観戦記2804 UFC245 フェザー級王座戦 マックス・ホロウェイvsアレクサンダー・ヴォルカ | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

5月12日のIBFライト級王座決定戦 ワシル・ロマチェンコvsジョージ・カンボソスJrはオーストラリアで開催され、重量級のビックマッチはサウジアラビア開催が増えるなどラスベガスがボクシングのメッカではなくなってきたのであろうか!?東京ドームを埋めた 井上尚弥vsルイス・ネリ 『観戦記2789』 などを観たら、軽量級のボクサーは日本で試合をする事を夢見るだろう。MMAもアブダビなどアラブ首長国連邦での開催は珍しくなく、オーストラリアでは5万人規模のビックマッチを何回も開催されている。オーストラリア人のロバート・ウィテカーvsニュージーランド在住のイスラエル・アデサンヤは 『観戦記2688』 UFC最多観客動員記録57,127人を集めた。

オーストラリア&ニュージーランドというと、やはりラグビーのイメージがあり屈強なファイターを想像させる。かつてはK-1で活躍したサム・グレコやK-1&UFCで大活躍のマーク・ハントなどがオセアニアではイメージがあるが、まさに打ち合い大好きな豪快なファイトで日本でも大人気だった。そんな大柄のファーターのイメージが強いオセアニア選手で、ラグビーのプロからMMA選手になりUFCフェザー級王座に挑むのがオーストラリアのアレクサンダー・ヴォルカノフスキー!

 

1988年オーストラリアのニューサウスウェールズ州で生まれた‘The Great‘アレクサンダー・ヴォルカノスキーは、マケドニア人の父親とギリシャ人の母親の間に生まれ幼い頃からレスリングをする~12歳の時にオーストラリア少年部で優勝するが、14歳の時にラクビーに転向~ラクビーでプロになるが、トレーニングの1つとしてMMAを習う~アマチュアで4戦4KO勝ちし、ブラジリアン柔術紫帯でチャック・リデルに憧れプロに転向。

2012年5月にRevolution at the Roxyでデビューして、ゲルハルド・フォークトに判定勝ち~2013年2月にリーガル・ウィルソンに1RでTKO勝ちし、Cage Conquestウェルター級王座を獲得~4月には、アントン・ザフィアを4RにTKOで降しRoshamdウェルター級王座を獲得~5月のAFC.5でウェルター級トーナメントに出場するも、コーリー・ネルソンに3RでTKO負け~12月のAFC.7でルーク・カトゥ・ビックを3RにTKOで降す~2014年2月に、グレッグ・アッツォーリを1RにTKOで降しRoshamboライト級王座を獲得~5月のAFC.9でロドルファ・マルケスを1RでKOし、7月にはジャイ・ブラッド二―を1Rに1本で降しRoshamboライト級王座の初防衛に成功~さらに2連勝後の2015年6月に、ジェイムズ・ビショップを1RにTKOで降しAFCフェザー級王座を獲得。

12月にはPXC.50で矢地裕介選手に4Rで1本勝ちし、PXCフェザー級王座を獲得~2016年5月のAFC.15でも、ジェイミー・ムラーキーを1RにKOしてAFCフェザー級王座を獲得~7月のWollongong War.4でも、ジャイ・ブラッド二―を1RにTKOで降しWollongong Warライト級王座を獲得。

UFCと契約し、11月のUFC Fight Night.101で粕谷優介選手に2RでTKO勝ち~2017年6月のUFC Fight Night.110でも、廣田瑞人選手に判定勝ち

 

11月のUFC Fight Night.121では、シェーン・ヤングに判定勝ち~2018年2月のUFC221では、ジェレミー・ケネディに2RでTKO勝ち~7月のUFC Fight Night.133でダレン・エレキンスに判定勝ち~12月のUFC232でも、フェザー級5位のチャド・メンデスを2RにTKOで降す 『観戦記2080』

 

フェザー級ランキングを4位まで上げ、2019年5月のUFC237にて元王者でフェザー級1位のジョゼ・アルドを判定で降す 『観戦記2409』

 

そして、UFCでは無敗でフェザー級ランキング1位に上り詰め王座挑戦!挑戦する王者は、4度目の防衛戦となるマックス・ホロウェイ!

