日産自動車、中国内一部工場閉鎖。 | GTZ&RSのブログ

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日産自動車(株)は、21日(金)に中華人民共和国江蘇州の常州工場を閉鎖すると発表しました。

日産自動車(株)に拠ると、中華人民共和国内に於ける販売台数が低迷していることから常州工場を閉鎖し、現在の8工場から7工場にするとのことです。

それでも、日産自動車(株)の年産160万台の生産能力に対して、今期は80万台程度の生産計画とのことです。

日産自動車(株)の常州工場は、東風汽車集団有限公司との合弁で2003年(H15年)に設立され、2020年(R2年)11月に稼働開始した比較的新しい工場で、SUV(Sport Utility Vehicle)を中心として生産能力は年産13万台の工場です。

因みに、JETRO(日本貿易振興機構)に拠ると、中華人民共和国の自動車販売台数は、2023年は3,009万4,000台(+12%増)、2022年は2,686万4,000台(+2.1%増)新型コロナウィルス禍の2020年でも2,531万台と非常に大きな市場ですが、日本の完成車メーカーの撤退や減産が目立って来ました。
(我が国の自動車販売台数は、2023年は477万9,086台、2022年は420万1,320台、2021年は444万8,340台です。)

  • 2018年09月04日:スズキが重慶長安鈴木汽車有限公司の株式を全譲渡し撤退。
  • 2023年10月24日:三菱自動車が広汽三菱汽車有限公司の株式を全譲渡し撤退。
  • 2024年05月15日:本田技研工業が中国内正規社員の希望退職募集及び減産。

やはり、中華人民共和国内での自由で公平な企業活動には限界が有る様で、現地役人などとの何らかの特殊な関係が必要な様ですし、技術や生産能力を現地に引き渡してしまうと冷遇される様です。
(関税や補助金などで製品が冷遇される偏った市場では、製品の競争力は著しく失われます。)