こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで

 

カリフォルニア・ドールズ(1981)

(原題:THE CALIFORNIA DOLLS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ロバート・アルドリッチ監督、最後の作品!

 

本作は、発掘良品シリーズに多数作品がセレクトされているロバート・アルドリッチ監督の遺作となった作品!

 

今までご紹介させて頂いた発掘良品のロバート・アルドリッチ監督作品と言えば…「ロンゲスト・ヤード」、「特攻大作戦」、「合衆国最後の日」、「悪徳」の4本!!

 

 

 

 

 

 

どの作品も、思い通りにならない人生を歩んでいる男たちが、それでも自分の夢を叶える為に、人生を賭けて運命に立ち向かおうとする作品を作り続けていた監督!

 

 

↑発掘良品以外でご紹介させて頂いた

 「北国の帝王」と「何がジェーンに起こったか?」も

 厳しい人生に立ち向かう人を描いた作品です!

 

 

 

そんなアルドリッチ監督の遺作となった本作もまた、思い通りにならない人生を歩んでいる主人公たちが、それでも自分の夢を叶える為に、人生を賭けて運命に立ち向かう映画!

 

ただし本作の場合、主役は男性だけではありません!!

 

 

本作は、女子プロレスで栄冠を勝ち取るために、場末の巡業をこなしている2人の女子プロレスラーと、彼女たちの成功に人生を賭ける老マネージャーの映画なのです!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

女子プロレスに青春の全てを賭けた2人の美女が、全米を転戦しながら、やがて〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇を描く。

製作はウィリアム・アルドリッチ、監督は「クワイヤボーイズ」のロバート・アルドリッチ、脚本はメル・フローマン、撮影は「フライングハイ」のジョセフ・バイロック、音楽は「ハッスル」のフランク・デボールが各々担当。

出演はピーター・フォーク、ヴィッキー・フレデリック、ローレン・ランドン、バート・ヤングの他、ヒロイン2人と対戦する日本人プロレスラーとしてミミ萩原とジャンボ堀が出演している。なお、アメリカでは…All The Marblesのタイトルで公開。

※〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇の部分はネタバレになりますので、伏字とさせて頂きました!

 

 

 

女子プロレスに青春の全てを賭けた2人の美女!!

 

はい😉😄

 

 

本作の主役であるアイリスとモリーは、カリフォルニア・ドールズというチーム名の女子プロレスラー!!

 

↑ブロンドがモリー、ブルネット(栗色)がアイリス。

 

 

地元で事務員の仕事をしていた2人は、マネージャーのハリーに勧誘され、人気レスラーになるべく地方巡業を重ねてプロレスラーとしてのキャリアを積んでいましたが、そんな2人の未来は順風満帆とは言いがいたもの。

 

地方興行のプロモーターはファイトマネーをピンハネし、戦う場所も場末のリングばかりで、対戦相手もメジャー選手とは言い難い人選!!

 

↑場末のリングで東洋人の女子レスラーにボコられる2人。

 日本人には嬉しいシーンてすが、アメリカ人としては

 なんだか悲しくなる光景です…

 

 

食費どころか車のガソリン代さえない窮乏生活、過酷な巡業によって悲鳴を上げる肉体、行き詰った挙句、泥レスで日銭を稼ぐ屈辱的な日々…

 

↑ハリーは親切な男ですが、常に金欠状態あせるあせる

 なんで私たちが車を押さなきゃなんないの~!!

 

↑遂には、泥の中でお互いの服を掴み合う泥レスへ…

 こんなの私たちの望んだレスリングじゃない!!

 

 

そんな彼女たちの惨めな日々を観ている観客は「もう夢はあきらめて、別の道を進めばいいのでは?」と考えてしまうのですが、それでも彼女たちとハリーはあきらめる事をせず少しずつ知名度を上げ、映画のラストでは、ラスベガスのカジノ「リノ」で行われる、人気女子レスラーのタッグマッチに出場する権利を得る事になるのです😊😊😊

 

 

良かったねカリフォルニア・トールズ!

 

ですが決勝相手は、実力も人気もカリフォルニア・ドールズを圧倒している黒人タッグ・チームのトレド・タイガーズ!

 

しかも以前2戦はたトレド・タイガーズとは、彼女たちの地元興行で勝ちを譲るよう言われていたのを無視して勝利した結果、シカゴでの再選の際、レフェリーを買収され大敗させられていたのです…

 

↑ボッコボコにされたカリフォルニア・ドールズあせるあせる

 

 

 

さて、人生を賭けた一戦に挑むカリフォルニア・ドールズは、果たして栄光を掴む事ができるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑いけ!勝て!!カリフォルニア・ドールズ!!!

 

 

 

アメリカンドリームとは!?

 

本作に限らず、ロバート・アルドリッチ監督の作品の根底に流れているのは“人生とは思い通りに行くものではない!”という冷めた視点!

 

彼の作品に登場するキャラクターは、夢を挫かれたり、人生を否定されたり、運命に捻じ伏せられたりしている苦しんでいる人々ばかり!

 

けれどそんな状況にも関わらず彼らは皆、決して人生をあきらめておらず、自分の夢を叶える為に乾坤一擲の大勝負をする決意をするのです😄😆😘

 

↑「看守に逆らって勝てば、一生刑務所暮らしか…」

  「結構だ!勝ちに行こうぜ!」(ロンゲスト・ヤードより)

 

↑閣僚全員が逃げ腰の中、決断を迫られる大統領!!

 「アメリカの闇を、俺が国民に告白するよ…」

 (合衆国最後の日より)

 

 

そう。

 

人生とは一回限りのもの!!

 

 

 

だから自分の叶えたい夢があるのであれば、例えその道がどんなに過酷なものだったとしても、その道を歩まない後悔し続ける人生よりは、ずっと意義あるものになるというのがロバート・アルドリッチ監督の哲学であり、真のアメリカン・ドリームでもあると思うのです😊

 

映画の終盤までずっと辛い思いをしていたカリフォルニア・ドールズですが、リノの試合の登場シーンで、ハリーは彼女たちの努力に報いる最高のパフォーマンスを用意してくれます😊

 

 

人生を賭けた挑戦をし続けている人間には、輝ける瞬間が必ずやって来るものなのです😄😆😍

 

↑こんな瞬間があるから、挑戦する人生は素晴らしい!

 レッツ、ファイト!!!

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

半実録反転攻勢

というテーマで

 

パリは燃えているか

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