観戦記2805 BBBofc英国ライトヘビー級王座戦 デック・スペルマンvsシャカン・ピッターズ | 人生マイペンライ

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延期やら3150Fightとは別になったやら、もうこのまま開催されないのかと思われた英国マッチルームと楽天チケットが手を結んだ 「プライズファイターミドル級トーナメント」 楽天の事業不振もあり延び延びだったが、6月3日には元WBAライトフライ級王者渡嘉敷勝男さんをプロモーターに迎え7月15日に大阪で開幕する。日本からはWBOアジアパシフィック同級王者国本陸選手、前東洋太平洋ミドル級王者竹迫司登選手、日本ミドル級4位可児栄樹選手が参戦予定。1回戦で何故か日本人同士の国本陸vs可児栄樹、竹迫司登vsマーク・ディキンソン、WBA12位キエロン・コンウェイvsWBOアジアパシフィック3位アイニウェア・イリィアティが対戦。

スーパー6やWBSSもそうだが、欧州はボクシングでは難しいトーナメントの開催を大々的に開催してくれる。2018年4月から7回開催されたBOXXERが主催した3分3ラウンドの‘アルティメットボクサートーナメント‘2018年4月の第1回は、ウェルター級で開催されドリュー・ブラウンが優勝。第2回は11月にライトヘビー級で開催され、無敗のシャカン・ピッターズが優勝している。

 

イングランドのウェスト・ミッドランドで生まれたシャカン・ピッターズは、2017年3月に地元ウェスト・ミッドランドでデビューしてレメギウス・ジアウシスに判定勝ち~さらに6連勝2KOして、BOXXER主催のアルティメットボクサートーナメントに参加。2018年11月に、ジョージ・ベーコンに2RでKO勝ち~同日の準決勝でも、サム・スミスに判定勝ち~さらに同日の決勝で、デック・スペルマンに判定勝ちして優勝。2019年3月に、ノルベルト・シュケレスに1RでKO勝ち~5月にも、ドミトリー・カリノフスキーに判定勝ち。

そして、初の王座戦となる相手はBBBofc英国ライトヘビー級王者のデック・スペルマン!

 

イングランドのリンカンシャーで生まれた‘Kid Nitro‘デック・スペルマンは、2014年9月に地元リンカンシャーでデビューしてエルヴィス・デューブに判定勝ち~さらに10連勝7KOするも、2018年2月にスコット・ウェストガースに判定敗け。

直ぐに再起して、6月にインドリヒ・ヴェレツキーに判定勝ち~11月にアルティメットボクサートーナメントに参加して、サム・ホースフォールに2RでTKO勝ち~同日の準決勝で、ジョエル・マッキンタイアにも判定勝ち~さらに同日の決勝では、シャカン・ピッターズに判定敗け。2019年3月に再起し、エルヴィス・デューブに判定勝ち~5月には、カーク・ガーベイに判定勝ちしてBBBofc英国ライトヘビー級王座を獲得。

 

デック・スペルマンは、BBBofc英国王座を獲得して10ヶ月前のリベンジに挑む!アルティメットボクサートーナメント優勝も、初黒星喫した相手にリベンジの機会を得れたシャカン・ピッターズ!王座を賭けてのイギリスのホープ対決再戦!

 

2019年9月14日 BBBofc英国ライトヘビー級王座戦 デック・スペルマンvsシャカン・ピッターズ

 

デック・スペルマン 16勝8KO2敗 初防衛戦

 

シャカン・ピッターズ 12勝4KO無敗

 

1R、足を使い廻るピッターズに、スペルマンが低い体勢から飛び込んでいく!

 

頭を振りながら入ってくるスペルマンに、ピッターズは廻りながらスイッチして左!

 

2R、長い左を伸ばすピッターズに、スペルマンが低く入っていき右を振る!

 

しかし、ピッターズは左を連射して捌いてくがスペルマンは止まらず打ちまくる!

 

3R、ピッターズが、動きながらジャブ~左フック!さらに左で、スペルマンを押し出す

 

しかし、止まらないスペルマンが左フック!ピッターズはクリンチ~スイッチして突きはなそうとするも、スペルマンは踏み込み右ストレート!

 

4R、スペルマンが手数で入っていく~ピッターズはガード固めるも、ロープに追い込まれる

 

それでも、ピッターズは廻りながらジャブを当てる~左フック!左アッパー!

 

5R、長いジャブで入らせないようにするピッターズだが、スペルマンは低く入っていく~ピッターズはガードの真ん中へアッパー!

 

攻めてはいるスペルマンも、ピッターズは動きながらカウンター~ロープを背にしてもボディー!

 

6R、廻りながら、ジャブでスペルマンを止めるピッターズ~低く入ろうとするスペルマンに左フック!

 

スイッチを繰り返し、軽いながらも当てては動くピッターズ~突っ込んできたスペルマンに右アッパーをカチ上げる!

 

7R、ピッターズが細かくジャブを打ちながら、スペルマンが入ってきたところに右を狙う

 

スペルマンはパンチを貰おうと、ガードを上げて突っ込み打ちまくる~廻るピッターズをロープに追い込み右!

 

8R、前には出ていくスペルマンも、当てているのは距離を取りながらのピッターズ

 

攻め続けるスペルマンの左フックで、ピッターズは大きく仰け反る!

 

スペルマンがラッシュ!ピッターズも返してはいるが、スペルマン気にせず打ちまくり右!

 

9R、ピッターズが、スイッチを繰り返しながら前に出て打ちまくる~スペルマンが返してきたところに右アッパー!

 

ピッターズは距離をキープしながら、スイッチしてのリードパンチにスベルマン入れない

 

10、ポイントでは有利だろうピッターズは、スペルマンの突進をかわして逃げ切りに徹する

 

必死に追い回して打つスペルマンも、ピッターズはヒラヒラかわしながらカウンター!

 

判定は、ジャッジ3者とも93-97でシャカン・ピッターズがBBBofc英国ライトヘビー級王座奪取!

 

見事にシャカン・ピッターズが、デック・スペルマンを返り討ちしてBBBofc英国王座も奪取!イギリス人らしい動きながら手数多いボクシングを魅せたピッターズは、この後はコロナウィルス蔓延などの影響もあり11ヶ月空き2020年8月にチャド・サグテンとBBBofc英連邦ライトヘビー級王座決定戦で対戦。同じ相手に連敗となってしまったデック・スペルマンは、10ヶ月後の2020年7月にリンドン・アーサーとコモンウェルス英連邦ライトヘビー級王座決定戦で対戦。

しかし、日本では同日開催のトーナメントの開催は無いがイギリスでは開催されることは多々あるみたいだ。日本が誇る新人王トーナメントも近年は参加人数も少なくなり寂しく感じる。参加人数が少ない階級は、3Rのワンデイトーナメントなんていうのも考える時期なのかもしれない。

 

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