【国道1号線徒歩の旅】番外編:貴生川駅<復路9日目終了> | きまぐれの国道1号徒歩の旅

ここで、国道1号からは南にかなり離れた位置にありますが、

この日の最後に訪れた場所として、甲賀市の拠点駅である

貴生川(きぶかわ)駅についてふれておきたいと思います。

 

 

歩き旅を中断した市場バス停から、

甲賀市コミュニティバス「あいくるバス」の土山本線で

終点の貴生川駅までバスに揺られること、およそ25分。

 

18時20分ごろ、貴生川駅の南口ロータリーに到着しました。

 

 

 

この日初めての来訪となった貴生川駅は、

甲賀市水口町虫生野(むしょうの)に所在し、多くの鉄道・バスが

乗り入れている甲賀市で最も大きな駅です。

 

この「貴生川」という駅名は、「内」「北内」「虫野」「宇」の

かつて存在した4つの村が合併し各地名の1字をとって

新たに生まれた地名に由来しているもので、

駅周辺に「貴生川」という河川は存在しないようです。

 

 

駅には北口・南口の2つの出入口があり、

その両方に広い駅前ロータリーが設けられておりますが、

バス乗り場はすべて駅南口に集約されており、

そのほとんどが甲賀市が管轄するコミュニティバスです。

 

乗り場前にはごらんのような案内板があり、

水口・土山・甲賀・甲南とさまざまな方面へ伸びたバスの

バス停名と発車時刻が一覧で明記されています。

 

 

 

貴生川駅南口の外観です。

 

 

この駅には、JR西日本(草津線)、信楽高原鐵道(信楽線)、

近江鉄道(本線)の鉄道会社3路線が乗り入れており、

JR線が乗り入れる南口側にはそのマークが示されています。

 

 

 

なお以前も述べた通り、この草津線については

前身である「関西鉄道」が国有化して「国鉄草津線」となり、

その後分割民営化して現在の「JR草津線」となったものです。

 

 

現在の駅舎は、JRが国鉄時代だった頃の1986(昭和61)年に

橋上化したものです。

 

 

 

駅舎内へ。

 

こちらは、JR線・信楽高原鐵道の共同改札口です。

ごらんの通り、自動改札機が設けられています。

 

 

貴生川駅は、JR西日本の直営(草津駅が管理)による

終日有人駅であり、みどりの窓口が設けられています。

 

また本駅は、信楽高原鐵道 信楽線の起点となる駅であり、

ここから終点の信楽駅までの6駅を全線単線で結びます。

 

 

 

一方北側には、近江鉄道 貴生川駅の乗り場があります。

 

改札は階段を降りた先のホーム入口にあり、

近江鉄道のみ改札が独立しています。

 

 

貴生川駅は近江鉄道本線の終点駅であり、本駅から

この旅でも立ち寄った水口駅水口松尾駅を経由し、

八日市・彦根・米原方面へと向かいます。

 

 

 

せっかくなので、北口にも出てみました。

 

 

水口地域の中心街に近いこちらのロータリーには、

バス乗り場はないようですが、南口と同様

駐車場・駐輪場やタクシー乗り場があります。

 

駅前に商店が少ないため派手さはあまり見られませんが、

学生が多いのか北口側には学習塾が目立ちます。

 

 

 

早くから整備されていた駅であったことも幸いしたのか、

駅前には南北側ともにゆとりのある快適な空間が広がっています。

 

国道307号が駅のすぐ東を通っていることもあって

一般車での送迎も容易であり、駅前への出入りが

南北口のどちら側も多いため、バランスのとれた駅と言えそうです。

 

 

さて、帰りの電車の発車時刻が迫ってきたところで

駅周辺の撮影を終え、ロータリー前で正規の値段より格安で

購入できる切符を販売していたので購入し、再び駅構内へ。

 

 

 

ここからは、駅改札内へ。

 

帰りのJR草津線 草津行は、18時34分発。

まだ時間があるので、ホームに設置された貴生川駅の名標を撮影。

 

 

この日を含めすでに3度立ち寄っている

となりの三雲駅は北西へ5.2km先、

同じく隣駅の甲南駅は南東へ2.8km先の距離にあります。

 

 

 

というわけで、復路9日目は

明るい時間帯のうちに帰りの電車に乗ることができました。

 

貴生川駅へは鈴鹿峠越えの日(復路11日目)にまた訪れる予定と

なっていますが、バスや電車の乗り継ぎ時間の都合上

時間をたっぷり使って撮影できる機会は今回だけとなりそうなので、

明るい時間帯のバス戻りは案外妥当だったのかなと思ったり。

 

 

こうして、国道1号線徒歩の旅は復路9日目を終え、

トラブルこそありましたが、なんとか一時帰還することができました。

 

その後、旅の進行ペースはこの旅ブログの進捗に

合わせることになり、長い休みに入ることになります。

また今回、9日目の体調不良の件を重く見た私は、

その後の実施時期についても大きく見直すことにしたのです。

 

 

滋賀県甲賀市に置いてきたままの旅は、中断から1年4か月後の

2018年11月、ついに再開することになります。

 

 

 

つづく