こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も2021年のアーカイブというテーマで

 

想像力と発掘良品の発掘⑬

 

というシリーズで選んだ作品について総括してみたいと思います。

 

本日は、本シリーズで選ばせて頂いた29作品のうち、21~29番目までの作品をご紹介させて頂きます。

 

 

 


 

㉑オペラ座/血の喝采

 

本作は、⑳の「サスペリアPART2」と同じく、ダリオ・アルジェント監督の作品!

 

イタリア語の原題はシンプルに「OPERA(オペラ)」なのですが、キービジュアルは一度観たら一生忘れられない位インパクト抜群!!!

 

なんと、映画の主役女優さんの目の下に無数の針を張り付けるという、もし自分がやられたとしたら?と考えるだけで寒気を催すような超絶エクストリームな痛ビジュアルなのです!!

 

 

 

本作は、そんな“オペラの本場イタリア”ならではの怪人劇を、サスペリアで世界的な評価を得た“色彩の魔術師”ダリオ・アルジェント監督が描いたイタリアン・ファントム・ジ・オペラなのです!!

 

↑妻、シャロン・テートを失ったポランスキー監督は

 一人で、どのような夜を過ごしていたのでしょう?

 

 

 

 


 

㉒ゾンビ・コップ

 

本作は1988年のSF映画!

 

まだCGが普及していなかった頃のSF映画は、特撮やストップモーションなどの“人の手による技”によって、怪物たちを生み出していったハンドメイド作品!!

 

本作は、ロサンゼルスの闇社会に立ち向かった結果、ゾンビにされてしまった刑事が、体の腐敗と戦いながら悪に立ち向かってゆくという、極めて80年代らしいSFアクション映画なのです!!

 

↑もう死んでるから、こんな特攻も可能!!

 気のいい刑事の、死んだ後の最後の仕事とは…

 

 

 

 


 

㉓女ガンマン・皆殺しのメロディ

 

本作は1971年にイギリスで作られた西部劇!
 

ヨーロッパで作られた西部劇と言えば、マカロニ・ウェスタンをお思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、イタリアやスペインで作られたマカロニ・ウェスタンは、アメリカとメキシコの国境地帯に住んでいたヒスパニック系住人の悲哀を描いた復讐の西部劇!

そんなマカロニ・ウェスタンの主人公は、殺戮の鬼のような存在である事が多いのですが、本作の主人公は、イギリス紳士に銃の扱いをキチンと習い、正々堂々復讐を遂げてゆく、正義の女ガンマンなのです😘🤠😘

 

↑殺された夫の復讐のため。凄腕ガンマンに銃を習う

 ハニー・コルダーを演じるのはラクエル・ウェルチ!

 
 

 

㉔ミツバチのささやき

 

本作は、スペインのヴィクトル・エリセ監督による1940年のスペインの地方の村での出来事を描いたファンタジーのような作品!

主役のアナ・トレントという少女のミステリアスな可愛さが人気の映画でもある本作は、スペインの地方で育った姉妹を描いた「となりのトトロ」のような作品としても愉しむ事ができると思います😊

 
↑不思議な魅力を持つ少女アナ・トレント!
 

ですが本作の舞台は1940年!

 

ドイツがポーランドへ侵攻して第二次世界大戦が始まったのが1939年ですので、この映画も第二次世界大戦下で戦場となったヨーロッパを描いた作品?

 

 

いいえ。

 

ヨーロッパ中の国々を巻き込んだと言われている第二次大戦ですが、実はスペインは第二次世界大戦に直接参加をしなかったにも関わらず、同時期に内戦で50万人の国民が殺害された“国民同士で殺し合っていた歴史を持つ国”。

 
 
本作は、そんな同胞が殺し合っていた時代に生まれた少女の周辺で起こった、彼女自身が理解できない、残酷な出来事を描いた作品なのです…
 
↑フランケンシュタインの映画を観て
 なぜ、フランケンシュタインが村人に殺されるのか
 理解ができなかった少女アナですが
 アナの暮らしている小さな村の近くでも、
 映画と同じような悲劇が起こっていたのです…

 

 


 

㉕エル・スール

 

日本人の感覚で考えると想像し難いかもしれませんが、スペインの州に住んでいる人たちは民族や言語や宗教が違うだけでなく、スペイン内戦時にお互いを憎み、殺し合った過去がある因縁深い関係!!

 

本作は、そんなスペイン内戦直後を舞台にした、絶対に口には出来ないスペイン人同士の暗い過去が描かけた、哀しい物語。

 

 

スペイン内戦は、ヨーロッパ内における共産主義とファシズムの代理戦争のようなものであり、共産主義を掲げる政権に対して、軍部がクーデターを起こしたファシズム勢力に対し、国民一人一人の主張やポリシーが混ざり合ったために、家族や親族までが分裂して争う事も珍しくなかった内戦!

