こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
第八弾
というテーマで
追想
(1956年版)
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
3つの追想
…えっと
(-"-;A
まず最初に、本日の追想という作品ですが
実は日本で公開されている
追想という邦題の作品は全部で3作品あり
当初、発掘良品の第25弾としてリリースされたのは
1973年版の作品だったよう
記憶していたのですが
現在の発掘良品さんのサイトでは
1956年版の作品がご紹介されておりますので
本日はサイトのセレクションに則って
1956年版の追想をご紹介させて頂きます。
↑1975年版の「追想」は
ナチスに最愛の妻と娘を殺されてしまった男が
自分の持つ古い城に駐屯していた
妻子を殺したナチスの舞台を皆殺しにするという
リベンジ・ムービー。
第25弾にセレクトされた他の作品が
フォロー・ミーとマドモアゼルという
某映画解説本で紹介されたDVD未発売作品でしたので
1975年版だと思うのですが…
ちなみに3作の追想の原題は…
1956年の追想=
ANASTASIA
(アナスタシア)
1975年の追想=
LE VIEUX FUSIL
(古いライフル)
2018年の追想=
ON CHESIL BEACH
(チェシル・ビーチにて)
もちろん3作は何の関係もありませんので
続編でもリメイクでもありません
ですが、何の関係もない作品に
同じ邦題を付けるのは
日本の映画ファンを混乱させてしまう
困った行為だと思うのですが
皆さんはどう思われるでしょうか?
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
ロシア革命の犠牲から
奇跡的に逃れ今も生存を伝えられる
ロマノフ王朝の皇女アナスタシアに絡まる
恋と陰謀を描いた話題作。
原作はガイ・ボルトンの潤色による
フランスのマルセル・モーレットの戯曲により、
「旅情」のアーサー・ローレンツが脚色、
「愛情は深い海の如く」の
アナトール・リトヴァクが監督した。
はい。
本作はロシア革命によって滅亡した
ロマノフ王朝の伝説である
処刑されたニコライ2世の4人娘の一人
アナスタシア元皇女だけは
密かに逃げ延びて生きていたのでは?
という噂を元にした歴史映画。
↑ニコライ2世と共に処刑された4人の元皇女と皇太子。
(左から2番目がアナスタシア)
本作は、ロシア革命から10年後に
パリに亡命していた
ロシア帝国の元将軍だったボーニンという男は
ニコライ2世が子供たちのために残した
1000万ポンドの遺産を自分のものにしたいと考え
アナスタシア伝説に目を付け
仲間たちと共に元皇女を探し続けていました。
↑スキンヘッドのボーニン。
…という事はボーニンは
ロシア帝国のお家再興を願う愛国者?
いいえ。
ボーニンにとっては
アナスタシアの生死はどうでもよく
自分こそアナスタシアだと名乗る女性がいれば
その女性の後見人となる事で
銀行に預けられた1000万ポンドを
手に入れようと目論む腹黒い男だったのです!
そんなボーニンはある日
精神病院に入院していた
アンナ・ニコルという記憶喪失の女性が
自分がアナスタシアだと言っていた
という情報を聞きつけて
病院を脱走してパリを徘徊していたアンナを
自分の元へ連れて来て
真偽を確かめようとするのですが
よくいる自称アナスタシアの偽物とは異なり
アンナの風貌や立ち振る舞い
そして喋っている内容が
本物のアナスタシアのようだったのです!
↑むっ。どことなくアナスタシア皇女似てない事もないな…
けれど冷徹なボーニンは
アンナが本物のアナスタシアだとは思わず
記憶喪失のおかしな女だと考え
あやふやな記憶の彼女を皇女らしく仕込み
デンマークに嫁いだために
ロシア帝国滅亡の難から逃れていた
アナスタシアの祖母の皇太后に引き合わせて
孫と認めさる計画に着手し
アンナにアナスタシアとしての立ち振る舞いを
教えていくのですが
時より戻る彼女の記憶や思い出の中には
アナスタシア本人しかしらない
ロシア帝国時代の話が混じっていたのです!
あれ?この子はダンスが踊れるじゃないか
さて、ひょっしてアンナは本物の
アナスタシア皇女?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑どんどん洗練されていくアンナ。
あれ?もしかして、ひょっとするとアンナは…
一縷の望み
アナスタシアは、祖国を失ったボーニンにも
愛する子供や孫を失った
皇太后にとっても、存在するはずのない人物。
だから二人は最初から
アンナは偽物のアナスタシアであり
ロシア帝国の復興など
ありえない夢物語だと決めつけています。
↑ふん!財宝狙いの泥棒娘が!!
けれど記憶のないアンナは
そんな彼らの冷たい視線に傷つきながらも
必死で皇女として振る舞います。
冷たい目の観衆の中
アンナはアナスタシアであろうとします。
そして、そんな姿を見ているうちに
ボーニンはいつしか
アンナの健気な人間性に対して
自分自身が好感度を抱いている事に
気づいていくのです…
↑こいつ、俺が利用している事を知っているのに
こんなに健気に…
そう。
人間の幸福というのには
金銭では得られないものがあります。
それは、相手との信頼関係。
ロシア帝国から裏切られ
パリで流浪の人生を歩んでいたボーニンは
自分を信頼してくれる人と出会い
金の目当ての人生よりも大切な事があるのを
思い出していくのでした…
↑俺の人生はアンナを踏み台にする事か?
それとも…
という訳で次回は
その国に住んでいないと
分からない事
というテーマで
ビフォア・ザ・レイン
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①相手との信頼関係を築く発掘良品の
映画に興味がある方へ…
②相手との信頼関係を築く事で
人生が輝いてゆく映画に興味がある方へ…
③信頼関係によって人間性が磨かれていく
映画に興味がある方へ…
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