隣 人 ノ 憂 鬱 -46ページ目

冬 ノ ニゲミズ。

天気がいい。


日常の大半は車で移動するが、今日はめずらしく歩いてみた。アスファルトの向こうに逃げ水が浮かんでいる。歩いても歩いてもおいつかない。ただ遠くに浮かんでいるだけだ。


ふと思った。もし今、乾ききった体に水が必要だったら、逃げ水を本当の水だと思うのだろうか。思い込みが激しいので確信するに違いない。追いつくことはなくても、どこまでもどこまでも追いかけるだろう。


立ち上がる力さえも尽きてしまったら、たとえ転がっても、這いつくばってでも水を目指すだろう、きっと。いくら追いかけても、追いつくことのない逃げ水って何かににている。はて、なんだったっけ。


んー。。まぁ、いいや。どうせ今日は休みだし、時間は死ぬまであるし。追いつかないと思うと追いかけたくなるものだし。水分は足りているけれど、ちょっとだけ挑戦してみよう。


冬の逃げ水に。

にくきゅう。

肉球が好きだ。


さわって気持ちいいのは猫の肉球が一番。とにかくやわらかい。寝ている時に顔を踏まれても、ムカッとくるが許せてしまうほどボヨヨンだ。ただ匂いなら犬だ。犬の肉球は匂いがいい。犬の足をとり、鼻に押し付けて呼吸をすると、犬はイヤがるが、よく眠れるしホッする。


まさに肉球テラピー。商売出来そうな気がする。その他の肉球も試してみたいが無理だ。ネコ科で言えば、ライオン、チーター、ヒョウ、トラ等。イヌ科でいくと、ジャッカル、リカオン、オオカミ、コヨーテなどなど。絶対に食べられちゃうに決まってる。食べられてまで肉球を愛せない。


そのような危険肉球を安全に体験出来る場所があるならば、ぜひとも行ってみたいものである。

クリップ。

ゼムクリップがきになる。


ゼムクリップを触ると全て伸ばしてしまう。伸ばしてどうするワケでもないが、そうせずにはいられない。伸ばしたあとは鍵穴にさしてみたり、先端を火であぶってみたり、意味のない遊びを少々してみる。


最後の締めくくりはいつもため息だ。

カレーライス。

カレーを食べると頭がかゆくなる。


ずっとアレルギーだと思っていた。最近、辛いものを食べて、汗をかいたせいで頭がかゆくなる事に気付いた。よく考えてみるとカレー以外の辛いものを食べた時も、頭がかゆくなっていた気がする。汗によるものだと気付く前は、おもいもよらない、と言うより、かゆい事にすら気付かなかった。思い込みとは生理現象すら凌駕する。


すばらしきかな思い込み。

理解出来ナイ事。

どういうことだろう。


アイデアがあふれ出して来るということは。まったく理解できない。しぼり出す事はあっても、あふれ出す事はない。アイデアをしまっておく入れ物が小さいのだろうか。それとも出口が小さいのだろうか。同じ小さくても、これは大きな違いだ。うやむやには出来ない。


うやむやには出来ないが、うやむやにしておくしかない。

ヘンピン。

実は気が小さい。


今もひどく悩んでいる。さっき買ったマウスの裏に、ザックリと深い傷がある。これは確実に返品だろう。しかし、店員さんに、「自分でやったんじゃないの~」的な雰囲気を醸し出されたらどうしよう。果たして耐えることが出来るだろうか。人間、一生に一度は勇気を振り絞る時が来る。それが今だ。


おお、返品の神様どうか力をお与え下さい。

暗闇。

暗闇が怖い。


夜寝るときは、電気を全て消しているが、たまに、やたら怖い日がある。どうしてかは分からないが、ちょっとした物音にもドキッする。夕べはそんな夜だった。 床がきしむ音や、外を通る車の音にビクビクしていた。


ようやくウトウトしたころ、ゴロゴロッという音に飛び起きた。 どうやら自分のお腹がなったらしい。本当に怖かった。恐怖の後の安堵に、思わず笑った。


そして泣いた。

冬ナノニ。

冬なのに暑い。


さむがりな人が同じ部屋にいるので、室温がグングン上昇中だ。温度計を見ると30℃を超えている。思考回路停止中だ。あまりの暑さに半袖になってみた。すこし涼しくなったが、はじめてコーラを飲んだ子供顔で、こっちをみているさむがりな人視線が気になる。


そんな熱視線を浴びているせいか、暑さがおさまらない。パソコン掃除用のエアスプレーを顔にかけてみた。すごい涼しい。しばらく顔にかけ続けていると、かなり過ごしやすくなってきた。眠くなる。あくびをした。口のわきがピリッとさけた。胃が悪いと裂けると言われているあそこだ。血が出てきた。


これは間違いなくスプレーのかけすぎが原因だと思う。完全に顔が乾燥したに違いない。こんなことになったのは、暑いくらい我慢出来なかった自分の責任だ。けっしてさむがりな人のせいではない。


うらんではいけない、うらんではいけない。

エンピツケズリ

電動鉛筆削りを発見した。


パソコン全盛の世の中、なにやら時代の忘れ物を見た気分だ。とにかく削ってみたい衝動が抑えられない。どうしても我慢できないので、鉛筆を買ってきた。鉛筆を持つなんて何年振りだろう。うっすらと木の香り、マイクロ森林浴。早速削ってみる。じょーりょじょーりょ。懐かしい響きに心が震える。


鉛筆を持つ手にかすかに伝わってくる振動がたまらない。早くも削り上がりの赤ランプが点灯した。ちょっと強めに鉛筆を押してみる。じょーりょじょーりょ。赤ランプが点灯しても、力加減でまだまだ削れることがわかった。楽しい。さらに押してみる、グイグイ押してみる。あっというまに鉛筆は小さくなって、もう削れなくなった。


そして飽きた。

オトシモノ。

ムチを拾った。


意外なモノを拾ってビックリしている。
とにかく周りのモノをたたいてみる。
びしゅるばぁぁん!!びしゅるばぁぁん!


ああ、怖いけどうっとり。