理解すべき2つの公式
パチンコのデータ管理では、実は欠かせない公式があります。
それは、『出玉率』と『割数』と呼ばれる用語であります。聞きなれない用語かもしれないですが、この2つは似ているようでいて、ちょっと意味合いが違ってきます。では、その辺の違いとはどんなものなのかを説明していきたいと思います。
先ほど述べたように「出玉率」と「割数」とは似て非なるものであります。
まず、出玉率のほうですが・・・・これはよく耳にしたことがあると思いますね?
「あのホールの今日の宣伝チラシに出玉率200%と出ていたぞ~~~!」とか、よくこんな会話を聞いた方もいるかと思いますが・・・・では、まずは出玉率から説明していきますね。
【出玉率】
アウト玉からセーフ玉を引いたものを差玉といいますが、反対にアウト玉に対してどれぐらいのセーフ玉があるのかを表した数字であります。セーフ玉をアウト玉で割ったものが出玉率です。
出玉率 = セーフ玉 ÷ アウト玉
例えば、1日の営業時間のうちに3万個のアウト玉があったとして、セーフ玉が3万6千個あったとします。そうした場合に、この出玉率は120%となりますね。
36,000個÷30,000個=1.2
つまり、1.2×100%=120%となりますね!
では、次に割数と呼ばれる用語について説明しておきたいと思います。業界の関係者が、日常的に当たり前のように使っているこの用語。一般の方には正直あまりなじみはないとは思います。また、もしこの言葉自体を知っていても、その意味合いまでは本当に理解している方は少ないでしょうね。
【割数とは?】
玉数で算出する割すうは、遊技によって顧客に提供した玉数(売上玉─(±差玉))から売上玉を徐した数字で表されます。これを計算式で表すと、以下のような公式になります。
割数={売上玉─(±差玉)}÷ 売上玉
という公式になります。ちなみにこれを営業割数と呼びます。
この営業割数の他に景品金額を売上玉で除したもの
(景品金額÷売上金額=割数)
景品金額に原価率を掛けたものを売上金額で除したもの
(景品金額×原価率÷売上金額=割数)
で、割数を表すこともあります。
ちなみに、売上とは、パチンコホールでは、玉1個につき4円で貸すことによって売上を上げています。貸し玉料金の合計がそのホールの一日の売上ということになります。データ管理をする上ではもっとも基礎中の基礎のデータといえます。
日々の売上データを蓄積するだけでも、週単位、月単位のホール運営状況を分析できますね。
1円パチンコのメリット・デメリット
【1円パチンコのメリット】
○投資金額が少ない
○大負けの可能性が低い
○豊富な機種ラインアップがある
【1円パチンコのデメリット】
×勝ち金額が少ない
×時間効率が悪い
×最新の機種が打てない
次に1円パチンコの仕組みについて説明いたします。
【換金率】
これは各ホールごとに違ってきますが、一番多い換金率は0.6円~0.75円です。4円貸しに換算すると2.4円~3円になります。
【玉貸し】
一般的なパチンコは1玉が4円でホールから借りるわけですが。1円パチンコの場合には1玉1円で借りることが出来ます。4円の時に比べて4倍多く玉を借りることが出来るので、いつもよりも投資金額を抑えることが出来ます。
【設置機種】
撤去予定の機種などを1円パチンコで再活用するホールが多いので設置機種に関しては非常に多彩ではありますが、4円でも客付きが良い新台が入るというケースは稀です。
以上のような4円パチンコとの違いを明確に理解した上で1円パチンコを是非とも楽しんでみてください。1円パチンコといえどもやはりホール選びはとても重要であります。優良店の目安としては、1円パチンコの割合がパチンコ全体の1/3以下ということが上げられます。
設置割合が多すぎると、ホール側の売上が出にくくなるのでその結果として客側に還元される出玉数も少なくなる可能性があるからです。その他の要素としては、大型のチェーン店なんかが狙い目になります。バラエティーに富んだ機種ラインアップがウリのひとつになってるともいえるので、入替費用が安く済むチェーン店などは出玉面でもそれだけ期待が出来るということです。
それから当然ですが、競合店が多い地域のホールもお勧めになります。1円パチンコ導入店が多ければ多いほど、 競争率が高くなるのでそれだけ優良店が見つかる可能性が高くなります。
それとは反対に周囲に1円パチンコがない地域のホールは、ある意味一人勝ち状態なので無理に出さなくても客が付きます。なのでそういう地域では客付きはあまり優良店であるかどうかの参考にはなりませんので。
まぁ、最終的な判断は実際に自分で打ってみて自分で下すことが大事です。
2009年総括
2009年のホールはどこも全体的に稼動の落ち込みが激しかったようです。なので昨年から今年の年末年始は特にですが今後の生き残りをかけるという意味において、いかに固定客増やすかを最重視してたところがあります。といっても通常営業であったとしても全部が全部の釘を開けるわけにはいかないわけであります。
一部の機種以外は釘を閉めて営業する。
これが今年もどのホールにおいても基本的な営業スタンスであります。ということは、これは裏を返せばまさにホールが甘めに使う機種を狙うことが勝利への道に繋がるということですね。
そんな中でも一番のお勧めといえば、やはり「地中海IN沖縄2」ではないでしょうか?
この機種はホールのメインとなる機種でもあり、今後も長くホールが使う可能性が限りなく高い機種でもあります。なので露骨な回収に走ってしまうとあとでホール側は痛い目に遭うことがよく分かってますからね。なので極端に釘を閉めるホールは案外少ないのではないでしょうか?
というわけで、今年のお勧めはやはり「地中海IN沖縄2」でしょうね。
それからあと注目なのは京楽系の機種です。その中でも
●美空ひばり
●仕事人祭りバージョン(甘デジ)
なんかは注目の機種です。
この2機種に関しては朝から高稼働が見込めるので、ホール側もロングランで使いたいという意思があるからです。
それからあとは「エヴァ」
これもホール側の心理としては、長く使いたいという機種のひとつです。なので各ホールは昨年減台してまでも残したわけであります。ホール側としては、まだまだ活躍して欲しいという機械であります。
まぁ、プロ野球でいえば引退に近いベテラン選手といったところでしょうかね。
特に「エヴァ系イベント」なんかは狙い目です。ちなみに同じビスティから出た「マクロス」なんかは機械代の高さがネックになってますから。必然的にホール側は、回収に走るので本気で出すところは少ないのではないかと思います。
いかがでしょうか?
こうして機種別の戦略を考えて見えると、案外今年の狙い目が分かってきたのではないでしょうか?大事なことは、過去に何度も申し上げてますがとにかくホール心理を読むこと。そしてホールが大事に扱おうとしてる機種を狙うということがとても重要です。
これはパチンコで勝つためには基本となる考え方でありますので是非ともしっかりと頭に叩き込んでおいてくださいね。