 

1991年12月にハワイのホノルルに生まれた‘Blessed‘マックス・ホロウェイは、高校時代に友人に刺す割れMMAを始める~アマ3戦だけで2010年9月にX-1でプロデビューし、デューク・サラゴサに判定勝ち。

2012年2月のUFC143でUFCに初登場も、ダスティン・ポイエーに1Rに腕十字で1本負け~しかし、パット・シリング、ジャスティン・ローレンス、レオナルド・ガルシアに3連勝する。2013年入り、UFC160でデニス・バミューデスに1-2の判定負け~続くUFC Fight Night 26でコナー・マクレガーに判定負け。 2014年に年が代わると再び連勝街道に乗り、ウィル・チョープ、アンドレ・フィリ、クレイ・コラード、アキラ・コラサニ、コール・ミラーに勝利~2015年4月のUFC on FOX.15でフェザー級5位のカブ・スワンソンに3Rに1本勝ち~8月のUFC Fight Night.74で、チャールズ・オリベイラを1Rに負傷による勝利~12月のUFC194でもジェレミー・シティーブンスに判定勝ち~2016年6月のUFC199でも、フェザー級5位のリカルド・ラマスに判定勝ち~そしてマクレガーの2階級制覇やメイウェザー戦でないがしろになったフェザー級王座は、暫定王者アルドが正規王者になるも防衛戦をなかなかやらず・・・・

12月のUFC206でフェザー級2位のホロウェイと5位のアンソニー・ペティスとフェザー級暫定王座決定戦を3RにTKO勝ちして暫定王座を獲得 『観戦記1286』

 

そして2017年6月のUFC212でフェザー級正規王者のジョゼ・アルドと統一戦をして3RにTKO勝ちし正規王者 『観戦記1362』 12月のUFC218でフェザー級2位のフランク・エドガーと防衛戦予定も、エドガーが怪我で欠場しランキング1位のアルドとダイレクトでのリ・マッチもまたも3RにTKO勝ち 『観戦記1483』

王座統一後のホロウェイは、2018年3月にフランク・エドガー戦を足首の怪我で流れる~4月には、急遽出場のUFC223を減量の失敗で欠場~7月のUFC226もオルテガと防衛戦予定だったが試合の3日前に脳震盪によりドクターストップ・・・12月に1年振りの試合で、フェザー級1位のブライアン・オルテガを4R終了時TKOで降し2度目の防衛に成功 『観戦記2047』

 

2019年4月のUFC236で1階級上げ、ライト級暫定王者決定戦でライト級3位のダスティン・ポワリエと対戦も判定敗け 『観戦記2329』

 

7月のUFC240で、フェザー級4位のフランク・エドガーを判定で降し3度目の防衛に成功 『観戦記2580』

 

明らかに大打撃戦になるだろう、お互いに引かない同士のフェザー級王座戦!17連勝中のヴォルカノフスキーが一気に王者になるのか!?フェザー級では接待王者のホロウェイは 『ここに今、オレの息子が来ている。経験をさせているんだ。この生活がいつ終わるのか、オレたちには分からない。人生経験だよ。浮き沈みもあれば、いい時も悪い時もある。息子はまだ7歳だ。オレがUFCの契約を手に入れたその日に産まれた。文字通り、この人生に生まれ落ちてきたと言える』 と家族をオクタゴンサイドに呼んで、またも激闘を勝ち抜くか!?

 

2019年12月14日 UFC245 フェザー級王座戦 マックス・ホロウェイvsアレクサンダー・ヴォルカノフスキー

 

マックス・ホロウェイ 21勝4敗 3度目の防衛戦

 

アレクサンダー・ヴォルカノフスキー 20勝1敗 フェザー級1位

 

1R、お互いに前手をぶつけ合い距離を計る~ヴォルカノフスキーがインロー!ホロウェイがジャブを打ちながら前へ出る

 

ヴォルカノフスキーが廻りながらロー~ヴォルカノフスキーが右クロス!

 

ヴォルカノフスキーは、踏み込み速くボディー~ローも強烈!

 

ホロウェイが手を動かしフェイントを入れながら前に出るが、ヴォルカノフスキーはステップを踏みながら左フックで飛び込む!

 

ヴォルカノフスキーが、タックルからホロウェイを金網に押し込む!しかし、テイクダウンは奪えない

 

2R、ヴォルカノフスキーが左右のロー~ホロウェイは、プレスをかけながらボディー!

