観戦記2803 WBCスーパーウェルター級ユース王座決定戦 セバスチャン・フンドラvsジャーモン | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD観賞》

 

57歳のマイク・タイソンが、体調不良でYouTuberのジェイク・ポールとの公式戦2分8ラウンドの試合が延長されたが・・・・11月15日に再セッティングされたらしい。タイソンは「潰瘍の再発」に悩まされていたらしいが、ジェイク・ポールは元UFC王者のアンデウソン・シウバなどMMA選手には勝っているが、余計な‘試合‘をマイク・タイソンにはしてほしくないと思っているボクシングファンの方が多いだろう。ドーピングなどは日本より厳しいが、年齢制限や他競技や有名人がリングにあがる事は緩い。「個」を尊重する欧米だが、あの2階級制覇王者で全勝全KOのまま悲劇の死を迎えたエドウィン・バレロは2001年のバイク事故の後遺症で脳出血が2004年に見つかりアメリカで試合ができなくなり日本に主戦場を移した。

医学的なことはよく分からないが、昔は網膜剥離になればボクサーは引退が当たり前だった。いまは欧米などでは3人の医師の試合可能がでれば出場でき、日本でも様々ないきさつがあり一部の場合に付き現役続行が可能になった。脳などは難しい問題で、出血の場所や程度によって見解が分かれるのはしょうがない。ボクシングを終えてからの人生のほうが長く、その後の状態をコミッションなどが把握しているわけもない。2021年に日本でも「JBCは出血が治癒する場合があり、自動的な失効はボクサーの利益を損ねる可能性があると判断した。再発行を申請できる要件は、37歳未満で受傷後に1年以上の経過や後遺症がないこと。怪我をする前の直近の試合で世界、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの各ランキング15位以内、日本ランキングは12位以内など」 となった。

かつて日本ミドル級ランカーだった「丘たかはし」こと高橋丘さんは、2010年4月の渕上誠選手との試合後に脳出血がみられ引退した。しかし、2014年9月にアメリカで復帰して11戦を闘っている。2017年3月には、全勝もアマチュアエリートであるジャーモンティ・クラークとも対戦しているが7RにTKO敗け。その後クラークは、ジェイソン・ロサリオとの全勝対決には判定敗けもWBCスーパーウェルター級ユース王座決定戦に挑む!

 

アメリカのオハイオ州シンシナティで生まれた‘The Quiet Assassin(静かなる暗殺者)‘ジャーモンティ・ジャヴォン・クラークは、アマチュアでは2012年ゴールデングローブで準優勝など高戦績を残す。2014年1月にワシントン州でデビューして、リー・クライシャーに3RでTKO勝ち~アメリカのオハイオ州シンシナティで生まれた‘The Quiet Assassin(静かなる暗殺者)‘ジャーモンティ・ジャヴォン・クラークは、アマチュアでは2012年ゴールデングローブで準優勝など高戦績を残す。2014年1月にワシントン州でデビューして、リー・クライシャーに3RでTKO勝ち~さらに9連勝4KOして、2017年3月に岳たかはし選手に7RでTKO勝ち~その後も2連勝するが、2018年8月にジェイソン・ロサリオに判定敗け~2019年3月に、ヴァ―ノン・ブラウンに判定勝ち。

 

そして、初の王座戦となるWBCスーパーウェルター級ユース王座決定戦に挑む!対戦するのは無敗で規格外の体格を持つセバスチャン・フンドラ!

 

1997年12月28日にアメリカのフロリダ州ウェストパームで生まれた‘The Towerring Inferno(そびえ立つ地獄)‘セバスチャン・アレクサンダー・フンドラは、16歳の時にはアマチュアで試合に出ているが目立った戦績は無い。

2016年9月にロスアンゼルスでデビューして、ホセ・カルデナスに1RでKO勝ち~さらにメキシコで3連勝2KO~アメリカ、メキシコ、ウルグアイ、アルゼンチンで4連勝1KOする。2018年からはアメリカを主戦場に戻し、4月にミネソタ州でベ・ショーン・オーエンスに5RでTKO勝ち~8月にも、アントニオ・ウリスタを4RにTKOで降す~11月には、ジェレミア・ウィキンズを1RにKOする~2019年2月に、無敗のドニー・マーシャルを3RにTKOで降す 『観戦記2383』

 

スーパーウェルター級で規格外の身長とリーチを持つフンドラだが、プレッシャーをかけて打ち合っていくファイター的な試合をするフンドラ。ジェイソン・ロサリオとのプロスペクト対決には敗けたものの、前戦では無敗のヴァ―ノン・ブラウンに勝利するなど強豪との対決を潜り抜けてきたクラークがタワーリングインフェルノを崩すか!?

