こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~434までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画           259作品 (+3)
イギリス映画           032作品 
フランス映画           019作品 
香港映画             011作品 
イタリア映画           014作品 (+1)
スウェーデン映画         008作品 
伊・仏合作映画          009作品 
米・英合作映画          005作品 
カナダ映画            006作品 (+1)
フィンランド映画         003作品 
ソビエト映画           004作品 
英・仏合作映画          004作品 
西ドイツ映画           003作品   
仏・米合作映画          003作品   
伊・西合作映画          002作品 
伊・仏・西独合作映画       003作品 
伊・米合作映画          002作品
西独・仏合作映画         002作品 
独・米合作映画          002作品 
メキシコ映画           002作品 
米・カナダ合作映画        002作品 
イラン映画            001作品 
スイス映画            001作品 
スペイン映画           001作品 
台・米合作映画          001作品 
台湾映画             001作品 
デンマーク映画          001作品 
フィンランド・仏・独合作映画   001作品 
ブラジル・米合作映画       001作品 
ベルギー・仏・独合作映画     001作品 
ポーランド映画          001作品 
伊・西・西独合作映画       001作品 
伊・仏・ベルギー合作映画     001作品 
英・伊合作映画          001作品 
英・仏・マケドニア合作映画    001作品 
香港台湾合作映画         001作品 
濠・英合作映画          001作品 
濠・仏合作映画          001作品 
西・メキシコ合作映画       001作品 
西独・英合作映画         001作品 
中・香合作映画          001作品 
日・英合作映画          001作品 
仏・独・ハンガリー合作映画    001作品 
仏・独合作映画          001作品 
米・英・伊合作映画        001作品 
米・英・仏合作映画        001作品 
米・西独合作映画         001作品 
芬・瑞合作映画          001作品 
メキシコ・米合作映画       001作品 
伊・カナダ合作映画        001作品 
典・仏合作映画          001作品 
伊・ソビエト合作映画       001作品 
米・南アフリカ合作映画      001作品 
スペイン映画           001作品 
仏・スペイン合作映画       001作品 
香港・台湾合作映画        001作品 
チェコスロバキア映画       001作品 
ユーゴスラビア映画        001作品 
仏・独・南斯拉夫合作映画     001作品 
伊・独合作映画          001作品 
英・伊・独合作映画        001作品 
ドイツ映画            002作品 
仏・南斯拉夫合作映画       001作品 
米・阿蘭陀合作映画        001作品 
伊・ソ連合作映画         001作品 
西独・ペルー合作映画       001作品 
伊・アルジェリア合作映画     001作品 

加・伊・パナマ合作映画      001作品 

伊・西独・仏合作映画       001作品 

加・仏・米合作映画        001作品 

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア (南斯拉夫)=ユーゴスラビア

 

★公開年での分類 (計445作品)

 

1940年代 000作品 
1950年代 019作品 
1960年代 056作品 (+2)
1970年代 134作品 (+3)
1980年代 109作品 
1990年代 095作品 
2000年代 027作品 
2010年代 005作品 

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       174作品 (+2)
サスペンス     118作品 (+2)
アクション     068作品 (+1)
コメディ      057作品 
犯罪        053作品 (+1)
ロマンス      033作品 (+1)
西部劇       026作品 
SF        024作品 
ミステリー     026作品 
スポーツ      008作品 
ホラー       025作品 
アドベンチャー   011作品 
ファンタジー    016作品 
戦争        011作品 
ミュージカル    003作品 
パニック      006作品 
ファミリー     004作品 (+1)
ギャンブル・賭博  002作品 
青春        014作品 
音楽        006作品 
歴史劇       005作品 
伝記        008作品 
任侠・ヤクザ    001作品
料理・グルメ    001作品

エロティック    007作品 

学園        001作品 

モンド       004作品 

ドキュメンタリー  004作品 

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        162作品 (+2)
サイコ         054作品 (+1)
社会不信        036作品 
群像劇         043作品 (+1)
スーパーエージェント  027作品 (+1)
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        041作品 
女性の人生       007作品 
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        037作品 (+1)
デストピア       018作品 
戦争の現実       018作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  006作品 
ワンカット       002作品 
ユニーク        007作品 
コミカルホラー     007作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「ファニー」のように

マルセイユの港町の酒場で働くモルモットの画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第90弾~第90弾でセレクトされていた441~445作品になります。

 

作品No.446 アマルコルド (1974)

(原題:AMARCORD 伊・仏合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ ロマンス
私のジャンル分類 : 人生哲学
監督 : フェデリコ・フェリーニ

 

冒頭の展開

 

・【前提】タイトルの「アマルコルド」とはフェリーニの故郷である北部イタリアのリミニ地方で使われていた言葉で、今はもう死語になっている“エム・エルコルド”(私は覚えている)がなまったもの。「既に死語になっている言葉がなまったもの」がタイトルですので、本作は"今はもう、知っている人がいなくなってしまった時代"を描いた、少年時代のフェリーニ監督自身が体験したり、見聞きしたり、想像したりした1年の出来事を映像化した思い出アルバムのような作品です。

 ・映画の冒頭、舞台となる港町リミニに春を告げる大量の綿毛が飛来し、喜んだ町の人々は広場に焚き木を積み重ねて春告げ祭りを行います。

 

・もちろん春告げ祭りの後もリミニの町には色々な事が起こります。子供たちが学ぶ学校では個性的な先生たちの教育が行われ、色っぽいお姉さんの誘惑にイタリア男子がメロメロになったり、町の沿岸にイタリアが建造した豪華船レックス号が航行すると聞いて、町中の人たちがボートで見物に出かけたりと、一年を通して様々な思い出深い出来事が綴られていくのです。

 

警官もハメをはずして大騒ぎ。

これが港町リミニの春告げ祭りでした!

