【国道1号線徒歩の旅】Part430:瀬田川大橋 | きまぐれの国道1号徒歩の旅

国道1号は、琵琶湖の南端から流れる瀬田川に差し掛かるところで

瀬田川大橋西詰交差点にて上り歩道が復活したところです。

 

 

ここからは上り片側のみと、大津市の不安定な歩道状況が続く中、

まもなく瀬田川の上に架かる瀬田川大橋を渡っていきます。

 

 

 

北を通るJR東海道本線(琵琶湖線)では、今度は

先ほど見たものとは異なる車体の電車が通過していきました。

 

 

ホワイトカラーを基調とするこちらは、221系のようです。

琵琶湖線では、主に普通列車として使用されている模様です。

 

 

 

瀬田川大橋は、高度経済成長期の

1959(昭和34)年に建設された大橋です。

 

先述の通り、上り側にのみ自転車通行可の歩道が設けられており、

上りは1車線が、下りは瀬田川大橋西詰交差点が近いことから

右折レーンが追加されて2車線が通ります。

 

 

橋の全長は230m程度と大橋としてはやや短いですが、

広大な琵琶湖から流れ出る瀬田川では最も北を通す道路橋であり、

現在も琵琶湖の東西エリアをつなぐ重要な役割を果たしています。

 

上りでは、五条大橋(Part327)以来となる5つ目の大橋であり

滋賀県に入ってからは最初の大橋通過となります。

 

 

 

橋のやや西(京都)側では、480km地点を通過していきます。

 

 

滋賀県に入ってからこれで9kmになりますが、

瀬田川大橋という分かりやすい場所でも所在地は表示されず。

 

なお、現行のキロポストの下には、黄色の板に「480」と記された

旧デザインの簡素な距離標も見られました。

 

 

 

橋は、ぼちぼち中盤を過ぎたでしょうか。

 

 

この日は雨天の心配こそなかったのですが、

天気がいまいち晴れてくれず、景観としてはまずまずとなりました。

 

 

 

479.9km地点より南方を見渡すと、向こうにも橋が

架かっていますが、あちらは「瀬田唐橋(瀬田の唐橋)」です。

 

京都の宇治橋や山崎橋と共に「日本三大橋」のひとつに

数えられている木造の橋であり、

歌川広重の浮世絵で描かれた近江八景のひとつ

「瀬田の夕照(せきしょう)」の名所として知られています。

 

 

その歴史は古く、1889(明治22)年までは

瀬田川に架かる唯一の橋であったことから、交通の要衝として

それぞれの時代で機能してきました。

 

江戸時代には東海道がここを通っており、この瀬田川大橋が

架けられるまで、国道1号は瀬田唐橋を通っていたようです。

現在は、県道2号 大津能登川長浜線の指定ルートに含まれます。

 

なお、現在の橋は1979(昭和54)年に竣工したもので、

2012(平成24)年には現在の唐茶色に塗り替えられています。

 

 

 

瀬田川大橋を渡り終えました。

 

 

橋を渡り終えてすぐに分岐する左の道は、瀬田川の東沿いに

長く伸びた唐橋公園へとつながっています。

 

 

 

下り側では、瀬田川大橋の橋名板が見えました。

 

 

 

 

南の瀬田唐橋のさらに向こうを見ると、JRの東海道新幹線が

遠くを通過していくのが見えました。

 

 

京都市山科区では接近した新幹線でしたが、

離れてからはそのまま東へと進んでおり、

瀬田川では国道1号のやや南方を通っているようです。

 

 

 

さて、瀬田川とお別れしたら

国道1号は琵琶湖の東エリアに突入です。

 

 

ここからは瀬田地区に入り、

瀬田川の東沿いに大きく広がる瀬田1丁目の区間が始まります。

 

 

 

日本橋まで、あと480km。

 

 

 

つづく