 

2019年8月31日 WBCスーパーウェルター級ユース王座決定戦 セバスチャン・フンドラvsジャーモンティ・クラーク

 

セバスチャン・フンドラ 13勝9KO無敗

 

ジャーモンティ・クラーク 14勝7KO1敗

 

1R、サウスポー同士、長いジャブを打つフンドラにスピードあるジャブのクラーク

 

足を使うクラークをフンドラ追いかける~クラークは、素早く廻りながらもワン・ツー!

 

2R、フンドラが前に出ていくも、クラークは廻りながらジャブで止める

 

しかし、フンドラがガンガン攻める~柔らかくかわすクラークに左を打ち降ろす!

 

3R、廻りながら右を伸ばすクラークに、真っ直ぐ追いかけながら右を伸ばすフンドラ

 

追いかけるフンドラを、クラークは廻りながら迎え撃つ!

 

4R、手数多いフンドラに、廻りながらカウンターを狙うクラーク

 

フンドラがクラークを押し込んでいく~ワン・ツーからさらに左ストレート!

 

5R、廻るクラークに、フンドラは体格を生かして押し込んでボディー!

 

距離を取るクラークは、徹底して軽く当てては動く

 

6R、フンドラが距離を詰める~右で突き放してくるクラークに、フンドラは素早くリターンの左ストレート!

 

クラーク効いたか!?ズルズル下がる~なんとか廻りながらクリンチするクラークも、フンドラは追いかけ打ちまくる!

 

7R、まだまだ足は落ちないクラークが、フンドラを捌きながら右フック!動きが止まったフンドラに、クラークは一気に連打!

 

手数は圧倒的にフンドラも、当てているのは動き廻るクラークか!?

 

8R、前に出るフンドラに抜けていくクラークたが、両者ともパンチは当たらない

 

なかなかクラークを捕まえられないフンドラも、しつこく追いかけ左を伸ばす!

 

9R、フンドラが距離を潰し身体を当てるが、クラークも細かく速い連打で押し返す

 

それでもフンドラはリーチは生かさずに、クラークを動き廻れないよう密着して打っていく!

 

10R、ポイントはどうなのか!?お互いに勝負に出る訳ではなく、中間距離でリードパンチを中心に打ち合う

 

最後まで前に出るが決定的な場面をつくれないフンドラと、足を使い避けるも軽いパンチしか当てられないクラーク

 

判定は、98-92 94-96 95-95 1-1でドロー!

 

セバスチャン・フンドラの格を付ける為に組まれたようなWBCユース王座決定戦だったが、格上との対戦に馴れているジャーモンティ・クラークが倒すことは無かっただろうがアウトボクシングの面白さを発揮してのドロー。採点表を見ると、フンドラに98を付けたジャッジは1R、2R、3R、5R、6R、7R、8R、10Rをフンドラ。クラークに96を付けたきジャッジは4R、5R、7R、8R、9R、10Rをクラーク。ドローのジャッジは1R、2R、3R、6R、8Rをフンドラに付けている。ジャッジ3者が揃ってフンドラに10点を付けたのは、1R、2R、3R、6R。クラークにジャッジ3者が揃ってフンドラに10点を付けたのは、4Rと9Rのみ。

実力者振りを魅せたジャーモンティ・クラークの次戦は、半年後の2020年2月にアンソニー・レンクに判定勝ち。連勝が13で止まったセバスチャン・フンドラの次戦も、2020年2月にオーストラリアのダニエル・ルイスと対戦。

 

★高橋岳さんはアメリカで8戦闘って2020年1月がラストファイト 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村