こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで
ゾンビ・コップ(1988)
(原題:DEAD HEAT)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作は1988年のSF映画!
80年代のSF映画と言えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)」や「ブレード・ランナー(1982)」などのメジャー作品を思い浮かべる方も多いのではないかと思いますが、その裏では「デッドリー・スポーン(1983)」や「ZOMBIO/死霊のしたたり(1985)」や「デッドリー・ガール(1987)」などの一度観たら忘れられないようなエクストリームな作品も量産されていた頃!!
↑色々スゴイ80年代SF映画たち!
(「デッドリー・スポーン」より)
まだCGが普及していなかった頃のSF映画は、特撮やストップモーションなどの“人の手による技”によって、怪物たちを生み出していったハンドメイドSFの時代だったのです😆😆😆
発掘良品は、今では知る人も少なりなつつ80年代のSF映画にもスポットライトを当ててくれている素敵なシリーズ!
↑発掘良品131弾「マスターズ/超空の覇者」も
1987年のSF映画です!
本日の作品は、ロサンゼルスの闇社会に立ち向かった結果、ゾンビにされてしまった刑事が登場する、極めて80年代らしいSFアクション映画なのです!!
↑ゾンビ・コップ見参!!
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
ゾンビになってしまった刑事と、ゾンビによって構成されている悪の組織との戦い!?
はい。
本作のストーリーをザックリと説明するなら、これで完璧!!
ロサンゼルス警察のロジャーとダグは、激しい銃撃戦にも怯まないワイルド刑事コンビ!!
彼等は、最近ロサンゼルスで多発している宝石強盗の逮捕に向かいますが、銃を乱射して来る犯人たちに応戦して多数の銃弾をたたき込んでも斃れず反撃して来る犯人のタフさに仰天します!
↑なんでアイツ、銃弾浴びても死なねぇの??
犯人に向かって自動車で突っ込むという荒業で、何とか倒す事に成功したロジャーとダグでしたが、知人の検死官による調査で、犯人の死体は数週間前に警察の死体安置所で解剖したものだったと告げられ、事件の裏に陰謀の匂いを嗅ぎつけます!
↑犯人の死体の縫合は私が、この前私がやったの!
だからこの体は、死んだのに動いてたのよ!
検死官からの情報で、死体の体に付着していた薬を最近大量購入していたダンテ製薬という会社に聞き込みに行った2人ですが、会社の内部では、彼等の想像を絶する事態が進行しており、トラブルに巻き込まれたロジャーが空気遮断室に閉じ込められて死亡してしまったのです!
↑窒息死してしまったロジャー!
さて、ロジャーとダグがダンテ製薬内で遭遇した事件とは、一体どのようなものだったのでしょう?そして、映画開始30分で死んでしまったロジャーは、一体どうなってしまうのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑親友ロジャーの死に落胆するダグと
駆けつけた知人の検死官。
このままロジャーは埋葬されてしまうの!?
本作の原題は「デッド・ヒート(DEAD HEAT)」という意味深なタイトル!
ですが邦題は「ゾンビ・コップ」という身もふたもないタイトルですので、この後ロジャーがどうなるのかは、何となく察して頂けるのではいかと思います😅
↑動く死体と関連ありそうなダンテ製薬の秘密の実験室。
死亡したロジャーの遺体。
そこにやって来た知人の検死官。
そして「ゾンビ・コップ」という邦題。
…何が起きるかは、もうお分かりですね!
という事は本作は、ゾンビとして復活したロジャーがダグを襲うサバイバル・アクション映画!?
いいえ。
ゾンビとして蘇生したロジャーは、死んでいるとは思えない生前と変わらない雰囲気ですし、会話だって普通に交わせます。
ですが、自分の死を信じないロジャーに対して、検死官は冷静に説明するのです。
「普通に喋れるのは、まだ死後の腐敗が始まっていないからで、恐らく体は12時間で腐ってしまう」と…
↑悪いけど、あなたと会話できるのは後12時間よ。
そう。
本作はゾンビになった警官(ゾンビ・コップょの映画であると同時に、もし死んだ後、12時間だけ自由に行動する事ができるとしたら、人はどんな行動を取るのか?という事を問う「人生で最後にやっておきたい事」を問う映画でもあるのです!
ダンテ製薬が作るゾンビは、内臓も脳も摘出した後の抜け殻のような存在で自由意志はありません。
↑どんな死体も動かせるダンテ製薬の技術ですが
死んで時間が経っていれば意志はありません
ですがロジャーは、80年代の熱血刑事!!
熱血刑事は、たとえ残された時間が12時間しかなかったとしても、やり残した仕事を投げ出す事はできせん!
だからロジャーはゾンビ・コップではなく、死んでも熱い(デッド・ヒート)な男として、ダグと一緒に最後のミッションを完遂する事にします!
劇中そんな二人の会話には、悲哀や死への恐怖んてありません!
たとえ死んでしまったとしても、何事もなかったかのように刑事としての任務を全うしようとする彼らの男気は、観ていてちょっと泣けて来るのではないかと思います😥😥😥
↑例え死んでも、心が死ぬまでは刑事だぜ!!
という訳で次回は
悩殺系ガンマン!?
というテーマで
女ガンマン・皆殺しのメロディ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