GTBコンサルティング 平賀 正志(中小企業診断士) -12ページ目


年が明けて、早1ヵ月経とうとしています。


スタートは上々でしょうか?





今日は、書類の話をしたいと思います。


「何の書類?」と訝しがられるかもしれませんが、何でもいいんです、


その書類が、会社やお店のものであるなら。



会社・お店の中には、どんな書類があるでしょうか?


請求書、領収書、納品書、見積書、契約書、決算書、会計書類、


業務用備品や資産のカタログ・仕様書、給与計算書類、人事関連書類、


などなど、数多くの種類の書類があるはずです。



これを読んでくださるあなたは、自分の会社・お店のそれらの書類が


・どこにあるか


・きちんと保管ができているか


・内容をよく理解できているか


・その内容に対し取るべき行動が取れているか


把握なさっているでしょうか?




「書類のことは総務に任せてあるから」なんて経営者の方が多いですが、


それが命取りになったりします。


経営者ご本人が必ず確認すべきです。



苦情の手紙が来ているのに、総務担当の従業員の方に任せるのですか?


顧客を失いますよ。


取引先倒産にかかる資産凍結の連絡が来ているのに、任せるのですが?


債権回収が全くできなくなるかもしれませんよ。




どちらも経営のかなり重要な部分の話です。


もちろん日常的にジャンクメールと言わざるを得ない書類が山ほど


送りつけられるのもまた事実です。しかし、そういう書類に紛れて、貴重な


すぐに適切な行動が求められる書類も届いています。


その対処が遅れたり、取るべき行動が取れなかったら、経営に大打撃を与えます。





書類というのは、どれも皆様の事業活動の結果、発生するものです。


(注文をしたから、納品書が来る。お金を借りたから、借入契約書を取り交わす)


ですから、書類を確認する=日常の行動をチェックする、ことなのです。


それをしない方が、どうやって自己改革できるのでしょう?





書類扱いを疎かにしないでください。


大したことではないかもしれませんが、小さいことが大きな影響を及ぼします。



当方は、書類の管理方法・読み方・その対処方法などについてもご支援させて


いただきますので、ぜひご相談を。総務・経理・人事の各業務への従事が


勤め人時代に最も長く深く経験したことです。きっとお役に立てるものと思います


から、お気軽にお知らせください。



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いよいよ2013年も数時間を残すのみとなりました。

皆様にとって満足のいく年でしたでしょうか。




今年は大胆な金融緩和策により円安が誘導され、大企業は業績回復したところが多かったのかもしれません。しかし、中小企業・事業者、とりわけ大都市から離れたところに位置する企業・事業者にとってはますます厳しさが増しただけであったように思います。


そんな中、経営の厳しい企業様達と一緒に「どうすれば少しでも改善するのか?」をひたすら模索する一年でした。世間がどうであれ、生き残っていかなくてはなりませんからね。



その模索時に問題になったことが共通的に一つあります。それは、


「日々の行動の記録を取っていない」、もしくは、


「取ってはいても、あとから情報として利用できるようには記録を取れていない」


という企業様が非常に多いということでした。

だから、何をしたら良いのか改善につながるのかが、非常に見えにくい。


要は、経営の根本となる会計業務が非常にずさんであるのです。これをまずは正常化しないことには改善への方向性を正確につかめません。正常化することで、商品別損益を計算できるようになったり、前年比較や月別比較などが初めてできるようになります。


ですが、問題のあった企業様はたいてい税理士事務所に記帳を代行されていました。それ自体では問題とはなりませんが、記帳の仕方が先に書いたように「行動の記録となっていない」「あとから情報として利用できるようには記帳されていない」ことがほとんどだったのです。彼らとしては、税務書類を作るためだけに記帳をするという姿勢なのでしょう。


しかしそれでは本末転倒。

企業や事業所は税金を納めるためだけに存在するのではない。健全な事業を行い、その中から負担すべき部分を負担するのです。しかもそれをコソコソと税金逃れしようとしたって結局キャッシュフローを悪化させ、そのために借入が増えて、また金融機関に利息を払うことで、さらに経営体の首を絞めているだけです。税務のためだけなら、高い顧問料や作業料を払い、知恵を借りてほんの少し節税したところで、結局税務調査で追徴されるのがオチです。


