【国道1号線徒歩の旅】Part570:稲川橋 | きまぐれの国道1号徒歩の旅

復路9日目の旅は中盤を過ぎ、滋賀県甲賀市は

旧水口町エリア最後の通過街区である水口町今郷の区間が

まもなく終わりを迎えるところです。

 

 

車線減少の警戒標識のすぐ先に見られたのは、

いよいよ300m先に迫った次の大野西交差点の分岐案内です。

 

ここまで周辺の道路とは4つのランプでの立体交差による

接続だったため、国道の本道上においては長らく

信号どころか交差点ひとつ見られない状況が続いていました。

この先、久しぶりに信号交差点が見られることになります。

 

 

 

と、交差点の前に

国道1号から側道への連絡ルートが用意され、

ついに上り歩道が復活します。

車道からのプレッシャーから解放され、ひとまず側道へ。

 

どうやら側道はここから北(写真では左方向)へと

それてしまうようで、歩行者にとっては国道1号との接続が

難しくなることから連絡に至った模様です。

 

 

こんなことなら、

もっと早く側道に出ていても良かったですね。

 

もっとも、出なかったおかげで

国道上の様子を余すことなく撮影することができたので、

後悔があったわけではないのですが。

 

 

 

異常な暑さの中、ここまでおよそ50分の

歩道なし区間を経てようやく辿り着いたわけで、

この日は日没までにまだ4時間ほどを残しているものの、

すでに体力は限界を感じ始めており、

沿道にはなおも休憩可能な施設が見つからない状況のため、

国道脇の日の当たらない所へと避難することにしました。

 

 

幸い、側道に入って50mほど戻ったところに

国道下を通行できるトンネル(高さ制限2.2m)が

見つかったので、ここで休憩です。

 

アル・プラザ水口(Part550)での昼食休憩から3時間、

ようやく束の間の休息となりました。

 

 

 

結局、この日最も過酷な区間を

炎天下の最も過酷な時間帯で通行することになってしまい、

前回8日目で生じた遅れのツケを払わされたのと同時に、

見通しの甘さが露呈した形となりました。

 

今回9日目もどこまで進めるのか見当がつきません。

目標となるあいの土山まではまだかなりの距離を

残しているので、進捗具合によっては

10日目以降の内容にまた響くかもしれません。

 

 

思えばこの歯車の微妙な狂いは、

5日目の山科での選択ミスから

じわじわと効いてきているような気もしています。

 

あの時こうしていれば…人生を旅に例えることがありますが、

感覚が似ているからなのでしょうね。

 

 

 

さて、休憩は10分程度だったでしょうか。

ここで時刻は、午後3時を回りました。

 

今回は屋内での休憩ではなかったので

水分を補給する程度とし、体力と相談した結果、

屋内でまともに休めるような場所で

もう一度休憩できればということで、早々に再開しました。

 

 

側道から本道に戻り、

上り歩道が復活した地点からの徒歩再開です。

安全性が飛躍的に上がり、ありがたみを感じます。

 

歩道は草木の侵食がひどく、衣服に付着するものまで

ありますが、歩道が無かった区間の時と比べれば

大した問題ではなさそうです。

 

 

 

447.5km地点を通過します。

 

上り歩道が途切れたのは449.3km地点付近からでしたので、

約1.8kmぶりの復活ということになります。

 

 

歩くだけなら30分あれば十分な距離だったとは思いますが、

写真撮影しながら車などを待避しながらと牛歩だったので、

倍近く時間がかかってしまいました。

 

 

 

車道では、車線減少により1車線に変わっています。

 

どうやら、歩車道を合わせた道幅は変わっていないようで、

新たに上り歩道を設けたことにより、2車線分の幅員が

確保できなくなったため車線減少となったようですね。

 

一方で下り線では、歩道を設けていないため

2車線のまま維持できているといった違いが生じています。

 

 

遠くに、次の大野西交差点の信号が見えてきました。

 

 

 

447.4km地点を通過します。

 

 

甲賀市に入ってから9.3kmにわたり続いてきた

旧水口町エリアで見かけた最後の距離標です。

 

 

 

そしてまもなく、大野西交差点を間近に控えたところで

小さな橋を渡ります。

 

 

ここで、1.8kmにわたる水口町今郷の長い区間が

ようやく終了し、甲賀市入りして以来続いていた

甲賀市水口町(旧甲賀郡水口町)のエリアを

ついに抜けることになります。

 

 

 

橋の下を流れる川は、

野洲川の支流である「稲川」のようです。

 

国道1号と、すぐ南を通る県道549号の下を流れています。

 

 

橋の名前は現地では確認することができなかったのですが、

調べたところ、どうやら「稲川橋」のようです。

そのまんまでしたね。

 

 

稲川橋を渡り、まもなく

水口道路の区間が終了となる国道1号上りは、これより

さらに長い旧土山町エリアへと入っていくことになります。

 

 

 

つづく