こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマの番外編として
M★A★S★H
マッシュ
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ロバート・アルトマン監督
前回ご紹介させて頂いたナッシュビルと
本シリーズの4回目でご紹介させて頂いた
ロング・グッドバイは
共にロバート・アルトマン監督の作品!
社会への反骨精神を持ちながらも
映画の中で、直接的な政治批判は行わず
作品の空気に反映させる手法は
ロバート・アルトマン監督ならではの方法!
そして、そんな作風によって
1970年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールと
アカデミー脚色賞を受賞したのが
本日の作品なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
ブラック・ユーモアと
エロティシズムにあふれた反戦映画。
エロティシズム??
(-"-;A
はい。
本作は、朝鮮戦争の前線に設けられた
米陸軍移動外科病院が舞台のコメディ映画!
映画の冒頭、ヘリコプターが前線に到着し
外科医が赴任してきます。
↑オープニングは空撮です。
と、言っても降り立った外科医は
不真面目そうな男たち
↑あれ?なんかグダッとした雰囲気ですね…
彼らは近くにあったジープを、勝手に拝借し
車を盗まれた兵士たちは大混乱!
↑これ、使わしてもらうね~!
前線に赴任した外科医たちは
なんだかチャランポランだったのです!!
↑おい、ゴルフしようぜ~!
えっ
でも前線の外科医がチャランポランだったら
怪我した兵士は、大変な事に!?
いいえ。
医師としての彼らは、みんなとても優秀!
ですので本作は
最前線の狂乱状態の兵士たち日常と
血だらけの手術室が
交互に描かれるサンドイッチのような内容!
↑兵士たちの日常はグダグダ!
↑けれど、怪我をした兵士たちは
血みどろになって病院に担ぎ込まれ死んでいきます…
そう。
本作は、軍や政府があまり描きたくない
前線のグータラな日常と
怪我をして運び込まれる兵士たちを描いた
リアルな戦場の映画なのです!
↑神に祈ってばかりの上官を
医師たちは、アホくさ!という目でバカにします!
ロバート・アルトマン監督は
第二次世界大戦中に従軍した経験があり
彼の知っている戦場とは
美辞麗句で語られる規律ある世界ではなく
ごく普通の人々が集まって
何をどうしたらいいか分からず
しぶしぶ命令に従っているだけの場所!
本作では、そんな厭戦気分の兵士の
敵と戦うシーンは描かれず
恋愛で失敗したり、絶望して死にたくなったり
他の部隊とのスポーツ試合で
賭けをして儲けようとしたりしている兵士たちを
ごく普通の青年として描いた直後
手術室で死んでいく彼らを見せ
どう?
これが本当の戦場なんだよ!
と、教えてくれているのです。
さて、では実際の映画は
どんなエピソードが披露されているのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑自分はひょっとしてゲイかもしれないと
知らなかった自分の性癖にショックを受けた歯科医が
自殺しようと仲間に相談すると…
なんと、友達たちは最後の晩餐を開いて
お別れをしてくれます!
けれどこれは、友達たちの作戦!
仲間たち素敵なサプライズをもらった歯科医は、
自殺しようとした事も忘れちゃうのです
ヽ(=´▽`=)ノ
ベトナム戦争に重ね合わせて…
本作が公開されたのは1970年!
当時は、ベトナム反戦運動によって
アメリカ国内が真っ二つに割れて争っていた時代!
そんな時代に作られた本作は
当然ですが、ベトナム戦争に対しての
アルトマン監督の意見が反映されていますが
当時のアメリカでは
ベトナム戦争を相対化して見せる本作の内容は
許されるハズもなく
本作は、朝鮮戦争に舞台を変えて作られます。
けれど、その結果として
ベトナム戦争だけが、こういう状態だったという
戦地の特定がされなかった本作は
これ以降起こったの全ての戦争や紛争においても
本作と同じ状況が起こっているという
普遍的な戦場のリアルを描いた映画となりました。
だからきっとベトナム戦争以降に起こった
アフガンや、フォークランドや、イラクやなどの戦場も
きっと本作のように
状況の良く分からない若者たちの右往左往と
血まみれの手術室が
繰り返されていたのだと思われます。
↑ああ、今日も血まみれだ…
そしてきっと、これからの戦争も…
という訳で次回は発掘良品に戻り
ファレリー兄弟魂
というテーマで
ふたりにクギづけ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①ロバート・アルトマン監督作品に
興味がある方へ…
②最前線の兵士たちを描いた映画に
興味がある方へ…
③ロバート・アルトマン監督作品で
発掘良品でラインナップしてもらいたい映画に
興味がある方へ…
↑「ポパイ」
故ロビン・ウィリアムスがポパイを演じた本作は
興行的に失敗してしまい
未だにDVDが発売されていません
TSUTAYAさん、是非!
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