《本日のDVD鑑賞》
6月14日に、WBAから4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥選手にWBA1位のムロジョン・アフマダリエフとの対戦指令が出た。噂されるTJ・ドヘニーとよりは、元WBA&IBFスーパーバンタム級王者で12戦11勝8KO1敗のムロジョン・アフマダリエフとの防衛戦の方が観たいがどうなるのだろうか・・・・・WBA王座を返上との記事もあったが、様々なしがらみがあるのは分かるがドヘニーよりアフマダリエフとが観たいと世界中のファンは思っているだろう。
ウズベキスタン出身のムロジョン・アフマダリエフだが、元々はソ連のウズベキスタンはロシア語が共通語だが位置的には中央アジア。ボクシングはアテネ五輪、北京五輪、ロンドン五輪で120kg級金メダルで元WBAヘビー級王者のルスラン・ガチャエフが想い出される。無敗の現WBAスーパーウェルター級王者イスラエル・マドリモフや、WBAウェルター級1位のシャフラム・ギヤソフもウズベキスタン出身。
ギヤソフはロシアっぽい顔つきだが、やはりアジアに位置するだけに中国っぽいウズベキスタンの格闘家も目立つようになってきた。スーパーライト級で無敗のまま世界王座決定戦に出場するバティル・アフメドフもアジアっぽい顔つきのウズベキスタン人。
1990年12月にウズベキスタンのオクチャブリで生まれたバティル・アフメドフことボティジョン・アブドゥラエビッチ・アフメドフは、アマチュアでは数多くの戦績を残し2015年度国際カディロフ大会ライトウェルター級優勝~2016年のリオデジャネイロ五輪には、バタハン・ゴジェックの名前でトルコ代表としてベスト8。
2017年2月にロシアでデビューして、ドミトリー・ラブリネンコに3RでTKO勝ち~12月にも2RでTKO勝ちし、2018年3月にリッキー・シスモンド(原田門戸)を判定で降しWBAインターコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得~4月にアメリカで、オスカル・バラハスを3RでTKOで降す~8月には、元WBAライト級暫定王者のイスマエル・バロッソを9RにKOしてWBAインターコンチネンタル王座初防衛に成功~さらにロシアとメキシコで2連勝2KOして初の世界王座戦に挑む!
WBAスーパーライト級王座決定戦で対戦するのは、無敗のWBA2位マリオ・バリオス!
1995年5月にアメリカのテキサス州サンアントニオで生まれた‘El Azteca(アステカの戦士‘マリオ・トーマス・バリオスは、明らかにヒスパニック系の家系の顔つき。2013年11月に18歳でデビューし、リゴベルト・モレノを1RにTKOで降す~
その後も14連勝7KOして、2016年7月にIBFスーパーフェザー級2位決定戦でデビス・ボスキエロを大差判定で降す。
王座を返上して階級を上げる~2016年12月に、スーパーライト級でクラウディオ・ロゼンド・タピアを2RにKOする~さらに4連勝4KOして、2018年7月に初の王座戦はウェルター級でホセ・ローマンを8R終了時棄権に追い込み王座獲得 『観戦記2127』
WBAスーパーライト級ランキングも1位となり、5月に世界前哨戦として元WBC中南米スーパーライト級王者のファン・ホセ・ベラスコを2RにKOする 『観戦記2550』
この時点でWBAスーパーライト級王者は、スーパー王者にWBSSスーパーライト級トーナメント決勝に進んだレジス・プログレイスがいる。WBSSという欧州中心だが王者が集まり真の王者を決めようという金看板の大会決勝戦が1ヶ月後に控えて入り中で、WBAスーパーライト級王座決定戦が行われる悲しさがあるが・・・・無敗のメキシカンというバリオスが、アメリカ大陸では人気が出るだろう王者が出現なるか!?まだまだ怪物が出てきそうな旧ソ連圏の無敗オリンピアのバティル・アフメドフがわずか8戦で王座栄冠なるか!?
2019年9月28日 WBAスーパーライト級王座決定戦 マリオ・バリオスvsバティル・アフメドフ
マリオ・バリオス 24勝16KO無敗 WBA2位
バティル・アフメドフ 7勝6KO無敗 WBA3位
1R、サウスポーのアフメドフが右ジャブを突いていくも、バリオスはアフメドフの前足を踏みながら右ストレート!
