こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 
想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで

ロング・グッドバイ



という映画をご紹介したいと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。






カチンコ 奇妙な空気のハードボイルド カチンコ


本作の原作は1950年代に書かれた
 

フィリップ・マーロウという探偵が活躍する

 

レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説!


↑小説のロング・グッドバイ(邦題は「長いお別れ」)。





黒スーツで常にタバコを加えた探偵
 

フィリップ・マーロウは
 

探偵のイメージの代表格のような存在!


↑スーツ、中折れ帽、タバコ、そして夜の街!

これがフィリップ・マーロウのイメージ。

(「ブロンドの殺人者」でディック・パウエル演じたマーロウ)







…けれど





本作に出て来るマーロウは
 

原作の持つクールでダークなイメージとは
 

ずいぶん違った雰囲気なのですあせる


↑あらら?なんかヨレッとしてますね汗


 

 

 

 

カチンコ アバウトなストーリー カチンコ

 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば

 

本作の解説は以下の通り

 

ロサンゼルスのネオンの中を事件を求めて、

しかも一抹の感傷を抱いてさまよう私立探偵

フィリップ・マーロウを主人公とする

レイモンド・チャンドラーの小説の映画化。

 

 

 

 

う~ん。何ともカッコいい解説ですが

 

本作のフィリップ・マーロウは

 

事件を求めて街をさまよっておらず

 

自分の部屋で猫とゴロゴロしているのです汗

 

↑猫にねだられて夜中に餌を買いに行くマーロウ。

本当にハードボイルド探偵??

 

 

 

 

 

 

そんなマーロウの元に

 

夫婦喧嘩をして家を飛び出して来た

 

友人のハリーが訪ねて来て

 

少し頭を冷やすために

 

妻のいないメキシコで過ごそうと思うので

 

車で送ってほしいと頼んできます。

 

 

 

 

 

なんだか奇妙な依頼ですが

 

友人の頼みなので、マーロウは承諾して

 

ハリーをメキシコに送り届け

 

家に戻ってしばらくすると

 

マーロウの元に警察がやって来て

 

ハリーの妻が殺され

 

妻殺しの容疑者ハリーの逃亡に協力した疑いで

 

マーロウを拘束してしまうのです!

 

↑マーロウの要を得ない説明に警察は激怒!

夜中に突然やって来た友人をメキシコに送るかフツー?

 

 

 

 

 

わぁ。

 

 

マーロウ、いきなり絶体絶命!?

 

( ̄Д ̄;;

 

 

 

 

 

と思っていると、突然マーロウは釈放!

 

 

 

 

 

理由は、メキシコで自殺したハリーが

 

発見されたから!!

 

 

 

 

 

容疑者が死んでしまった以上

 

マーロウを拘束する理由はありませんね。

 

 

 

 

 

 

という事は、この後の展開は

 

名探偵マーロウがハリーの死の真相を解明?

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

狐につままれたような顔をしたマーロウは

 

その後、全く関係ない

 

若妻の夫の失踪事件を引き受けるのです!

 

↑作家の夫を探してちょうだい!

でも、たぶん居場所は分かっているの。

OK!

 

 

 

 

 

 

…えっ?

 

 

 

 

ひょっとして、この映画のストーリーって

 

メチャクチャなの汗汗

 

(-"-;A

 

 

 

 

 

 

とんでもない!

 

 

 

本作は、多くの映画ファンに愛されている

 

傑作なのですが

 

ストーリーの全容が分かるのは

 

最後まで映画をご覧になった方だけ!!

 

 

 

 

 

ですので、マーロウがどうなるのかは

 

是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑なぜかマッチョたちに囲まれるマーロウ!

一体どうしてこんな展開にあせる

 

 

 

 

 

 

カチンコ 二世代前のライフスタイル カチンコ

 

 

前述したとおり、原作のフィリップ・マーロウは

 

1940年代が舞台のハードボイルド!

 

↑古き良い時代の探偵モノ!

 

 

 

 

 

けれど本作は1973年の映画。

 

 

 

 

 

ですので、もし30年前の探偵小説を

 

そのまま映画化したとしたら

 

きっと、古い感じの作品になっていたと思います。

 

 

 

 

 

けれど、本作のロバート・アルトマン監督は

 

その時代の光景と

 

その中で右往左往する人々を描くのが得意な

 

時代を俯瞰的に観る事のできる人!

 

 

 

 

 

 

だからこそ本作は、もし40年代のマーロウが

 

30年後の1970年代初頭の

 

ロサンゼルスに住んでいたとしたらどうなるか

 

という視点で描いた

 

時代とずれてしまった探偵の活躍する

 

ミステリーになっているのです

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

↑こんなカッコよい探偵だったのも今は昔…

 

↑ああ。俺の時代は、もう古いんだな。きっと…

 

 

 

 

 

奇しくも30年前といえば

 

令和元年から30年前と言えば昭和時代!

 

 

 

 

 

 

ですので、本作の作風というのは

 

令和の時代の片隅に

 

昭和の名探偵の明智小五郎や金田一耕助が

 

なんとなく居場所なさそうにしている

 

というイメージで見て頂けると分かりやすと思います。

 

 

 

 

 

 

フィリップ・マーロウは名探偵ですので

 

映画のラストでは

 

ちゃんと謎解きをして事件も解決します。

 

 

 

 

 

 

けれど、その後マーロウはどこへ行くのでしょう?

 

 

 

 

 

 

マーロウの去っていくラストは

 

2つ前の世代のヒーローが静かに退場するような

 

侘び寂びを感じさせるものなのです…

 

↑さらばフィリップ・マーロウ。そして、さらば40年代…

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

人生に色づけ

 

というテーマで

 

カラー・オブ・ハート

 

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

 

①フィルム・ノワール時代のまま

アニメの世界に取り残された探偵に

興味がある方へ…

 

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②時代に取り残された芸人が身を引く際の

もの悲しさに興味がある方へ…

 

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③時代を超越する老人の心意気に

興味がある方へ…

 

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