こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~365までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画         225作品 (+1)
イギリス映画         026作品 (+3)
フランス映画         015作品 
香港映画           011作品 
伊・仏合作映画        006作品 (+1)
米・英合作映画        004作品 
イタリア映画         008作品 
フィンランド映画       003作品 
スウェーデン映画       008作品 
ソビエト映画         003作品 
伊・西合作映画        002作品 
伊・仏・西独合作映画     002作品 
伊・米合作映画        002作品 
英・仏合作映画        002作品 
西独・仏合作映画       002作品 
独・米合作映画        002作品 
イラン映画          001作品 
スイス映画          001作品 
スペイン映画         001作品 
台・米合作映画        001作品 
台湾映画           001作品 
デンマーク映画        001作品 
フィンランド・仏・独合作映画 001作品 
ブラジル・米合作映画     001作品 
ベルギー・仏・独合作映画   001作品 
ポーランド映画        001作品 
メキシコ映画         001作品 
伊・西・西独合作映画     001作品 
伊・仏・ベルギー合作映画   001作品 
英・伊合作映画        001作品 
英・仏・マケドニア合作映画  001作品 
香港台湾合作映画       001作品 
濠・英合作映画        001作品 
濠・仏合作映画        001作品 
西・メキシコ合作映画     001作品 
西ドイツ映画         001作品 
西独・英合作映画       001作品 
中・香合作映画        001作品 
日・英合作映画        001作品 
仏・独・ハンガリー合作映画  001作品 
仏・独合作映画        001作品 
仏・米合作映画        003作品 
米・英・伊合作映画      001作品 
米・英・仏合作映画      001作品 
米・西独合作映画       001作品 
芬・瑞合作映画        001作品 
カナダ映画          002作品 
米・カナダ合作映画      001作品 
メキシコ・米合作映画     001作品 
伊・カナダ合作映画      001作品 
典・仏合作映画        001作品 
伊・ソビエト合作映画     001作品 

米・南アフリカ合作映画    001作品 

スペイン映画         001作品 

仏・スペイン合作映画     001作品 

香港・台湾合作映画      001作品 

チェコスロバキア映画     001作品 

 

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア

 

★公開年での分類 (計365作品)

 

1940年代 000作品 
1950年代 016作品 
1960年代 039作品 (+1)
1970年代 109作品 (+3)
1980年代 086作品 (+1)
1990年代 088作品 
2000年代 025作品 
2010年代 002作品 

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       149作品 (+2)
サスペンス     098作品 (+3)
アクション     060作品 
コメディ      052作品 
犯罪        047作品 (+2)
ロマンス      027作品 
西部劇       015作品 
SF        021作品 
ミステリー     017作品 
スポーツ      008作品 
ホラー       022作品 (+1)
アドベンチャー   008作品 
ファンタジー    010作品 
戦争        008作品 
ミュージカル    003作品
パニック      006作品 
ファミリー     003作品
ギャンブル・賭博  002作品
青春        011作品 
音楽        006作品 
歴史劇       003作品 
伝記        004作品 (+1)
任侠・ヤクザ    001作品
料理・グルメ    001作品

エロティック    006作品 

学園        001作品 

モンド       003作品 

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        136作品 (+1)
サイコ         046作品 (+3)
社会不信        036作品 (+1)
群像劇         030作品 (+1)
スーパーエージェント  022作品 
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        028作品 
女性の人生       006作品 
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        031作品 (+1)
デストピア       016作品 
戦争の現実       014作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  005作品 
ワンカット       002作品 
ユニーク        005作品 
コミカルホラー     006作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「回転」のように

古い屋敷を徘徊するモルモットの兄妹の画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第60弾~第61弾でセレクトされていた366~370作品になります。

 

作品No.366 ユーズド・カー (1980)

(原題 USED CARS アメリカ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : コメディ

私のジャンル分類 : 人生哲学

監督 : ロバート・ゼメキス

 

冒頭の展開
 

・主人公ルディが勤めている中古車販売店の「ワン・オーナー」は、ボロボロの車を新車と偽って販売するような詐欺同然のインチキな店ですが、向かいにある「オート・エンポリウム」は手入れの行き届いた中古車を販売している優良店。2軒の店のオーナーは兄弟でしたが昔仲違いをしたらしく犬猿の仲でした。

 

・ある日「オート・エンポリウム」のオーナーのロイは、自分の店の土地が高速道路建設予定地となっており、もうすぐ立ち退きを要求されるという情報を入手し、兄ルークの経営するワン・オーナーの土地を入手して高速沿いの新店舗を開店させようと画策します。

 

・ロイは自社の店員を客のフリをさせてルークの店に向かわせ、心臓に疾患のあるルークを試運転に同乗させ、超危険運転を行ってルークを心臓麻痺に陥れようとしたのです!