 

豪華船レックス号が就航した時には

街中の人が港に集結しました…

 

★一口ポイント 邦題は「フェリーニのアマルコルド」という名称の場合もあるのですが、フェリーニとはもちろん「道」や「8 1/2」といった作品で有名なフェデリコ・フェリーニ監督の事。

 

そんな本作は、フェデリコ・フェリーニ監督ま「私的な思い出日記」のような作品。私的な思い出を映像化して評価される作品とする事ができるのは有名監督の特権であると同時に、現代においては私たちも作れるものなのかもしれません。

 

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作品No.447 ベルサイユのばら (1979)

(原題 LADY OSCAR 日・仏合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : 歴史劇 ドラマ
私のジャンル分類 : 女性の人生
監督 : ジャック・ドゥミ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は昭和47年 (1972年)に誕生したフランス革命時代を舞台にしたラブロマンス作品「ベルサイユのばら」を実写映画したもの。インターネットなどがなかった時代に、徹底的にフランス革命時代について調べて「ベルサイユのばら」を描きあげた池田理代子先生は、史実の中にオスカルとアンドレという架空のキャラクターを挿入したメタ歴史漫画とでも言うべきジャンルを構築された方です。

 

・そんな本作は、女子として生まれたにも関わらず我儘な父親に命じられるままに男装の軍人として育てられたオスカルが、王妃マリーアントワネットの近衛隊に抜擢され、純真無垢なアントワネットの良き相談相手のような存在となってゆくストーリー。

 

・ですがそんな中、プロの軍人として生きてゆく事を決意していたオスカルの前に、美麗なスウェーデンの大使フェルゼンが現れた事でオスカルの女心が激しく揺さぶられてゆくのでした。

 

超美男子のフェルゼンの求愛に

夢中になるアントワネット姫でしたが

アンドレの心もまた…

 

★一口ポイント 本作は10億円の予算を投じ、フランスの映画界の方々に製作を委ね、ベルサイユ宮殿でロケを敢行した「海外の方と提携して作る映画はこうあるべきである」という見本のような作品。

 恐らくですが保守的なヨーロッパにおいて、当時はまだ日本の漫画が正当な評価を得られていなかった時代であり、ヨーロッパから遠く離れた日本人が描いたフランスの歴史漫画を実写映画化するという企画が簡単に通ったとは考えにくいのですが、ジャック・ドゥミ監督は原作漫画の印象的なシーンを可能限り再現したり、自分の心境をセリフにして相手に向って説明するという日本人の好きな手法もキチンと取り入れた"日本人に受け入れられやすい映画"を目指して製作した事がうかがえる作品となっているのです。

 

池田理代子先生の世界観を…

 

ジャック・ドゥミ監督の視点で

実写化したシーンがコチラ!

 

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ここから第94弾

 

作品No.448 チャタレイ夫人の恋人 (1981)

(原題 LADY CHATTERLEY'S LOVER 英・仏合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : エロティック ロマンス

私のジャンル分類 : 女性の人生

監督 : ジュスト・ジャカン

 

冒頭の展開


・主人公のコニー(コンスタンス)は、イギリスの貴族であるクリフォード・チャタレイ男爵に嫁いだ美しい女性。コニーとクリフォードの結婚披露パーティは一族郎党を招いて華々しく開催されますが、パーティの最中に第一次世界大戦が勃発の報が届き、クリフォードは勇躍して、その晩のうちに出征してゆきました。

 

・ですが騎馬と歩兵が戦いの中心であったそれまでの戦争とは異なり、第一次世界大戦は近代兵器による大領虐殺が行われた戦争であったため、歩兵を率いて塹壕を越えたクリフォードは敵の攻撃によって大怪我を負い、半身不随となって帰還する事となりました。

 

・帰国したクリフォードは以前と同様、領主として毅然として振る舞いますが、下半身の感覚を失った事で男性としての機能を失ってしまったクリフォードは、結婚まで貞操を守って来たコニーと関係を持つ事ができなくなっており、コニーはそんな傷心のクリフォードを甲斐甲斐しく世話をしますが、コニーが献身的であればあるほど、クリフォードの皮肉めいた発言でコニーの心を傷つけるようになっていったのです…

 

自分ではベッドまでたどり着けず

コニーの手を借りるクリフォードですが

感謝の言葉もかけずに

服は自分で脱げるから手伝うなと

コニーを邪険に扱うようになるのです。

 