アフメドフが突っ込む~バリオスは上手く動き打つも、アフメドフはボディー!
2R、バリオスはサウスポーのアフメドフに、右廻りしながらもアウトに踏み出し右ストレート!
アフメドフも手数は多いが、クリーンヒットは奪えない
3R、前には出て打っていくアフメドフも、懐深く距離を取るバリオスに当たらない
バリオスも動きながらカウンターを狙う~ストンっとダイレクトの右ストレート!
4R、ジャブを突きながら出てくるアフメドフに、バリオスが下がりながらもカウンターの右!
アフメドフ効いた!フラフラ下がる~必死に返そうとはするが、バリオスが左フック!
さらにバリオスの左フックはカスった感じだが、アフメドフへ手をマットに付きダウン!
立ち上がったアフメドフは、ジャブを突き身体を振る~バリオスは焦らず、よく見ながら右を振っていく
バリオスも廻りながら返すが、アフメドフがガンガン前に出てバリオスを追いかけ打つ!
バリオスも廻りながら返すが、アフメドフがガンガン前に出てバリオスを追いかけ打つ!
6R、やはり、アフメドフが出る~しかし、バリオスは廻りながら打ち終わりを狙う
それでもアフメドフは身体ごと当たっていき、ボディー連打から右フック!
7R、リーチあるバリオスが、前に出るアフメドフを捌いて右を打ち降ろす!
アフメドフが詰めて詰めて打ちまくる~バリオスはジャブを突いて廻るも、アフメドフは追い回していく!
8R、アフメドフが出ていき手数を出していくも、バリオスはかわしながらカウンターを狙っている
それでもアフメドフは止まらない~バリオスはコーナーに詰まるもカウンターの右!
9R、アフメドフが出てこないと、バリオスから仕掛けていき右ストレート!
再びアフメドフが、凄まじい気迫で前に出てき手数を増していく
10R、下がりながらカウンターを狙うバリオスも、合わせにいったところをアフメドフかわして左!
頭から入っていくアフメドフを、バリオスは嫌がる~アフメドフが追いかけ打ちまくる!
11R、ダウンの分、ポイントではアフメドフが劣勢か!?勢いよく出ていく~バリオスが返しても、アフメドフへ気にせず打ちまくる
足を使い下がるバリオスに、アフメドフは貰いながらも打ち込む!
12R、アフメドフが突っ込み打ちまくる~捌けなくなったバリオスがパンチを貰う
頭を当てながら、アフメドフが突っ込み押す~打ちづらいバリオスに、アフメドフが振り回す!
突っ込んでくるアフメドフに、バリオスは空間をつくり右ストレート!アフメドフは再び手をついてしまいダウン!
立ち上がったアフメドフを、バリオスが極めにいくが試合終了
判定は、115-111 114-112 116-111 3-0でマリオ・バリオスが判定勝ちでWBAスーパーライト級王座を獲得!
アフメドフは2度の手をついてしまったダウンが響き、初黒星を喫して王座栄冠成らなかった。採点表を見ると、116-111のジャッジは5R、7R、10R、11Rをアフメドフに10点を付け、ダウンがあった最終12Rもアフメドフが優勢だった場面が多いと9点を付けている。もう1者アフメドフに111を付けたジャッジも2R、5R、7R、10R、11Rをアフメドフに10点を付けダウンがあった最終12Rもアフメドフに9点を付けている。アフメドフに112を付けたジャッジは、5R、6R、7R、9R、10R、11Rと6Rアフメドフに10点を付けているが、最終12Rに8点を付け112-114。ダウンを取ったバリオスが素晴らしいのだが、2度のダウンが無ければ試合結果がひっくり返っていた可能性もあったとうことか・・・・前に出て手数が多かったアフメドフだが、的確なカウンターを当てていたのはバリオスだと見えたが採点は難しい。
アフメドフ陣営は判定に不服を訴えWBAは両者の再戦を指令するが、コロナ過もありマリオ・バリオスの初防衛戦は1年1ヶ月後の2020年10月にWBA9位のライアン・カールと初防衛戦。初黒星となったバティル・アフメドフは、1年後の2020年9月に同じロスアンゼルスでフィリピンのレイ・ペレスと対戦。
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