 

試乗のフリをして超危険運転で

ルークの心臓を傷めつけるロイの手下。

「し心臓が~!」

 

★一口ポイント 1980年代初頭に作られた本作は、詐欺、インチキ、老人虐待、死体遺棄、危険運転、ヌードシーンなど、2020年代では絶対に地上波で放送する事ができないようなギャグが満載のエクストリームなコメディ作品。
 けれどコメディの真髄とは、一般社会では起こり得ないような状況を架空の世界で表現してしまう事ですので、もし、常識に照らし合わせたコメディしか作る事が許されないというのであれば、それは「笑い」とは言えないものになるような気がいたします…
 本作は、昨今のコメディへのクレーム問題を考える上で一見に値する作品だと思います。

 

お笑いは"爆発"だ!

 

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ここから第67弾

 

作品No.367 ジプシーのとき (1989)

(原題 TIME OF THE GYPSIES ユーゴスラビア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ コメディ
私のジャンル分類 : 群像劇
監督 : エミール・クストリッツァ

 

冒頭の展開

 

・主人公のベルハンは旧ユーゴスラヴィアのジプシー村で生まれ育った青年。ベルハンは祖母と叔父メルジャンと足の悪い妹ダニラとの4人暮らし。一家の生活は楽ではなく、祖母は全く仕事をしないメルジャンに愛想を尽かし心優しいベルハンに愛を注ぎ込んでいました。

 

・ですがジプシーの村には仕事らしい仕事はなくベルハンは無職。村娘のアズラに恋してるベルハンでしたが、アズラの母は無職のベルハンの求婚を何度も断り、傷ついたベルハンは自殺未遂を繰り返していました。

 

・そんなある日ベルハンの運命を大きく変える出来事が起こります。イタリアへの遠征を終え、大金持ちになって村に帰って来たアーメドという男の幼い息子が危篤になり、ジプシーの秘術に精通していたベルハンの祖母が一命を取りとめた事で、お礼としてダニラを足の治療のために街の病院に入院させてくれる事となり、ベルハンはダニラの付き添いとして生まれて初めて村の外へと旅立つ事になったのです!

 

さらば故郷!僕は都会へ行くよ!!

 

★一口ポイント 本作は発掘良品第32弾でセレクトされた「アンダーグラウンド」のエミー・クストリッツァ監督の作品。

 彼は、かつて存在したユーゴスラビアと呼ばれていた国に生まれた亡国の監督であり、彼の残した本作のような社会は、ひょっとすると今後亡くなってしまうかもしれない滅びゆく東ヨーロッパの世界を記録した歴史遺産的なのかもしれません。
 本作は、ヨーロッパ各国の主要都市で姿を見る事ができるジプシーたちの暮らしや人生観が理解できるようになる、大変完成度の高い叙事詩的な作品です。

 

クストリッツァ監督が本作で描いたのは
私たちが知らないジプシーの人々の生活なのです。

 

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作品No.368 黒猫・白猫 (1998)

(原題 CHAT NOIR, CHAT BLANC 仏・独・ユーゴスラビア合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : コメディ

私のジャンル分類 : 群像劇

監督 : エミール・クストリッツァ

 

冒頭の展開

 

・主人公のザーレは、ユーゴスラビアの川辺で父親のマトゥコと暮らしていたシャイな青年。ザーレはジプシーの少女イダと相思相愛になりお互いに結婚を望んでいました。

 

・ですがダメ親父のマトゥコがビジネスに失敗した上に、石油を運搬している列車を強奪するという無謀な計画に失敗した事でギャングのダダンに多額の借金をしてしまいます。

 

・絶体絶命の状況に陥ったマトゥコでしたが、ダダンから自分の未婚の妹とザーレが結婚すれば借金をチャラにしてやると持ち掛けられ、一も二もなく承諾してしまったのです!!

 

借金返済のためザーレを

妹と結婚させようとするダダン!

もちろんマトゥコは快く(?)承諾します。

 

★一口ポイント 本作は「ジプシーのとき」と同じくエミール・クストリッツァ監督の作品。
 祖国ユーゴスラビアを深く愛していたエミー・クストリッツァ監督は「ジプシーのとき」で世界に才能を評価されますが、アメリカを舞台にした「アリゾナ・ドリーム」という作品を撮っていた時期に、ユーゴスラビアでは悲劇が起こり国家が消滅してしまいます…
 意気消沈したクストリッツァ監督でしたが、その悲劇を総括するような作品として「アンダーグラウンド」を完成させた後に、本作のような世界中の人たちから愛される童話のような作品を撮る監督となっていきます。

 これまでの作品のような残酷な現実が描かれていない本作は、ジプシー世界の住人を、妖精のような雰囲気で描いたファンタジー映画のようなテイスト!
 私見ですが、ジプシーたちの生活をよく知り、楽しかったユーゴスラビア時代を知るエミール・クストリッツァ監督は、彼の心の中の素敵なユーゴスラビアを、ファンタジーにして語り継ぐ道を選んだのではないかと考えています…

 

むかしむかしユーゴスラビアという

ふはぎな国があったのじゃ!

