先日は南房総を少しだけ巡った。
前夜、館山市の「幸田旅館」に泊まった。
その宿泊が最大にして唯一の目的だったことは、前のブログで長々としつこく述べた通りである。
チェックアウト後はまっすぐ成田に直帰しようかと考えていたのだが、天気予報に反して朝は青空が広がっていたので、少しだけ寄り道することにしたのだ。
クルマだったので、融通がきく。
まず訪れたのは洲崎灯台である。
灯台の下に有料の駐車場があり、クルマはそこに停めた。
駐車料金の200円は郵便ポストに入れるよう紙に書かれていたので、その通りにした。
硬貨が郵便ポストに落ちて発した音に気付いた畑仕事中の男性が、
「どうもねー」
と言ってきたのが聞こえた。
駐車場から階段を上がる途中で1組の中年カップルとすれ違っただけで、とても静かだ。
灯台に近づく。
周辺には誰もいなかった。
平日の午前9時半を過ぎた頃である。
静かな光景が広がっていた。
マスクを外し、しばしボンヤリと海を眺めていた。
宿もそうだったが、予想に反して千葉県もいいものだ。
今まではまったく興味の範囲外であったのだが、その魅力をあらためて知る機会が最近は多くなった。
まさに、灯台下暗しといったところだ。
次いで、洲崎神社に行く。
200段近い急な石段を上った。
石段を登り切った場所からの景色はこんなカンジだ。
ここもやはり誰もいない。
心静かに参拝する。
千葉県に導かれたことに感謝する。
最後は道の駅「南房パラダイス」に行く。
40年あまり前の祖母との旅行でも訪れ、花や植物を見学した記憶がある。
その時の南房パラダイスは、現在では併設されている「アロハガーデンたてやま」だったようだ。
今回は入園しなかった。
今では道の駅の名前としてのみ「南房パラダイス」は生き残っているらしい。
雲行きがかなり怪しくなってきた。
とても、アロハな気分にはなれないのであった。
それでも、少しだけでも観光も出来たので満足して帰った。
「幸田旅館」で「おもてなしキャンペーン」を理由にお土産にくれたお酒。
数日後に味わっていただいた。
千葉県民として、今さらながらに千葉の旅の良さを知った気がした。