端を火であぶってみたり、意味のない遊びを少々してみる。
最後の締めくくりはいつもため息だ。
カレーライス。
カレーを食べると頭がかゆくなる。
ずっとアレルギーだと思っていた。最近、辛いものを食べて、汗をかいたせいで頭がかゆくなる事に気付いた。よく考えてみるとカレー以外の辛いものを食べた時も、頭がかゆくなっていた気がする。汗によるものだと気付く前は、おもいもよらない、と言うより、かゆい事にすら気付かなかった。思い込みとは生理現象すら凌駕する。
すばらしきかな思い込み。
理解出来ナイ事。
どういうことだろう。
アイデアがあふれ出して来るということは。まったく理解できない。しぼり出す事はあっても、あふれ出す事はない。アイデアをしまっておく入れ物が小さいのだろうか。それとも出口が小さいのだろうか。同じ小さくても、これは大きな違いだ。うやむやには出来ない。
うやむやには出来ないが、うやむやにしておくしかない。
ヘンピン。
実は気が小さい。
今もひどく悩んでいる。さっき買ったマウスの裏に、ザックリと深い傷がある。これは確実に返品だろう。しかし、店員さんに、「自分でやったんじゃないの~」的な雰囲気を醸し出されたらどうしよう。果たして耐えることが出来るだろうか。人間、一生に一度は勇気を振り絞る時が来る。それが今だ。
おお、返品の神様どうか力をお与え下さい。
暗闇。
暗闇が怖い。
夜寝るときは、電気を全て消しているが、たまに、やたら怖い日がある。どうしてかは分からないが、ちょっとした物音にもドキッする。夕べはそんな夜だった。 床がきしむ音や、外を通る車の音にビクビクしていた。
ようやくウトウトしたころ、ゴロゴロッという音に 飛び起きた。 どうやら自分のお腹がなったらしい。本当に怖かった。恐怖の後の安堵に、思わず笑った。
そして泣いた。
冬ナノニ。
冬なのに暑い。
さむがりな人が同じ部屋にいるので、室温がグングン上昇中だ。温度計を見ると30℃を超えている。思考回路停止中だ。あまりの暑さに半袖になってみた。すこし涼しくなったが、はじめてコーラを飲んだ子供顔で、こっちをみているさむがりな人視線が気になる。
そんな熱視線を浴びているせいか、暑さがおさまらない。パソコン掃除用のエアスプレーを顔にかけてみた。すごい涼しい。しばらく顔にかけ続けていると、かなり過ごしやすくなってきた。眠くなる。あくびをした。口のわきがピリッとさけた。胃が悪いと裂けると言われているあそこだ。血が出てきた。
これは間違いなくスプレーのかけすぎが原因だと思う。完全に顔が乾燥したに違いない。こんなことになったのは、暑いくらい我慢出来なかった自分の責任だ。けっしてさむがりな人のせいではない。
うらんではいけない、うらんではいけない。
エンピツケズリ
電動鉛筆削りを発見した。
パソコン全盛の世の中、なにやら時代の忘れ物を見た気分だ。とにかく削ってみたい衝動が抑えられない。どうしても我慢できないので、鉛筆を買ってきた。鉛筆を持つなんて何年振りだろう。うっすらと木の香り、マイクロ森林浴。早速削ってみる。じょーりょじょーりょ。懐かしい響きに心が震える。
鉛筆を持つ手にかすかに伝わってくる振動がたまらない。早くも削り上がりの赤ランプが点灯した。ちょっと強めに鉛筆を押してみる。じょーりょじょーりょ。赤ランプが点灯しても、力加減でまだまだ削れることがわかった。楽しい。さらに押してみる、グイグイ押してみる。あっというまに鉛筆は小さくなって、もう削れなくなった。
そして飽きた。