こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も2023年アーカイブというテーマで、本年4月に行った

 

想像力と歌は世につれ

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

 

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた30作品のうち、現在ではあまり語られなくなっている作品を中心に11~20番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 


 

SR サイタマノラッパー(2008)

⑪SR サイタマノラッパー2
 ~女子ラッパー☆傷だらけのライム~(2010)

⑫SR サイタマノラッパー
 ロードサイドの逃亡者(2012)

 

2008年から2年毎に作られた「SR サイタマノラッパー」シリーズは本作を以てトリロジー(3部作)として完結した訳ですが、本シリーズの素晴らしいところは、常に観客の予想を超えた展開の新作を生み出しながらも、ヒップホップという音楽の本質を映像化しているだけでなく、メインの登場人物であるIKKU、TOM、MIGHTYの3人の精神的な成長も描いているところ!

 

尚、そんな本シリーズの魅力を倍増させているのは、劇中では部分的しか流されなかったり、ライブ音源で聞き取りにくかったりする劇中歌をサントラでキチンと補完している所!

 

 

特に大団円となる⑫のサントラは、第一弾の「SR サイタマノラッパー」の「俺らSho-Gung」というIKKUたちの聴いていた方にとっては号泣ものの「俺ら征夷大SHO-GUNG」という神曲を聞く事ができるのです🤣

 

本作は、ヒップホップ魂を持たない

3人のダメ青年が、様々な挫折を経験して

魂で叫べるようになってゆく

21世紀青年の成長物語なのです!

 

 

 

 

 


 

⑬プリシラ(1994)
(原題:THE ADVENTURES OF PRISCILLA, QUEEN OF THE DESERT)

 

本作は1994年に公開されたオーストラリア映画。

 

オーストラリアと言えば広大な砂漠ですので、広大無辺な砂漠の中でさ迷いながら自分の生き方を見つめるような作品が少なくありません。

 

 

ですので本作も広大無辺なオーストラリアの砂漠で遭難して自分の生き方を見つめる作品なのですが、本作で自分を見つめているのは3人のドラァグクイーン (女装パフォーマー)たち。

 

本作は、ドラァグクイーンたちが愛している数々のヒットナンバーを知る事ができる作品となっているのです😊

 

尚、映画の冒頭にかかる

「愛はかげろうのように」の歌詞は

 

世の中には人生に不満を持つ人がいるけど

そんな人はちょっと考えて欲しい

世界中の様々な場所を回ったとしても

本当に幸せになれる場所はない。

 

 


 

⑭ミスター・ロンリー(2007)
(原題:MISTER LONELY)

 

本作は2007年に公開されたイギリスとフランスの合作映画。

 

タイトルの「ミスター・ロンリー」は、1964年に全米チャートの1位を獲得したアメリカ人ボビー・ヴィントンの名曲!

 

「僕は独りぼっちだ。家に帰りたい」と切々と歌う本曲は、ベトナムへの反戦歌であると同時に1960年代の頃から「ぼっち」が存在がいた事を物語っています😥

 

深夜ラジオの「ジェット・ストリーム」の

主題歌でもあった「ミスター・ロンリー」。

 

ちなみに、そんなタイトルを冠した本作のポスターに写っているのはマイケル・ジャクソンらしき人物。

 

ですが彼は本物のマイケル・ジャクソンではなく、インパーソネーターと呼ばれている「なりきり芸人」さん。

 

 

本作は、マイケル・ジャクソンになりきれば、孤独から解放されるのではないかと思っていたひとりぼっちの青年が、なりきり芸人たちの村を訪れ、仲間と一緒に地上最大のショウを開催する物語なのです。

 

本作には「The Hangdman's Fee」という

忘れがたい曲も使用されているのです!

 


 

⑮テムプルの愛国者(1936)
(原題:THE LITTLEST REBEL)

 

本作は1936年に公開されたアメリカ映画。

 

⑭でご紹介させて頂いた「スター・ロンリー」で、インパーソネーターのマリリン・モンローが、自分の娘はシャーリー・テンプルだと紹介していますが、シャーリー・テンプル (テムプル)は、伝説的な天才子役として認められたスター俳優

 

シャーリー・テンプルは1928年生まれですので、1936年に公開された本作の彼女はまだ6歳!

 

 

そんな6歳の女の子が演じているのは、国内で南北に別れて対立していたアメリカ人の心を結び付ける役割を任じた南部の小さな反逆者 (THE LITTLEST REBEL)だったのです!

 

テンプルちゃんのかわいいスキャットはコチラ!

 

 

 


 

⑯ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017)

(原題:THE LITTLEST REBEL)

 

本作は2017年に公開されたDCスタジオによるアメコミ映画。

 

大人気作品ですので今さら私が解説する必要もないとは思いますが、本作は前作の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のラストで、主人公のスター・ロード (ピーター・クイル)が、亡き母の形見として受け取った「最強ミックス(Awesome Mix)」というカセットテープの第二弾に録音されている70年代のヒットナンバーに沿って物語が進行してよくという粋な演出が施されている作品!