 

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作品No.369 スキャンダル  (1976)

(原題 SCANDALO イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : サスペンス エロティック

私のジャンル分類 : 奇妙な愛

監督 : サルヴァトーレ・サンペリ

 

冒頭の展開

 

・主人公のエリアーヌは、パリで豪華な薬局を経営している大学教授の妻。夫のアンリはエリアーヌの仕事には口出しをせず、エリアーヌも夫の仕事に干渉せず、二人は適度な距離感を持った夫婦関係を維持していました。

 

・ですがそんなエリアーヌの平穏な日々は、ある日突然破壊されてしまいます。きっかけは薬局で長年下男として働いていたアルマンが、薬剤師としてエリアーヌの店で働いていたジュリエットという身持ちの悪い店員と勘違いをしてエリアーヌの体を求めて来た事。

 驚いたエリアーヌはアルマンを引っぱたいてその場から逃げ出しますが、一言も言葉を発しなかったのでアルマンはエリアーヌを触ったとは気が付きませんでした。

 

・エリアーヌは翌日何事もなかったようにアルマンと接しますが、ジュリエットと話して、前日の晩に自分が触った女性がジュリエットではなくエリアーヌだと知ったアルマンは、今まで向けた事のない毒蛇のような目つきでエリアーヌを見るようになったのです…

 

暗闇で体を触られたエリアーヌは

アルマンをひっぱたいて逃げ出しますが…

 

翌日、咎められなかったアルマンは

エリアーヌに対して邪な目を

向けるようになっていったのです!

 

★一口ポイント よくありそうなタイトルの本作ですが、内容は地獄の熱愛サイコサスペンスともいうべき作品。
 簡単にストーリーを紹介すると、薬屋を営んでいる裕福な女性エリアーヌが下働きの男性アルマンと不倫関係になるという、よくありそうな話ですが、何不自由なく暮らしいたエリアーヌは、なぜアルマンの行為を非難しなかったのかが分かると、夫婦関係の亀裂がどのような時に発生するのかが描かれた怖い作品だと分かってきます。
 夫婦としての適度な距離感に満足していた夫のアンリは、エリアーヌにとって自分の価値を感じない薄情な人間だと思われるようになっていたのです…

 

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ここから第68弾

 

作品No.370 ヤコペッティの大残酷 (1974)

(原題 MONDO CANDIDO イタリア映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : モンド ファンタジー

私のジャンル分類 : 群像劇 戦争の現実

監督 : グァルティエロ・ヤコペッティ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は哲学的な作家ボルテールの「カンディド」という小説を映画化したもの。尚「カンディード」の別タイトルは「カンディード、あるいは楽天主義説」というものです。

 

・主人公のカンディードはツンダー・テン・トロンク城で暮らしいてる無垢な青年。童話に出て来る善良な青年のようなカンディードは、城主の甥として何不自由ない生活を送りながら、幸せに暮らしていました。

 

・そんなカンディードは、家庭教師のパングロスから「すべて物事は理由があって生まれ、必ず結果にたどり着くことになるので、今の世界は最善の選択をした結果なのである」と教えられ、城主の愛する一人娘のクネゴンダ姫と愛し合う事にしますが、それを知った城主はカンカンに怒ってカンディードをお城から追放してしまったのです!!

 

最善の選択=クネゴンタと愛し合う事だ!

と考えて行動したカンディードは…

 

王の逆鱗に触れて城から追放されました!

 

★一口ポイント 原題の「MONDO CANDIDO」CANDIDO主人公カンディードの名前であると同時に「白い」という意味なので、直訳すると「カンディードの世界」または「白い世界」
 大残酷とは正反対の清々しいタイトルですが、本作の内容は「一見すると真っ白で美しい世界」を舞台にした「本当はこわい人類の歴史」を描いた大残酷なストーリーなのです!

 

劇中描かれるベルファストの争乱!

本当に今の世界は、最善の選択をした結果なの?

 

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という訳で次回は発掘良品第68弾~第69弾のラインナップから

 

作品No.371 殺しが静かにやって来る

作品No.372 怒りの荒野

作品No.373 ロマン・ポランスキー 初めての告白

作品No.374 映画と恋とウディ・アレン

作品No.375 ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男

 

という5つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。