ガダルカナル戦書籍一覧
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ソロモン諸島 ガダルカナル島 御戦没者名簿(鋭意整理入力中)
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
現在鋭意更新中 ケ号作戦 陸上戦目次
立岩支隊長 立岩 新策大尉
1月28日夜半バイシー島に上陸した立岩支隊は一睡もせず警戒警備、ドラム缶の引き揚げ、舟艇の回収に努めた。
バイシー島とガ島の位置関係
バイシー島地誌
ガダルカナル島東方約50kmに位置し数百メートルの水道で遮られいる島で海岸付近に民家か点在し他は密林に覆われている。
グーグルアースより現在のバイシー島
立岩支隊は密林の中通路を切り開き連絡を密にし、相互警戒態勢を敷く。
昼頃、支隊本部の兵がパイナップルを以て来た。
支隊長はパイン缶のパインは知ってていたが生は食べたことが無く、手際よく兵の切ってくれたパインを一口・・・ 吃驚
生のパインってこんなに美味いものか
各隊、密林内の樹木を利用して宿舎を造る。
一夜にして工夫された雨露を凌ぐ宿舎が完成するが蚊の多さに驚いている。
余談ですがラッセル諸島の一番大きな島パブブは映画パシフィックの
第4章〜グロスター岬/パヴヴ〜
のパヴヴです。
ガ島戦陸上戦集結の後、ラッセル諸島に海兵隊の駐屯地を設けたのですが、立岩支隊同様蚊に悩まされマラリア患者が多数出たとの事。
立岩支隊の将兵は頭と顔を蚊に刺されぬよう蚊袋を被り、薬を塗って蚊を予防と余念がない。
上陸二日目にも拘わらず米軍のP38が海面スレスレ低空で偵察に飛び回る。
※恐らく上陸時に逃げ去ったコーストウオッチャーから日本軍上陸の報せが米軍に入っていたと思われ、「ラッセル諸島に日本軍上陸」は他の欺瞞工作と重なりガ島米軍の進攻を躊躇させたのではと想像します。
1月30日
早朝よりP38がバイシー島上空を繰り返し偵察する。
単機の場合もあれば3機、5機と編隊で飛来する。
↓は昭和19年ガダルカナル島ククムビーチ米軍揚陸桟橋
続々と揚陸される ロッキードP38ライトニング戦闘爆撃機
上空を警戒している歩哨が敵機を確認し 空襲 空襲 と伝達する。
すると人の声を真似る白いオウムが クーシュー クーシュー と発声する。
時にはオウムの声に騙され待避行動を取ることもあった。
宿舎にカニが沢山集まって来る。
そのカニを目当てに長さ1米ほどもあるオオトカゲが宿舎に現れる。
その時間帯が寝付く頃で寝床の上までカニとトカゲが這い上って来るので木の棒を片手に寝床へ入るのが習慣となる。
蚊や蠅も多く、何処へ行っても人間を追いかけて来るのでどんなに暑くても裸にはなれない。
陽が登れば米軍機、陽が沈めばこれ等小動物に悩まされる。
ラッセル上空に飛来したであろうロッキードP38
1月31日
午前二時頃 突如猛烈な雷雨。
宿舎の屋根を無き物の如く寝床へ降りそそぎ全身ビショ濡れとなり急ぎ防空壕へ待避する。
午前七時頃 突如敵戦闘機低空飛来。
海面スレスレを飛び旋回したかと思えば猛烈な機銃掃射を浴びせて来た。
其の機銃掃射は三十回を超えた。
海岸に隠匿した舟艇が発見されたらしい。
舟艇が多少被弾貫通の被害を受けたが密林に待避していた人員に被害は無かった。
敵機の飛来回数は次第に増え爆撃・機銃掃射が繰り返されるが友軍機の姿を見る事は無かった。
日本軍艦隊が本日中にガ島出発の予定であったが連絡無く戦況は愈々緊迫して来たのでありました。
つづく
過去の記事
第二師団歩兵第十六連隊 第三機関銃中隊長 亀岡日誌
第三八師団 歩兵二二八連隊 第三大隊長 西山日誌
第三八師団 歩兵二二八連隊 第三大隊 第十中隊長 若林日誌
堺台第一拠点の記録
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勇一三〇二
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉 長谷川榮作さまのホームページ
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。
新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。