 

 

そんな本作で使用されている楽曲は、スウィートの「フォックス・オン・ザ・ラン」、フリートウッド・マックの「ザ・チェイン」、ジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」、チープ・トリックの「サレンダー」といったノリノリの名曲ぞろい!!

 

ラスト・シーンでキャット・スティーブンスの「ファーザー・アンド・サン (Father And Son)」という曲が流れる時、本作のテーマが父と子供の関係である事も相まって、号泣ものの感動シーンが観客を待ち受けています。

 

ですが奇妙な事に本作及びサントラのラストで使用されているのは「ガーディアンズ・インフェルノ (GUARDIANS INFERNO)」という聞き慣れないタイトルの曲

 

歌っているのも「ザ・スニーパーズとデビッド・ハッセルホフ (THE SNEEPERS FEAT. DAVID HASSELHOFF)」という聞き慣れないアーティストです。

 

ですので本稿では、本作のラストのにながれる「ガーディアンズ・インフェルノ」という曲についての私的な考察をお届けさせて頂きました😊

 

謎曲「ガーディアンズ・インフェルノ」とは!?

 

 

 

 

⑰ショック・ドゥ・フューチャー(2019)
(原題:LE CHOC DU FUTUR)

 

本作は2019年に公開されたフランス映画。

 

原題がフランス語で「LE CHOC DU FUTUR」ですので、正確には「ル・ショック・ドゥ・フューチャー」というのが正し表記になりますが、「LE」は英語の「THE」にあたる冠詞ですので、翻訳するとその衝撃的な未来

 

「衝撃的な未来」だと全世界の人々にとっての出来事のような感じですが、冠詞で「その」と限定されると「特定の人にとっての衝撃の未来」であると考えられますね!

 

 

そんな本作は、シンセサイザー・ミュージック界に新風を巻き起こしたROLAND CR-78というリズムマシンの登場を描いた、1980年代のパリを舞台にした「ル・ショック・ドゥ・フューチャー(その衝撃的な未来)」の映画なのです😊

 


 

⑱RRR(2019)

 

(原題:RRR)

 

本作は2022年に公開されたインド映画。

 

インド映画と言えば長いので有名ですが、本作もご多分にもれず上映時間179分という大長編映画!!

 

 

そんな長い映画を観る気力も時間もないんだけど…と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、インド映画が長い理由は、観客の胸アツにさせるメッセージ性の濃いミュージカルシーンが多数挿入されているから!!

 

本作は、21世紀のインドが目指している方向性が垣間見える胸アツな作品となっているのです!!

 

 

 


 

⑲スタージル・シンプソン: SOUND & FURY(2019)

(原題:SOUND & FURY)

 

本作は2019年にnetflixにて公開されたアメリカのカントリーシンガーであるスタージル・シンプソンのアルバム「SOUND & FURY」を映像化させた作品。

 

カントリー・ミュージックと言うと、アイルランド音楽の流れを汲んだような古き良きアメリカの音楽を想像される方も少なくないと思いますが、近年カントリーは、様々なジャンルに分散化しつつあり、打ち込みをミックスしたエレクトリック・カントリーや、もの悲しいブルース調のダーク・ロック、シューゲイザーのようなデス・フォーク、果てはビービーレクサ(Bebe Rexha)のようなラブソング寄りの歌や、リンジー・スターリング (Lindsey Stirling)のようなクラシック寄りの曲を発表している女子カントリー・ミュージシャンも大活躍されています😍

 

 

ではスタージル・シンプソンのカントリーは、どんなタイプなの?

 

本作はそんなスタージル・スターリングが目指しているカントリー・ソングの世界観を、日本のアニメ制作会社の神風動画が映像化した、観客の度肝をを抜くのようなエクストリームな作品となっているのです!!

 

これがスタージル・シンプソンが目指す

カントリーの世界観だ!!

 

 

 


 

⑳ニール・ヤング/グリーンデイル(2003)

(原題:GREENDALE)

 

本作は2003年に公開されたアメリカ映画。

 

邦題の「ニール・ヤング/グリーンデイル」というタイトルからもお分かり頂けると思いますが、本作はロック界のレジェンドであるニール・ヤング氏が製作したバーナード・シェイキー監督作品!

 

 

 

ちなみにバーナード・シェイキーというのは、ニール・ヤング氏の別名義!!

 

本作はそんなニール・ヤング氏が58歳の時に感じた、社会への怒りが込められたロック魂の真髄を理解する事ができる作品となっているのです。

 

60年代を経験したロック歌手の多くが
ファッション・アイコン化したり

ビルボードのヒットチャート歌手と

なってやーゆく中、ニール・ヤングはずっと
60年代の若者革命精神を背負って

今も歌い続けているのです…

 

 

 


 

 

 

 

 

という訳で次回は、想像力と歌は世につれ でご紹介させて頂いた21~30作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑次回もよろしくお願いいたします😄