ガダルカナル戦書籍一覧   
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ウィックハムの戦い 日本軍編 その五

から続いております。

 

ウィックハム派遣隊第二次輸送隊は二十名近い落伍者、戦病死者を出しながらもカヌーを3杯手に入れ椰子の実を収穫運搬し糧食の確保、更には連絡地点の大発動艇二隻を発見している。

 

裏ムンダで傷病兵を降し第二次輸送隊を収容の為、休む間もなく反転した機関銃小隊の仙頭少尉以下は三隻の大発動艇で連絡地点に到達。

第二次輸送隊を待つ間に敵魚雷艇に発見され攻撃を受けた。

擬装の為、海岸へのし上げていた二隻は動きが取れず残る一隻で反撃奮戦するも大発動艇は沈没。

かろうじて生き残った仙頭少尉他一名以外は全員散華された。

 

この頃ソロモン諸島では連合国軍のコーストウォッチャーがソロモン各島で暗躍しており日本軍の飛行機が発進すれば無線報告。

各島の日本軍の動向、戦力、装備も無線連絡。

↑後列中央コーストウォッチャーのマーティン クレメンス氏

少数の日本兵には襲撃を行う状況でウィックハム派遣隊も戡定作戦は実施していたが被害も多く出していた。

 

第二次輸送隊が発見した大発動艇二隻は海岸にのしあげていたもので積み荷はなくエンジンは破壊されており前記事情を知らない第二次輸送隊は状況を理解できなかった。

しかしこの破壊された大発動艇を動かさねば部隊は助からない。

大発動艇のエンジン整備経験のある機関兵が集められ遂に一隻の大発動艇を完成させた。

 

しかし部隊総員乗船するには大発動艇一隻では無理がある。

ウィックハム出発時の隊員は165名、20名が落伍・戦病死。

大発動艇一隻の乗船定員は80名、止む無く折り返し回収を約束して迫撃砲小隊50名が残置される事となり他の90余名を第一回輸送と決めている。

 

第一回輸送となった派遣隊は一隻の大発動艇でエンジンの調整をしながら農園で芋や砂糖キビを調達しながら前進するも原住民から二度の襲撃を受けた。

昭和18年7月24日、ウィックハムを出発して23日目に二度目の襲撃は大がかりだった。

大発動艇を擬装した場所の河口から原住民は迫撃砲と機関銃で攻撃をかけて来て、本格的な戦闘となった。

一時間程で原住民は引き揚げたが大発動艇は燃やされ部隊は友軍の許へ帰る手段を失ってしまった。

 

部隊は移動する術を失い再び行軍を続ける事となる。

何度か農園で食料を調達しながらバリキ半島北側付け根に出たところで大きな農園を発見する。

バリキ半島の位置を間違えておりましたので訂正してお詫び申し上げます。

新しい史料より今迄バリキ半島と認識しておりました半島のもう一つ上の半島がバリキ半島でありました。

又、現在地の正確な位置は不明でありますが゛グーグルアースを拡大して見ると黄〇付近に農園らしき集落があり赤↑で指した島にも集落がありました。

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現在地はおそらく↑黄〇の此処で良いと思います。

23日を要してこの距離となると裏ムンダは気が遠くなる距離であります。

 

高台より双眼鏡で周囲を見渡すと大農園の対岸に30-40隻のカヌーが見えた。

第二次輸送隊指揮官 陸軍歩兵229連隊 福島中尉

「カヌーをとりましょう」

海軍呉六特 山田少尉に笑いかけた。

 

つづく

 

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