 

 

自分の生まれたスペイン南部に絶対戻りたくない父親。

 

彼はどうして、かたくなに実家との関係を拒絶しているのか?

 

 

多くを語らぬ父親の心が理解できない娘のエストレリャは、父の様子がおかしくなっても、問いただす事ができません。

 

スペイン内戦を経験したエストレリャの父の世代は、家族にも語る事のできない秘密を抱えて生きる世代なのです…

 

↑大好きだった父の隠していた過去とは…

 

 

 
 

 

㉖魔術師

 

㉖、㉗、㉘は、スウェーデンの映像魔術師と言われるイングマール・ベルイマン監督の“比較的知られていない味のある作品”。

 

本作は、スウェーデンの森の中を超えて、首都ストックホルムへと向かう奇術師たちの一行の一夜の出来事を描いた物語。

 

↑幻想的な森を進む奇術師の一行!!

 

ストックホルムに入るための関所を通過する際に一夜過ごす事になる一行ですが、以前から魔術や占いなどの非科学的なものに懐疑的な関所の領主は、一座の魔術の真偽を見極めてやろうと考え、魔術師のフォーグラーに対して、自分の友人の医師や警察署長の前で魔術を披露するよう命じたのです!

 

 

果たしてフォーグラーの魔術は、本物だったのでしょうか?

 

魔法の有無はともかくとして、不思議な運命というものは科学では推し量れないものなのです😘😆😉

 

↑本作は"科学一辺倒では人生は語れない"という

 ベルイマン監督流の人生訓のような作品です!

 

 

 

 


 

㉗叫びとささやき

 

 

本作は、数あるイングマール・ベルイマン監督作品の中で、恐らく最も現実的な世界を描いた作品。

 

作中の登場人物たちが常に「人知を超越した何か」と遭遇するのが、ベルイマン監督の作風ですが、本作の主要登場人物である3姉妹は、そんな超越した何かに出会う事ないまま、人生を過ごしていたのです…

 

 

登場するのは、裕福な家に生まれて何不自由なく暮らしていたはずの3姉妹ですが、彼女たちは全く幸せそうには見えなません。

 

そんな3姉妹のうちの一人が死に瀕した時、突如、看病していた2人は「人知を超越した何か」と遭遇してしまいます!

 

さて、人知を超越した存在は、彼女たちの人生を変えたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑性格の違う3姉妹の人生は幸福だったのか…

 

 
 

 

㉘仮面/ペルソナ

 

本作は、巨匠イングマール・ベルイマン監督による、神経系ホラー映画。

ベルイマン監督ならではの美しい映像で描かれた本作は、人の心の闇をビジュアル化しています!

 

↑心の中のイラつきや興奮を映像化!

 

ベルイマン監督は映画業界の方ですので、俳優たちの姿をずっと見続けてきた監督!

 

そして俳優とは、様々な役になり切るために“心に仮面をかぶるお仕事”!!

 

 

本作は、そんなベルイマン監督の目から見た、俳優の心の中が描かれている作品。

 

ある時を境に、全く喋る事ができなくなってしまった女優は、どのような仮面をかぶって、生きていたのでしょうか…

 

↑喋らぬ女優と献身的に看病する介護士の

 心の中でに去来する感情とは!?

 とても怖い作品です!!

 

 

 
 

 

㉙悪夢の惨劇

 

本作は1980年代らしい“悪夢”をテーマにした、オカルト系サイコサスペンス映画。

 

 

主人公のシンシアは、かつてハリスというカリスマ的な教祖かせ運営していた狂信的黄なカルト宗教に入信していた少女でしたが、ある日ハリスは、信者全員を新しい世界へと導くと宣言して、自分を含め信者全員と焼身自殺を図ります!

 

そんな悲惨な事件の中、奇跡的に助け出されたシンシアでしたが植物人間状態となってしまい13年後に目を覚まします!

 

ですがシンシアには、死んだはずの教祖ハリスの姿が見えるようになります!

 

 

死んだハリスの魂は実在しているの?

 

それともハリスは狂ったシンシアの幻想??

 

シンシアの周辺で次々と起こる奇怪な殺人の犯人はシンシアなのか?それとも…

 

↑他の人が見えないハリスの幽霊か?

 それとも自殺未遂をしたシンシアの狂気か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は本年7月にご紹介させて頂いた、想像力とあの映画でご紹介させて頂いた1~10作品をご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

↑次回もよろしくお願いいたします😄