きょう木曜日の午後、バスで多古町に向かった。
終点は多古台バスターミナルだ。
いつも同じ行動をしていると認知症になりやすい、といったような記事を今さらながらに目にしたので、刺激ある行動をとらなければいけないという強迫観念から行動した。
多古はクルマでは何度か訪れている町だ。
つい先日も道の駅に行った。
しかし、昼呑み目的なのできょうは公共交通機関を使うことにしたのである。
クルマ利用ではない多古行きもまともな町歩きも初めてだ。
あえて下調べはせずに出かけた。
数名いた乗客は次第に減っていった。
成田空港を横目に見る。
航空科学博物館で最後の1名が下車した後、車内には自分以外誰もいなくなった。
そのまま多古の町に入る。
とくに目当てはなかったが、店がありそうな多古仲町で下車した。
走り去るバス。
ここがバス停。
すぐに魅惑的な食堂を発見した。
失礼ながら廃業しているのかと最初は思ったが、暖簾もかかっているので営業しているのだろうか。
かなり気になるが、とりあえず周辺を歩いてみた。
営業確実の蕎麦屋さん。
こちらは廃業確実の旅館。
多古米を売る米屋さん。
八代亜紀さん?
品ぞろえがかなり豊富そうな酒屋さん。
こちらの食堂も気になる。
車はそこそこ走っているが、静かで落ち着く町。
昔の郵便局らしい。
このあたりは町の中心だろうか。
けっきょく、ここに戻ってきた。
やはり気になる。
「みなとや食堂」だ。
扉は開いた。
客は誰もいなかったが、営業していた。
ビールは嬉しい大瓶だった。
店内の雑然とした雰囲気がいい。
これぞ大衆食堂。
めったに食べないカツカレーをライス少なめで注文して運ばれてきたのがこちら。
揚げる音も聞こえてきたカツをつまみにビールを呑む。
デザートの果物まで付いているのもいい。
食事が終わろうかという頃にはコーヒーが来た。
ライス少なめの代わりなのか、サービス品なのかはわからない。
香り高く、美味しく味わった。
途中、常連さんらしき人が挨拶に来たり、本を届けに来る人が現れたり、と出入りはあったが、客は自分だけだった。
町に溶け込んだ大衆食堂に満足し、ビール1本でも心地良く酔いが回った。
会計は1,600円だった。
近くの「泉ベーカリー」に行ってみた。
店頭では高校生がパンをかじって談笑していた。
自分は菓子パンを3個購入。
きょうの夕食にしようと思った。
喫茶店もあった。
入ろうかとも思ったが、コーヒーを飲んだばかりなのできょうはやめておく。
こちらの店では、陳列されている骨董品のような器を外から眺めた。
がんばっている個人商店もあるが、これも現実。
予習せずに多古町に来たが、見どころは多そうだ。
次回はじっくりと歩いて呑んで楽しみたいと思った。
きょうは予習の位置づけとする。
そのまま帰宅するのももったいなく、成田空港行きのシャトルバスに乗ってみることにした。
存在は知っていたが、初乗車。
途中からの乗客も含め、若い外国人が多かった。
一瞬、近くに語学学校でもあるのかなと思ったが、すぐに違うと確信した。
空港関連の会社で働いている人たちなのだろう。
いつしか日本はそういう時代になったのである。
27分で成田空港第2ターミナルに到着した。
せっかくなので、中に入る。
お腹は充たされていたが、軽く立ち呑みすることにした。
入ったのは「寿司 魚がし日本一」。
生ビールと枝豆。
酒と、貝3貫。
生さばといわし。
炙りしめさば。
なお、多古帰りにタコをつまむ洒落心は、そのときは思いつかなかった。
地下のドトールで〆とする。
アメリカン。
小さな旅の最後もバスにする。
さくらの山行きの成田空港交通のバスだ。
このバスも乗客は自分ひとりだった。
ノンストップで約15分。
さくらの山に着いた。
ここはイコール、成田空港交通の本社であり車庫でもある。
北へ離陸していく飛行機が見えた。
「空の駅 さくら館」をのぞいてみたが、とくに欲するものもなかったので、何も買わずに出た。
ここからまた時間をかけて帰宅したが、詳細は省略。
ちなみに「泉ベーカリー」で買ったのは甘い菓子パンばかりだった。
たしか、糖分をとり過ぎると認知症になりやすい、とも言われていたか。