【国道1号線徒歩の旅】番外編:水口駅周辺 | きまぐれの国道1号徒歩の旅

水口松尾駅から南の松尾交差点に戻ると、今度は

国道307号を南下して水口駅の方に向かいます。

 

水口松尾駅から徒歩での距離は1.1kmで、

並行する近江鉄道の営業距離と同じです。

 

 

松尾交差点のすぐ南にある松尾跨線橋下をくぐると、

松尾踏切に差し掛かります。

 

 

 

ここで、近江鉄道本線の電車が通り、

同路線と国道307号の南北の位置関係が逆転します。

 

踏切を通過するところで、1時間に1本(水口駅12:36発米原行き)の

電車がちょうど来たので、運良く撮影することができました。

 

 

近江鉄道は西武グループ傘下の鉄道会社ということもあり、

使用されている車両は西武の車両工場で製造されたものが多く、

こちらの800系電車は西武401系を譲り受けて自社工場で

改造したもののようで、西武線で見かける車両とよく似ています。

 

 

 

2両編成で水口松尾駅へ向かう、近江鉄道の黄色い電車。

 

 

線路上には枕木の隙間から草が生い茂り、

自然の豊かな場所に通した路線であることがよく分かります。

 

都会では決して見られない、単線ならではの哀愁感が漂っており、

またひとつこの旅をして良かったなぁと思いました。

 

 

 

さて、松尾踏切を渡って進むこと10分、

国道307号沿いにある近江鉄道の水口駅に到着しました。

(手前を通る道路が国道307号)

 

ごらんの通り駅舎があり、平日朝は有人になる時間帯があります。

駅前には、送迎の車やタクシーを停泊できるスペースもあります。

 

水口町の中心街からはまだやや北に外れたところにあるものの、

この周辺からは住宅が集中し始めており

水口松尾駅よりかなりにぎやかな印象を受けます。

 

 

水口駅の開業は1900(明治33)年と、こちらはかなり古いです。

 

当初は彦根~貴生川間の開通で全通となる計画だったようで、

この水口駅を唯一の中間駅として開通した日野~貴生川間は

のちに彦根から米原へ延伸となるまで、本線最後の開通区間でした。

 

水口町の中心地に近い南隣りの水口石橋駅との距離は

わずか0.6kmですが、平成に入り1.1km先に水口松尾駅ができるまで

北隣であった日野駅とは6kmの長い駅間距離が開いていました。

 

 

 

この駅は、2面2線で列車交換が可能な駅であり、

駅舎は貴生川方面のホーム側にあります。

対する米原方面のホームは、構内踏切を挟んだ対向側にあります。

 

駅前には、郵便ポストや自動販売機、公衆電話と

一通りのものが揃っており、利用者の多さをうかがわせます。

 

 

駅の正面口は国道307号に面した南の駅舎側ですが、

線路を挟んだ北側にも駅につながる細道の入口があるようです。

 

駅訪問時は、ちょうど電車が来る時間だったため

人の出入りが多く、残念ながら構内の撮影は叶いませんでした。

 

 

 

こちらは、水口駅前を通る国道307号のようすです。

 

水口松尾駅周辺から一転、こちらは街中に入っています。

先程の松尾踏切を境に、沿道の景色が一変した印象はありました。

 

 

沿道に見える停留所は、

甲賀市コミュニティバスの「水口駅」バス停です。

 

 

 

同コミュニティバスの多くの路線がこのバス停を発着しており、

付近の水口東高校、甲賀病院、松尾、中畑方面だけでなく、

下田、土山、大河原方面など遠方へバス1本で行ける便もあります。

 

 

こちらのバス停は、貴生川駅方面をはじめとした

南の水口町中心地へ向かうバスが発着します。

 

国道307号は、この200m先にある新町交差点で

県道549号(名坂交差点(Part547)でR1現道と接続)と交差すると、

県道側に曲がりこれと重複して南東へ進み、

山川橋交差点からはR307バイパスと合流して今度は南西方向へ。

野洲川を渡り、貴生川駅脇を通って信楽方面へと続きます。

 

 

 

さて、水口松尾駅・水口駅への立ち寄りを終え、時刻は13時。

松尾ランプを通ったのが正午すぎなので、計1時間の寄り道ですか。

 

旅の撮影写真も累計6000枚を超えたところで、ここからは

国道1号の続く道を探すため、再び松尾交差点へ戻ります。

 

 

先ほど水口駅へ向かう道中では意識していませんでしたが、

松尾踏切~水口駅間では、甲賀市コミュニティバスの

「古城が丘」バス停の前も通過しています。

 

どうやら各方面ルートのバスが乗り入れているようで、

このバス停から発着する便の数がかなり増えています。

この地区での大きな分岐点と言えそうです。

 

 

 

松尾踏切まで戻ってきました。

 

再び近江鉄道本線を渡り、同路線の北側に出ます。

 

 

国道1号の松尾跨線橋が見えてきましたね。

 

 

 

国道307号南側からの松尾交差点の案内は、

松尾跨線橋に設置されています。

 

 

土山・亀山・四日市方面への案内はここではされていませんが、

松尾ランプから国道水口松尾台交差点を右折すれば

上り線に入れるため、四日市方面へ抜けることも可能のようです。

 

歩行者はここから、どの道を選ぶことになるのでしょうか…

 

 

 

つづく