今回は、経営についてあまり科学的ではない話をします。
完全に「精神論」だと申し上げても良いくらいでしょう。
しかし、ここを間違うと上手く行くかもしれない可能性までつぶしてしまうので、
お話ししたいと思います。
最近の流行り言葉に「コラボレーション(collaboration)」というものがあります。
「共同、協力、合作、共同制作」とかいう意味ですね。
私が支援させていただくような中小の事業者様の間でも盛んにその言葉が使われています。
劇的に業績回復しないと存続すら危ういような事業者の方に限って、
(ないしは地域全体、業界全体で再興を目論む場合は、その集団)
「どなたかとコラボレーションしたい」
「誰々さんとコラボして」
(その「誰々さん」は近隣の著名事業者であったり、もしくは同じように業績回復が必要な事業者だったりする)
「地域みんなで頑張ります」
とかいうのをとにかくしつこいまでに唱えられます。
唱えること自体は構いません。
しかしそこに横たわるマインドに問題があるのです。それは大抵の場合、
「(自分が頑張るのではなく)コラボ相手の良さに乗っかって、自分のところの業績回復をさせたい」
「みんながやってくれるなら、自分もやる」
ということなのです。
要は自分がまず頑張るのではなく、誰かに助けて欲しいと待っているだけなのです。
そういう例をイヤというほど目にしてきました。
そして結果は・・・何も起こりません。起こるはずもありません。
だって自分では汗をかかないのですから。
その都度、私は、
「『みんなでやる』は『誰もやらない』と同じことですよ」
と申し上げています。
そもそも、
誰かと組まないと改革は進まないのでしょうか?
どうしても地域全体で取り組まないと何事も成功しないのでしょうか?
そんなことはないでしょう。
そして多くの人とともに何かをするとか、誰かと組むとかすると、その結果責任を周囲やその相手に押し付けてしまう。そういう気持ち自体がもう既に改善や発展を阻害しています。
自分のビジネスなのでしょう?だったら「自分で何とかするんだ」という気持ちと行動力をまず発揮してください。その先の方法論は我々コンサルタントがお手伝いします。
しかし気持ちや行動するしないのレベルまではお手伝いのしようもありません。
厳しい言い方をしますが、自分で汗をかけない事業者の方々は何をしても無駄です。
仮に誰かと一緒に作業するにしても、ご自身で先頭に立ち、頭を働かせそれを行動に移してください。
そうして初めて少しばかり結果が出てきます。それを積み重ねた方が大きな成果を手にします。
これはビジネスだけでなく、人間のやること何でも一緒です。
暑い日が続き、皆様大変なのは百も承知ですが、そういう心構えでこの厳しい時代は乗り切って
いかなければ、時代に飲み込まれて跡形なく消えてしまうだけです。
それでも良いのでしょうか?
いや、それでは困る。何とかしたい、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に頑張りましょう。
喜んでお手伝いさせていただきますので、ご連絡ください。