本当の意味での利益(資金繰りが少しでも楽になる→支払利息が減る→更なる利益向上)をきちんと提供する、もしくはその方向へ導いて初めて顧問料を受け取る資格があると私は考えますがどうでしょうか。それでこそプロフェッショナルでしょう。



経営が良くならないとどのみち税金を納めることができないのです。それに仮に赤字でも事業税は納めるのです。キャッシュフローが悪いと、消費税すら納めるのも大変。


ということは、しっかりと経営改善し、しっかりと納税して国のため地域のためになったほうがはるかに良いし、地域からも優良企業として一目置かれる。そういう大きな視点での会計業務がこれからの中小企業には必要です。税理士の先生方には、そういうご指導をお願いしたいものです。また簿記についても自分達だけわかっていたら良いのではなく、事業者様方にしっかりとご指導お願いします。



それと同時に、企業・事業者の方々も考えを改めていただく必要があります。

「税理士に依頼して、本当に事業や自社人材の成長や改善に結びついているのか?そうでなければ依頼する意味がない」と。


会計業務は、あとから商品ごと(製品ごと、サービスごと)の損益を計算するなど、経営者や従業員の方々が目で見てわかりやすくなるように、行われなくてはなりません。もし、それを人に頼んでもきちんとなされないなら、いっそのこと、自分でやってみませんか?


手書きのノートに記帳していた昔ならいざしらず、今は会計ソフトを使えば効率的に作業ができます。もちろん簿記の基礎知識はご自身で学習していただく必要があります(それすら面倒という場合は、どうぞ苦境に陥ってください、とだけ申し上げておきます)。「簿記の基礎知識プラス会計ソフト」の利用で、十分に経営改善への方向性を導ける資料が作れます。


もちろん最初は楽ではないでしょう、今まで人任せにしてきたのですから。しかし、ずっと人任せでいいのですか?ご自身の会社の実態をご自身が知らないままでいいのですか?良くないでしょう?



来る年こそ、本当の意味での「自立・自律」のために行動しましょう。もちろん私もそのためのお手伝いをすることができます。作業は肩代わりしません。しかし、やり方は徹底的にお教えします。そこまで自分で頑張った上で、税理士の先生方でしかできない作業を、その時点で初めてお願いする、と。



自分でやらなければ生き残れない、そういうご時世です。

来る年も勝手に自分達の都合のいいようになってくれるはずがありません。明るい未来は自分の手でつかむのだという強い気持ちを持って進んでいきましょう。



それでは、本年もいろいろとお世話になり有難うございました。良いお年をお迎えくださいますように。



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先日、仕事で京都祇園にあります建仁寺に行って参りました。

(そういう仕事もあるのです。顧客がそこで展覧会をやっていましたので)


その塔頭寺院のうちの2つを訪問しまして、2つ目の塔頭でお茶を飲んでいました時にそこの住職とお話しをする機会を持てました。




その中で、「禅とは何か」という話になりました。

(建仁寺は臨済宗、禅宗のお寺です)


その住職がおっしゃるに、


「禅とは、『今を生きる』ということである。眼の前にあること・ものに感謝し、集中してそれに向かいなさい、ということ。ひょっとすると、そのお茶が人生最後のお茶になるかもしれない。だから感謝し、目いっぱい楽しんで飲んでもらえれば良いのではないか。形あるものは全て、いつかなくなる、もしくは形を変えてしまうから」


とのことでした。

そして、その場で近頃の自分自身はどうなのか、かなり深く省みるに至りました。




さて、「形あるものは全て、いつかなくなる、もしくは形を変えてしまう」

・・・つまりは「色即是空」ということなのですが、もうこればかりは宇宙全体における真理であり、例外はありません。


しかし、人間は昔へ戻りたがったり、さして役にも立たないものに執着したりしています。

それが企業だったら、どうでしょう。

確実に成長・発展・改善の目を摘んでしまいますし、時代の変化についていけません。



昨日と同じ自分ではいられないのです。

常に自己改革を試みて、毎日新しく生まれ変わる。


そういうフレッシュな気持ち、謙虚さを忘れないようにしたいですし、

同じようにお考えの事業者様の支援に全力を尽くしていきたいと

いつも思っております。


ぜひご相談などいただきたくお待ち申し上げております。





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