そんなわけできょう、ヘンな旅を実行した。
成田から伊丹乗り継ぎで福島へ行ったのだ。
こんな旅に便利なのがユナイテッド航空マイレージプラスのマイルを使った特典旅行だ。
成田から福島へは片道5,000マイルで乗れる。
直行便は当然ない。
だから「仕方なく」乗り継いで向かう、という発想だろうか。
米国からユナイテッド航空で成田空港に到着した旅行者がFukushimaへ空路で行くためには、乗り継いで行くしかないのだから。
日本国内旅行においてユナイテッド航空のマイルは融通が利いて、かつおトクである。
旅客施設使用料の1,130円だけクレジットカードで決済した。
ちなみに、この行程でANAマイレージクラブのマイルを使うとしたら2区間分必要になる。
レギュラーシーズンで6,000+7,500=13,500マイル必要になる計算だ。
まずはANA2177便で成田から伊丹へ飛んだ。
この便は先月19日以来、約半月ぶりの搭乗だ。
定刻17時35分発、18時55分着のスケジュール。
機材は毎度のボーイング737ー800型機。
座席は通路側の14C。
17:27 扉が閉まる
17:32 動き出す
ここまでは順調だった。
しかし、空港混雑で離陸が遅れるとのアナウンスがあった。
かなり待たされた後、
18:01 離陸
タイムテーブル上、伊丹での乗り継ぎ時間は25分とかなり短いので、どうなることか少し心配になる。
同時に、ハプニング好きのヒマ人なので、楽しみでもあった。
定刻より遅れ、
18:54 着陸
18:57 13番ゲート到着
19:01 降機
小走りで次の便が出発する9Bゲートへ向かった。
トイレにも立ち寄った後、19時05分過ぎにはゲートを通過し、バスに乗れた。
ほどなくしてバスが出発。
そして、これが搭乗機。
19時10分、無事にANA1697便に搭乗することができた。
座席の4Cから乗車してきたバスを撮影。
夕焼け空の伊丹空港から福島空港へと向かう。
機材はこれ。
プロペラ機というのもワクワク感があっていい。
機内はかなり空いていた。
定刻19時20分発、20時30分着である。
自分ががんばって走ったかいもあったか、19時12分に扉が閉まり、19時19分には動き出した。
定時運航にご協力いただきましてありがとうございます、とは言われなかったが。
19時22分に離陸した。
その後、伊丹空港が眼下に見えた。
次第に暮れていく空。
埼玉県行田市上空手前あたりで機長の機内アナウンスがあった。
この先、積乱雲の横を通るから揺れるかも、という内容だった。
その積乱雲、窓からよく見えた。
稲妻が走り、空が一瞬明るくなる。
うまく撮影できなかったが、とにかく自然の不思議さを感じる光景で、ずっと眺めていた。
闇夜と閃光の繰り返し。
その連続だった。
雲の下は大雨なのだろう。
揺れはなかった。
福島空港には20時25分に着陸し、20時32分には降機できた。
ほぼ定刻どおりの到着だった。
初の福島空港。
最終便の時間帯だからか、いつものことなのかは分からないが、閑散としていた。
荷物を引き取った後、20時45分発の郡山駅行きのバスに乗車した。
運賃は1,120円で、到着ロビーにある自動券売機で切符を購入した。
乗客は自分も含め11名。
全員単身の男性という不思議さ。
自分以外は皆サラリーマン風の装いだった。
バスは一般道を走る。
夜のためか、そもそも車が少ない場所なのか、道路状況はきわめて良好だった。
郡山駅前には21時20分に到着した。
所要時間はちょうど35分だった。
成田から郡山までは、スカイライナーと新幹線を上野で乗り継げば2時間半あまりで着く。
高速道路を車で走ったとしても約260㎞の距離で、3時間半もかからないくらいだ。
それをわざわざ遠回りの飛行機乗り継ぎとバス利用で、成田での搭乗時刻から数えたとしても4時間を費やした。
奇行の極みと言うべきだろうか。
福島空港は、かなり辺鄙な場所にある。
福島、郡山、いわき、と県内の主要都市のどこへ行くにも近くない。
それを逆手にとって?なのか、各方面への格安の乗り合いタクシーがあるのも今回知った。
助成金だか補助金だかが投入されているようで、かなり安いので驚いた。
驚いたのはその乗り合いタクシー運賃が設定された行き先も、だ。
福島県内にとどまらず、栃木県の日光や宇都宮まで!
宇都宮へ行くときにも福島空港が選択肢になるとは、自分の中ではまったくノーマークだった。
福島空港、夢が広がる。
郡山駅到着直前から激しい雨が降り出した。
少し前に機内から見たあの積乱雲が東へ移動してきたらしい。
駅周辺には雨宿りをする人や、意を決して雨の中を走る人などもいた。
自分はといえば、スーツケースの中から折りたたみ傘を取り出し、雨の中をホテルへと歩いた。
傘はほとんど役にたたなかった。