 

しかし、ホロウェイの前足はヴォルカノフスキーのローで早くも内外とも真っ赤になる

 

ホロウェイがパンチを振るも、ヴォルカノフスキーはステップでかわしカーフキック!ホロウェイは左足が効いているのか、サウスポーにスイッチするもパンチは届かない

 

ヴォルカノフスキーは、細かく動きながらカーフキック!

 

3R、サウスポーのホロウェイに、ヴォルカノフスキーは変わらず細かく動きながらロー!

 

距離を取りながら長い攻撃のホロウェイに、ヴォルカノフスキーは右ストレートは届かないも左フック!

 

ヴォルカノフスキーが細かくパンチを当てる~ホロウェイが出てこようとすると、カーフキックでバランスを崩させる

 

ヴォルカノフスキーが、動きながら左フック~さらにローからボディー!

 

ヴォルカノフスキーが出入り速くロー~パンチも、ホロウェイはテンカオ!

 

4R、ヴォルカノフスキーはUFCで初の4ラウンド目だが、動きは落ちずにカーフキック~さらに、ヴォルカノフスキーが右ストレート~ホロウェイが打ってきても右フック!

 

ヴォルカノフスキーがタックル!ホロウェイは堪えてテイクダウンは許さない

 

ホロウェイがスイッチを繰り返しながらジャブを入れる~さらに間接蹴りも、ヴォルカノフスキーは右!

 

とにかく、手数多いヴォルカノフスキー~ホロウェイが打ってきてもパンチを合わせる

 

それでも、ホロウェイも激闘モードで打ちまくり前へ出る!

 

5R、パンチで出ていくホロウェイに、ヴォルカノフスキーは細かくローを見せながらハイキック!ホロウェイはガードする

 

ヴォルカノフスキーの手数が凄い~動き廻りながら、ホロウェイの左に右を被せる!

 

ホロウェイは下がらずボディー~右ミドル!ヴォルカノフスキーは組み付いて押し込む

 

離れても、ヴォルカノフスキーが左ボディーからヒジ!

 

スタミナが切れないヴォルカノフスキーが、タックルからホロウェイを金網に押し込む~ホロウェイも押し返して右ミドル!

 

判定は、47-48 47-48 45-50 3-0でアレクサンダー・ヴォルカノフスキーが判定勝ちでUFCフェザー級王座奪取!

 

やはり打撃戦での大激闘となった1戦は、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーがロー~カーフと散らしながらのパンチでポイント稼ぎ新王者に輝く!ヴォルカノフスキーに50はどうかと思うが、小柄なのを生かした細かい動きとラクビーで鍛えたフィジカルで見事に勝利。

しかし、ホロウェイは納得がいっていなく 『負け惜しみは言いたくない。試合をビデオとかで見返したわけでもないが、勝つためには十分なことをしたと思った。だがそう見てはくれなかった。そういうことだ。戻って来るよ。俺はまだ28歳だ。準備ができたら戻って来る。1Rは手探りだったが、2R以降は取ったと思っていた。だがジャッジはそう見てくれなかった。‘勝敗をジャッジに委ねるな‘だ。2019年はそれに2回泣かされたが、2020年を楽しみにしたい。新年は新たな俺になる。今後についてはチームのみんなと話し合いたい。彼らと試合を見直したい。そういうことだ。ファイターだからファイトをする。だが俺のことはチームで決める。チームのみんなとデイナ・ホワイトと話し合ってから決めたい。』 と話す。

UFCのデイナ・ホワイト社長は、ヴォルカノフスキーに対し 『彼は良かったし、オーストラリアのマーケットは我々にとっても大きい。多分オーストラリアで再戦することになると思う。どうなるかは分からないけどな。今パッと浮かんで言っただけだ。ヴォルカノフスキーはマックス・ホロウェイと真っ向勝負して勝った。それは物凄いことだ。』 と話す。この試合でマックス・ホロウェイは35万$(約3,780万円)アレクサンダー・ヴォルカノフスキーは25万$(約2,700万円)を稼ぐ。

そして、新王者のヴォルカノフスキーの初防衛戦は、コロナ禍に入るも7ヶ月後の2020年7月のアブダビで開催されるUFC251でマックス・ホロウェイと再戦!

 

★オセアニア地区出身のUFC王者はロバート・ウィテカーに続いて2人目 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村