こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も2023年アーカイブというテーマで、本年7月に行った

 

想像力と70年代クラヤミ・ホラー

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた29作品のうち、1~10番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 


 

インモラル個人教師(1974)

(原題:THE TEACHER)

 

本作の原題は「THE TEACHER (ザ・ティーチャー)」

 

タイトルが「ザ・ティーチャー」と「インモラル個人教師」では、かなり作品に対するイメージが異なるのではないかと思いますが、実は裸体が登場する海外作品に対して、とてつもなく煽情的な邦題を付けるのは日本映画界のお家芸でもあり、70年代のホラーやサスペンス作品の中にも「SWEET SUGAR (1972)」が「性獣女徒刑囚」に「LOVE ME DEADLY (1970)」が「愛欲のえじき」に「TORTURE DUNGEON (拷問ダンジョン 1970)」が「拷問の密室/伯爵の淫らな毒牙は鮮血にまみれた」などというトンデモないタイトルにされてしまっているのです😖

 

本作は「卒業」という映画の主人公を高校生にして、ストーカーと対決するサスペンス映画のようにした意欲作であり、邦題のような「インモラル個人教師」というような内容の作品ではないのです。

 

確かにセクシーなシーンはありますが

本作が「インモラル」なら「卒業」も

「インモラル卒業」だと思います。

 


 

⑫愛欲の魔神島 謎の全裸美女惨死体(1974)
(原題:HORROR ON SNAPE ISLAND)

 

⑪の「THE TEACHER (ザ・ティーチャー)」「インモラル個人教師」という邦題にされてしまったのに続き、本作は「(HORROR ON SNAPE ISLAND スネイプ島の恐怖)」という原題にも関わらず「愛欲の魔神島・謎の全裸美女惨死体」というトンデモナイ邦題が付けられてしまっているイギリスのホラー映画!!

 

ちなみに本作の舞台となるスネイプ島は魔人の住む島ではないのです汗汗

 

 

 

 


 

⑬若妻 恐怖の体験学習(1972)
(原題:FEAR IN THE NIGHT)

 

本作は「FEAR IN THE NIGHT (夜の恐怖)」というごく普通のホラー映画らしいタイトルなのに、何故か邦題は成人映画のような「若妻 恐怖の体験学習」というタイトル!!

 

尚、TV公開時の邦題は「呪われた学園/謎の宙吊り死体」というタイトルですが、本作は映画の冒頭に木に吊るされている男性の死体の謎を解き明かしてゆく、ミステリータッチの英国怪談話なのです…

 

 


 

⑭ファンタズム(1979)
(原題:PHANTASM)

 

本作はとても有名な作品ですので改めて私のブログでご紹介するまでもないのではと思いましたが、本作が公開されてから既に40年以上を経ているため、作品自体をご存じない方もいらっしゃるかと考え、改めてご紹介させて頂ければと思います。

 

そんな本作は、何がどうなっているのか分からないからこそ、ご覧になった観客の心に永遠のトラウマを残す事になるシュルレアリスム・ホラー映画の傑作なのです!!

 

 

 


 

⑮ファンタズム II(1988)

(原題:PHANTASM II)

 

何度見ても、どこかスッキリとしない「ファンタズム」は、まるで他者の悪夢を見ているような不思議な(不気味な)感覚に陥るカルトなホラー映画!

 

墓地の管理人のように見えて実は地獄のような場所へ死者を導くトールマンという老人の存在も、死者がドワーフと呼ばれる小人にされ、地獄で使役されている理由も、霊安室の中を飛び回っているシルバー・スフィアと呼ばれる光る球体も、マイクと共にトールマンを倒したはずの兄のジョディが何故か事故死した事になっているラストの展開も、何もかもが謎の全作は、観てしまった観客の心にトラウマを植え付けるようなシーンが連続する不安と不条理と恐怖が入り混じった悪夢としか思えない作品でした。

 

 

そんな多くの謎を残して終わった「ファンタズム」の続編が公開された時、多くの観客は「これで前回の謎が回収される!」と期待したのではないかと思います。

 

ですがそんな期待とは裏腹に、前作のラスト直後から始まる本作は、前作以上に悪夢的な内容となっていたのです!!!

 

 

 

 

⑯未亡人館の惨劇(1971)

(原題:BLOOD AND LACE)

 

なんかインパクト抜群のポスターですが、サングラスをかけた男が黒髪の女性をハンマーで殴るシーンが存在しないのが、本作のすごいところ!!!

 

 

そんな本作は、正体不明の人物にハンマーで殴打されて殺された金髪の女性の娘が体験する、現代でも起こり得るような恐怖の体験を描いた傑作ホラーなのです😆

 


 

⑰処刑軍団ザップ(1970)
(原題:I DRINK YOUR BLOOD)

 

「処刑軍団ザップ」という邦題から内容を想像すると、ザップという名称の処刑軍団が登場する作品だと考えるのが普通ですよね。

 

ですが本作の原題は「I DRINK YOUR BLOOD (私はあなたの血を飲む)」というものであり、ザップや処刑軍団という単語は使用されておらず、劇中にも処刑軍団ザップは登場しませんあせるあせる

 

 

尚、そんな本作はでご紹介させて頂いた「ホラー喰っちまったダ!/やめられない、とまらない人肉バーベキュー」という邦題作品に寄せて「ホラー喰わされちまったダ!/やめられない、とまらない毒入りミートパイ」とでもつけるべき内容の作品となっているのです😆

 

 

 


 

⑱ホラー喰っちまったダ!
やめられない、とまらない人肉バーベキュー(1979)

(原題:MICROWAVE MASSACRE)

 

「ホラー喰っちまったダ!/やめられない、とまらない人肉バーベキュー」というバカみたいに長い邦題の本作ですが、原題は「MICROWAVE MASSACRE (マイクロウェーブ大虐殺)」という作品内容が明確なタイトル!

 

そんな本作は、マズローの5段階目に到達した先進国アメリカの夫婦関係を描いた80年代初頭のデストピア映画なのです!

 

 

 


 

⑲カンニバル・マン 精肉男の殺人記録(1972)

(原題:LA SEMANA DEL ASESINO)

 

本作は1972年に公開されたスペインの映画。

 

原題の「LA SEMANA DEL ASESINO」「殺人週末」というカッコいいタイトルなのですが、何故か英題は「THE CANNIBAL MAN (カニバルマン=食人男)」というショッキングなものとなっています。

 

…という事は、⑱でご紹介させて頂いた「ホラー喰っちまったダ!」と同様、人肉を喰らう人間が登場する映画??

 

いいえ。

 

本作の主人公マルコスは、人肉なんて食べない男なのです。

 

 

 


 

⑳血まみれ農夫の侵略(1971)

(原題:INVASION OF THE BLOOD FARMERS)

 

本作は1971年に公開されたアメリカ映画。

 

「血まみれ農夫の侵略」というのは、かなりぶっ飛んだ邦題のような気もしますが、原題も「INVASION OF THE BLOOD FARMERS (採血業農夫の侵略)」ですので、むしろ原題に忠実なタイトルですね😊

 

尚そんな本作は、意外な事にホラーというよりも、ほのぼの系のコメディ・ファンタジーのようなゾンビ映画となっているのです!

 

 

 


 

という訳で次回は、想像力と70年代クラヤミ・ホラーでご紹介させて頂いた21~29作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたします😄