こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで

 

オペラ座/血の喝采(1988)

(原題:OPERA)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

戦慄のキービジュアル!

 

本作は、前回ご紹介させて頂いた「サスペリアPART2」と同じく、ダリオ・アルジェント監督の作品!

 

イタリア語の原題はシンプルに「OPERA(オペラ)」なのですが、キービジュアルは一度観たら一生忘れられない位インパクト抜群!!!

 

 

なんと、映画の主役女優さんの目の下に無数の針を張り付けるという、もし自分がやられたとしたら?と考えるだけで寒気を催すような超絶エクストリームな痛ビジュアルなのです!!

 

↑眼下に剣山のような無数の針!!!!!!

 

↑痛、痛、痛、痛!!!!!!

 凡百のホラー映画の数倍怖いシーンです😨😨😨

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

実在のオペラ界の有名なプリマドンナ、セリシア・ガスティアが、20歳の時にトラブルに見舞われたある歌手の代役として鮮烈なテビューを飾り、一躍スターダムにのし上がった、という事実に想を得て、アルジェント監督がオリジナル脚本を執筆。

フランコ・フェリーニと共同で脚色した。SFXは「デモンズ」のセルジョ・スティバレッティが担当した。

 

 

え?

 

トラブルに見舞われた歌手の代役として鮮烈なテビューを飾り、一躍スターダムにのし上がった20歳のオペラ歌手の話なら、素敵なサクセス・ストーリーじゃないの??

 

 

 

はい。

 

本作は、そんな素敵な実話に、オペラ座の怪人の要素を混ぜつつ、新機軸のアート系オペラ演出を加味した、“オペラの国イタリア”だから作る事ができた、豪華絢爛なサイコ・サスペンス映画!

 

実話と同様、本作の主人公はオペラ歌手としてデビューしていない少女のベティ。

 

↑歌手デビューを夢見る少女ベティ

 

 

そんなベティにある晩、想像もしていなかった形でオペラ歌手デビューのチャンスが訪れます!

 

ベテラン女優の主演女優がリハーサルの直後、劇場前で交通事故に遭って大怪我をしてしまい、ベティに代役が立つ事となったのです!!

 

 

嬉しい反面、演目が「マクベス」である事に一抹の不安を感じるベティ。

 

何故ならオペラ業界では、「マクベス」でデビューしたオペラ歌手には不幸が訪れるというジンクスが存在していたのです!

 

それも、ベティが代役を演じる事となったマクベスは、ホラー映画監督が演出を手掛けた“劇場中でカラスが飛び交う”という超前衛的なオペラ!!

 

↑実際のオペラ劇場でカラスが飛び交う演出!

 カラスが肩に乗るなんて怖いですねあせるあせる

 

 

不安を訴えたベティでしたが、演出家やマネージャーや幼なじみ友人から応援され、勇気を奮い起こして登壇したベティは、観客たちの心を魅了する歌声で、見事デビューを飾る事ができたのです😆😆😆

 

↑ベティは大評判!鮮烈なデビューとなりました!

 

 

良かったですねベティ😊😊😊

 

 

 

ですがこの日の晩から、何故かベティはマスクをつけた怪人につけ狙われるようになります!

 

↑どこからともなく表れる黒マスクの怪人!

 

 

残忍な手口で、次々とベティの周囲の人たちを殺害してゆく怪人ですが、何故かベティは殺害せず、彼女をロープで縛り上げて拘束した後に、彼女の目元に針を張り付けて目を閉じられないようにした上で、知人たちを殺害する様子を直視させてゆくのです!!

 

↑ギャーーーー!衣装係の人が殺される!!

 目を覆うシーンなのに、目を背けられない!!!

 

 

 

さて、一体どうしてオペラ歌手としてデビューしたばかりのベティの周囲の人たちは、怪人に襲われるようなんなったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑カラスだけが見ていた怪人の正体とは!?

 

 

 

イタリアのオペラ座に棲みついた怪人

 

前述いたしました通り、本作は「オペラ座の怪人」をベースに作られたシリアルキラーが登場するサスペンス映画!

 

 

オペラ座の怪人は、オペラ歌手を目指す少女の成長を陰から見守るパリのオペラ座の怪人の物語ですが、オペラの本場と言えばイタリア!!

 

では、本場イタリアのオペラ座には、どんな怪物が相応しいのでしょうか?

 

 

 

そう。

 

本作は、そんな“オペラの本場イタリア”ならではの怪人劇を、サスペリアで世界的な評価を得た“色彩の魔術師”ダリオ・アルジェント監督が描いたイタリアン・ファントム・ジ・オペラなのです!!

 

 

ですので本作の展開は、多分にオペラ的!!

 

見せ場見せ場でオペラの名曲が流れ、ダリオ・アルジェント監督からではのドラマティックな色彩や構図の殺害が行われる血の祭典のような本作は、映画というより、オペラを鑑賞していると思って観て頂けた方が楽しめるかもしれません😊

 

 

古都ローマの芸術的な豪邸の内部を観て驚嘆したり、凝りに凝った衣装や演出のオペラの舞台裏を楽しんだり、ダリオ・アルジェント監督の残酷で美しい映像を楽しんだりしているうちに、気が付けば映画が観終わってしまうような本作は、ダリオ・アルジェント監督のイタリアとオペラへの愛が詰め込まれた、芸術系のサスペンス映画となっているのです😄

 

↑イタリアの旧家の内装ってスゴイ!!

 

↑これが本場イタリアオペラ座の衣装室!?

 

↑うわっ!本物のオペラ座でカラスを飛ばしてる!

 

 

 

クリエイティブな監督の手にかかると、エクストリームなサスペン映画の、芸術作品へと昇華してゆくものなのかもしれません…

 

↑これがイタリアの「オペラ座の怪人」だ!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

死ぬまで死ねねぇ!

というテーマで

 

ゾンビ・コップ

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