こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘というテーマで

 

料理長(シェフ)殿、ご用心

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

楽しき哉、殺人映画!

 

本作は、有名シェフばかり狙った連続殺人の映画。

 

と言ってもポスターを見てお分かり頂けるように、コメディ・タッチの楽しい作品!

 

 

1978年の作品ですが、軽快なノリで描かれる陰惨な殺人事件のミスマッチ感は、来るべき80年代のPOPテイストの萌芽を感じさせるのです😊

 

↑シェフたちの殺され方は陰惨ですが…

 

↑映画のテイストは、80年代POPなのです😆

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ロンドン、パリ、ベニスの有名レストランで次々に起こる料理長殺人事件をコメディ・タッチで描く。製作総指揮はマーブ・アデルソンとリー・リッチ、製作はウィリアム・アルドリッチ、監督は「おかしな泥棒 ディック&ジェーン」のテッド・コッチェフ。アンとアイヴァンのライアンズ夫妻の原作を基にピーター・ストーンが脚色。撮影はジョン・オルコット、音楽はヘンリー・マンシーニが各々担当。出演はジャクリーン・ビセット、ジョージ・シーガル、ロバート・モーリー、ジャン=ピエール・カッセル、フィリップ・ノワレ、ジャン・ロシュフォール、ルイジ・プロイエティ、ステファノ・サタ・フロレス、マッジ・ライアン、フランク・ウィンザー、ピーター・サリス、ティム・バーロー、ジョン・ルメスリエなど。

 

ロンドン、パリ、ベニスの有名レストランで次々に起こる料理長殺人事件!!

 

なんか、コナン君の映画みたいですね!

 

 

 

はい。

 

そんな感覚で楽しんで頂いてOKです😊

 

 

 

本作は、当代一流のヨーロッパのシェフたちが、次々殺されてゆく映画!

 

 

 

最初の犠牲者は、絶品のハトの包み焼き料理を作るルイ。

 

次の犠牲者となったのは新鮮なロブスター料理を得意とするゾッピ。

 

 

 

彼らは二人共、自分の得意とする料理の調理法で殺害されていたのですあせるあせる

 

↑ロブスターの水槽で溺死していたゾッピ!!

 

 

殺された二人の共通点は、高名なシェフであるという事と、つい最近、美食家で有名なマックスという富豪が出版している料理雑誌で、世界最高の4人の料理人として特集記事に取り上げられたという点!

 

↑大食漢で美食家のマックスの舌は一流です!

 

 

という事は、次に殺されるのは残った2人の料理人?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑ちなみに残りの2人は、鴨料理のムリノーと…

 

↑爆弾型の超大型ケーキのパティシエのナターシャ!

 さて、彼らの運命は!?

 

 

 

映画が楽しかった80年代!

 

前述しましたように、本作は1978年の作品!

 

 

動乱の70年代が終わり、MTVやヒットチャートが話題の中心となった80年代を直前に控えた1978年前後は、次の時代の様子を伺うような、楽しく元気になる映画が目白押しだった時代です!

 

↑007も宇宙へ行く時代!

 (1978年の映画①「007/ムーンレイカー」)

 

↑80年代は、こんな感じで遊んじゃおうラブラブ
 (1978年の映画②「グリース」)

 

↑映画を観に行ったら彼氏が突然死!?

 (1978年の映画③「ファール・プレイ」)

 

 

60年代のヨーロッパの若者映画のように、ポップなノリで、気楽に映画を楽しむ80年代は、エンターテイメント至上主義のようになってゆくのですが、その直前の1978年は、従来の映画の様式の中に、ライトタッチなコメディを挿入して、現実世界とのズレを楽しんでいた時代だったのです😆

 

 

ですので本作にリアリティを求めるのは野暮というもの。

 

 

高名な料理人の命を狙う容疑者として挙げられたのは…

 

最近医師から食事制限を言い渡されて、美味しい食事を食べれない境遇にイライラしていたマックス!

 

↑上手いものが食べられない人生なんて…

 

 

自分が高名なシェフに選ばなかった事に激怒していたシェフのグランヴィリエ!

 

↑何で俺が名シェフに選ばれなかったんだと怒り狂って

 ルイの厨房で大暴れするグランヴィリエ

 

 

そして、いつも死体の発見者となってしまうパティシエのナターシャ!

 

↑キャー!ルイがハト料理みたいに蒸し焼きに!!!

 

 

そして、ナターシャの元夫で、復縁を迫っているファストフード・チェーンの経営者のロビー!

 

↑ねぇハニー。窮屈な料理業界なんて辞めて

 スイーツのファストフード・チェーンを一緒にやらないかいラブラブ

 

 

 

 

…う~ん。

 

やっばり本作は、マンガみたいな展開ですねあせるあせる

 

↑あれっあせる途中でグランヴィリエが殺された!?

 …という事は、彼以外が犯人なの?

 

 

 

けれど、そんなライト・タッチな映画を楽しめた時代というのは、平和で幸福だったという事。

 

 

本年のように、世界全体の人々が神経症のようになりつつある時代には、ひょっとすると、こんなライトな作品こそが、心を癒してくれるのかもしれません…

 

↑奇しくも、80年代のライトタッチ映画の代表作である

 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がTVで放映され人気を博した現在は

 時代が80年代テイストを求めているのもしれないのです…

 

 

 

 

という訳で次回は

 

至高の料理

というテーマで

 

バベットの晩餐会

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格