★一口ポイント 1981年に公開されたイギリスフランスの合作映画である「チャタレイ夫人の恋人」は、1974年の「エマニエル夫人」や1975年の「O嬢の物語 」などと並んで、劇場公開当時「子供は絶対観ちゃダメな雰囲気」が漂っていた作品

 尚、際どいシーンがある文芸作品は日本映画界では"文芸エ〇ス"と総称されており、本作以外も「愛人/ラマン (1992)」「ナイン・ハーフ (1985)」「蘭の女 (1990)」なども同じような作品としてカテゴライズされているよう思われます。

 そんな煽情的な文芸作品である本作は、第一次世界大戦で下半身が不自由になってしまった夫の、妻に対する屈性した想いを描いた歪んだ愛の物語なのです…

 

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作品No.449 かくも長き不在 (1960)

(原題 UNE AUSSI LONGUE ABSENCE フランス映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ
私のジャンル分類 : モノクロ 奇妙な愛 サイコ
監督 : アンリ・コルピ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作を撮られたアンリ・コルピ監督は寡作な方であり、長編映画は2作品しか残されていらっしゃいませんが、本作はアンリ・コルピ監督の美的センスに圧倒される、人生で一度は観ておいて損はない驚くほど美しいモノクロ作品です。

 

・主人公のテレーズはセーヌ川近くでカフェを経営している女性。従業員の女の子と2人で運営しているテレーズのカフェは観光客相手の店ではなく、地域の人たちが気軽に立ち寄れるような気さくなお店。ずっと独り身を通して来たテレーズでしたが、最近ピエールという男性と恋仲になり、今度の休みには2人でバカンスに行く約束も交わしました。

 

・ですがピエールと旅行の約束をしてからしばらくして、記憶喪失のホームレスが店の前を毎日行き来するようになると、テレーズは周囲の人たちに「あのホームレスが怖い」と言い始めたのです…

 

何故テレーズはホームレスを怖がるのか?

 

★一口ポイント ご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はテレーズが発見したホームレスが記憶喪失であるために、彼とテレーズの関係が実際はどのようなものであったのかが、観客である私たちには分からない作品。

 もし映画の後半でテレーズの口から明かされるホームレスとの関係が真実なら本作はラブロマンス映画ですが、もしテレーズの語っている事が記憶違いであったり妄想だった場合は、サイコ・サスペンスとなってしまいます。

 私達観客が分かるのは、テレーズとホームレスの男の表情や外見、そして喋っている時の表情から推測した「多分こうなんじゃないかな?」という確証のない仮説にしか過ぎず、本作は映画を観終わった後に、真実はどうだったんだろうと考え続ける事になる作品なのです…

 

ホームレスの後をつけ、

川辺のテントを発見するテレーズ!

鬼気迫る顔が怖いですね…

 

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ここから第95弾

 

作品No.450 マッド・ボンバー (1972)

(原題 THE MAD BOMBER アメリカ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : アクション サスペンス 犯罪
私のジャンル分類 : サイコ
監督 : バート・I・ゴードン

 

冒頭の展開

 

・本作は、連続爆弾魔と連続婦女暴行魔が跋扈していた70年代のロサンゼルスを舞台にしたエクストリームな刑事アクション映画。映画の冒頭、自室で手製の爆弾を作ってはロサンゼルスの各地で爆破させているドーンという爆弾魔が登場し、法を無視してでも爆弾魔を検挙しようとするミネリ刑事との対決が描かれますが、本作はよくある勧善懲悪作品ではありません。

 

・ドーンは無定見に爆弾を炸裂させるテロリストのような人間ではなく、自身のポリシーに従ってターゲットとなる人間や場所を爆破してゆく職人のような男。

 

・そして、そんな謎の爆弾魔を追うミネリも一見すると法を無視した刑事のように見えますが、彼は姿も分からない暴行魔と爆弾魔の正体を暴くために有効だと思われる行動を躊躇なく行ってゆく優れた軍略家のような刑事だったのです。

 

最初の爆破事件は大学構内。

何人かの女子学生が犠牲になりました。

ですが犯人はマッドボンバーと呼ばれるような

人間ではなかったのです…

 

★一口ポイント 本作に登場する爆弾魔ドーンとミネリ刑事は、それぞれの哲学を持って生きている男。

 他者からは「世の中にはじき出された人間」ように見える2人ですが、自身で「自分は正しい事をやっている」と信じて行動する2人は、行動する事によって現状を打破しようとします。

 そんな本作は爆弾魔のドーンと、ドーンの犯行を止めようとするミナリの息詰まる戦いを描いたポリス・アクション映画であると同時に自分なりの美学を通した事で、孤独を味わっていた2人の男の人生が錯綜した瞬間を描いた作品となっているのです。

 

連続爆弾魔のドーンは無差別殺人鬼ではなく

誰かの思い出のために行動していた

悲しい男だったのです…

 

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という訳で次回は発掘良品第95弾~第97弾のラインナップから

 

作品No.451 黒い牡牛

作品No.452 ハイヒール

作品No.453 早春

作品No.454 ブルースチール

作品No.455 ニア・ダーク/月夜の出来事

 

という5つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。